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2014年12月16日02:13

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■『ゴーン・ガール』■(映画)

やぁ、僕は勉(ベン)。
昨夜は会社の忘年会。

千日前の居酒屋でむちゃくちゃ飲んで、気がついたら終電に乗り遅れてしもた。
じつは間の悪いことに、昨夜は妻のパイ子さんの誕生日。
「終わったらさっさと帰ってきてやぁ。プレゼントは高島屋のエルメスで、ネックレス買うて来るんやでぇ」
忘年会が始まり、上司の乾杯の音頭の最中に、パイ子さんからガラケーにメールが届いていた。

あれだけ念を押されていたのに、後輩たちが次々に酒を勧めるもんやから、ついつい気が大きぅなって、
「なんぼでも注げやぁ! 全部飲み干したるわぃ!」
と啖呵を切って、ビールに日本酒、ウィスキーに焼酎をちゃんぽん!
店を出た途端にアムザ(注:千日前にあるカプセルホテル)の角で、思いっきり吐いたのは私です。

そこからタクシーに乗って、奈良まで帰ってもよかったんやけど、頭に浮かぶのはパイ子さんの般若のような顔。
どうせ怒られるんやったら、アムザで一晩泊まって、ほとぼり冷めてから朝帰りしてもええやろ。
高島屋で買うたことにしておいたネックレス(エルメスたらいうブランドのんはなんであんなに高いねん。しゃあないから新世界で3000円のネックレスが出てたので、それにしといたった。いつも近所の100円ショップで売ってるネックレスを平気でぶら下げてるパイ子さんには判らへんやろ)を差し出したら、怒りもちょっとは静まるっちゅうもんや。

♪夜明けを待って〜〜〜一番電車〜〜〜♪(JASRAC未申請)ってなもんで、まだ酔いが醒めきらん、頭がぼぉ〜〜〜っとしたまま、翌朝に帰宅。
日曜の朝8時過ぎいうたら、まだパイ子さんも寝てるやろ。
「おじゃましまんにやわ〜〜〜」
と、裏口からそっと居間に入ったら、そらビックリしましたがな。

居間のテーブルがひっくり返って、テーブルの上のもんがあちこちに飛び散らかってるやないですか。
あっちゅう間に酔いも醒めるいうもんですわ。
よくよく見たら、あちこちに血ぃみたいなもんも飛び散ってるし。
うわぁ、えらいこっちゃ!!

ヨロつきながら2階の寝室に上がったら、ベッドのシーツにも赤い液体がべちゃ〜〜〜と着いてますがな。
しかも、ベッドにはパイ子さんと・・・え? もひとり男が横に寝とるがな。
「こらぁ、おんどれ! なにさらしとんじゃい!!」
と、シーツを捲ったら、パイ子さんよりずっと若い女の人やないですか。
「え〜〜〜〜っ、何やのん!!」
とその女性が叫ぶわ、隣に寝ていた男も目が覚めて、
「うわぁっ、おたく何ですの〜〜〜!」
と、女性のような甲高い声で叫びやがった。

「何ですのんやあるかいっ! おどれらこそ何やねん!!」
と、怒鳴った途端、後ろから、
「アンタ〜〜〜ッ!! 今頃帰ってきて何やのん!!!」
とパイ子さんの怒鳴り声。

訊けば、昨夜は誕生日なのに僕が帰ってこないもんやから、パート仲間の後輩に電話して、3人で誕生日会をしていたそうな。
ちなみにベッドで寝ていたのはその後輩の狸穴(まみあな)さん(仮名)と、ちょっとオネェ入ってる気のいい薬研堀(やげんぼり)くん(仮名)だった。
薬研堀くんが持ってきたワインを三人で開けて、それで悪酔いしてしもぉたんやな。
帰ってこない僕のことを肴に、とにかくドンチャン騒ぎ。
飛び散ってた血ぃみたいなんは、そのワインやったというわけですわ。

夜も更けたので、お客の2人にベッド使ってもらって、パイ子さんはトイレに腰かけたまま寝てしもてたらしい。
「なんや、そうやったんか〜〜〜あはははは・・・」
と一安心したのも束の間、そのあと、狸穴さんと薬研堀くんの前で、パイ子さんに延々説教をくらってしまった(しかも、居間の掃除までさせられた)のは言うまでもありません。


公開されるたびに、センセーショナルを巻き起こすデイヴィッド・フィンチャーの新作は、とある夫婦を襲った悲劇である。
ベン・アフレックとロザムンド・パイクがこの夫婦を好演している。
それ以上は、言えないし書けない。
未見の方は、前知識としては予告編から受ける印象くらいに留めておくことをお勧めする。
ただ、今回もフィンチャーは期待に応える、いや期待以上のものを与えてくれた、とだけ書いておこう。

なお、長々と書いた駄文は、映画とはまったく関係がない。
まぁ、既婚者ならば、こんなことも無きにしも非ずだろう、ということで創作したものだ。
確かなことは、いまだ独身の身としては、上記の駄文のようなことで、要らぬ気を使わなくていいよなぁ・・・ということ。
でも、そんなことをばかり考えてるから、婚期が遅れてしまっているのもまた確かなことである。
えらい、すんまへんなぁ・・・。



スコアを担当したのは、トレント・レズナーとアッティカス・ロスのコンビ。
ここ数作のフィンチャー作品のスコアを連続して担当している。

彼らの作り出すアンビエントな世界。
これは映像との相乗効果としては抜群ではあるが、後で音楽だけを聴くとちょっと辛い。
どちらかといえば、メロディが立って、シンフォニックなスコアが好きな向きには、苦手なジャンルかと思う。

ただ、再度書くが映像との相乗効果という点では、映像から受ける緊張感、緊迫感、その中のちょっとした安堵感、といった観客の心理状態をスコアでもってさらに増幅させているように感じる。
そういう意味においてはフィンチャー作品にはなくてはならない存在なのだと思う。

なお、予告編で効果的に流れていたサイケデリック・ファーズのリチャード・バトラーが唄う「SHE」は、劇中では一切流れない(もちろん、サントラにも未収録)ので念のため。



サントラCDの詳細については、こちらをどうぞ! 【銀幕音楽堂の倉庫】
http://binsan67.blog83.fc2.com/blog-entry-428.html
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