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2015年03月17日23:46

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探し当てた「久米島ツゲ」

桃の花の数が増した四、五日前から、突如我が家の西側に甘い空気が流れ始めた。
いったい、どこからくる香りだろうか？

ベランダに出る、西側の通路に下りる・・・
さらに第一花壇のある遊歩道を通り抜けても、とにかく匂って来る揺れるハート甘い香り・・・

何度も試してみたが、桃はそれほどに匂う筈も無く、また今の時期マダガスカルジャスミンにま
だ蕾はまだついていない。
それではと目を移してお隣りの黒木を覗くも、いつものランは枝にぶら下がっていないし、はす
向かいの家のシマトネリコだって花もまだ先のこと・・・

考えても考えてもその不思議さは増すばかりで、とうとう今日は電話で花友を呼びだした私。
二人で右往左往歩き回って、ついに彼女が言った。

“これじゃない !!”

探し当てたのは、何のことは無い遊歩道を挟んだお隣りの生垣だった。

見れば確かに目小さな花らしき姿.。
顔を近づけたら、これこれ、まぎれもない卯の花系とライム系をmixしたような甘い匂いだ。
ついに見つけた!!

こうして、私達はクローバー「久米島ツゲ」の存在を知ることに。

昨年暮れ植木屋さんが入っていたので、その剪定が良かったのでしょうか。
ご主人様も、我が家までそのかぐわしい春の香りが届いていた事に、実に驚いておられた。

このツゲはぴかぴか（新しい）カラヒメツゲとも呼ばれ、中国から久米島に渡ったものらしい。
葉っぱも花も小さくて、何度見てもどれが花なのか？どこが花びらなのかﾄﾝﾄ見分けられない。
ヒメと名がつく由縁です。

明日はルーペでもひっさげて観察してみようかと思うくらい、なんともミステリアルな花である。

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