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2015年03月01日11:25

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おいしさを感じさせるオノマトペ

農研機構・食品総合研究所の調査によれば、日本語で触感を表す言葉は445語あるという。
そのうちの70%がオノマトペだという。外国語に比べて日本語は多彩な食感を表す言葉だといえよう。
言葉は文化や行動の指向性を示す指標だと思う。あれとこれを区別するために違う言葉があてはめられる。千葉県民は雪を総称して「雪」と呼ぶだろう。しかし、新沼謙治の「津軽恋女」の歌詞には「津軽には七つの雪が降る、 こな雪 つぶ雪 わた雪 ざらめ雪 みず雪 かた雪 春待つ氷雪」と呼び分けている。太宰治の「津軽」の冒頭には「津軽の雪、こな雪、つぶ雪、わた雪、みず雪、かた雪、 ざらめ雪、こおり雪」とある。

調理の用語では中華料理では同じ炒めるでも様々な呼び名がある。「炒、炸、煎、爆、焼
」といったところだ。さらにそれぞれが枝分かれしている(http://goo.gl/SwBqed)ここから中華料理は炒める料理だといえるのかもしれない。
そういう視点ではフランス料理は煮込む料理だ。もともとが暖房のストーブの火を使ってコトコトに込んだりじっくりと焙った料理が発祥だといわれる。(http://goo.gl/AuXMGo)

さて、その点で日本の料理でおいしさを表す言葉が445種類、そのうちオノマトペが70%だという点で日本の料理は「食を楽しむ料理」だとおもう。
以前勤めていた会社の社員食堂の昼飯について『おなかをいっぱいにするための食事みたいでいやだ』と言った社員がいた。韓国の料理は食べ残すのがマナーで、食べきれないほど食事が供されたという意味らしい。対照的だなぁと思う。日本人の食事は『おいしいものを楽しむ』場であって、韓国人の食事は『量がいっぱい出る』ことが目的だ。
日本人でも、食べ放題という業態は味(質)ではなくて量が評価の対象なんだろうね。腹いっぱい食べることが大切だというのは、育ち盛りの子供には最適なのかもしれない。
まぁ年取って量がこなせなくなったら、少しでもうまいものが食べられたほうが幸せかもしれない。

前置きが長くなったが、おいしさを表す言葉のランキングがあった。そこで農研機構・食品総合研究所の調査からランキング順に引用する。

1 ほくほく
2 こんがり
3 さくさく
4 もちもち
5 ほかほか
6 じゅわー
7 しゃきしゃき
8 とろとろ
9 もっちり
10 ぷりぷり
11 こってり
12 ふっくら
13 あっさり
14 ふわふわ
15 かりかり
16 ことこと
17 じゅうじゅう
18 さっぱり
19 つるつる
20 しゃきっ



(このほかにもぐぐってみたら、いろいろな本や研究発表があった)


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