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2014年06月09日17:43

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SHERLOCK series3 His Last Vow

『ワトスン君。やられたのじゃなかろうね?後生だから、そんなことはないと言ってくれ』(三人ガリデブ)
『もしワトスンくんを殺しでもしてみろ、生きてこの部屋を出しゃしなかったんだ。どうだ何かいいわけでもあるのかい?』(三人ガリデブ)

SHERLOCK series3のラスト。『His Last Vow(最後の誓い)』。
やっぱり、今回のseries3のテーマ(?)って、サービス精神てんこ盛り。若干やり過ぎ!だったような気がする(笑)。

私、かなりネタバレしてて、メアリがホームズを撃つコトや、ホームズがマグヌセンを殺しちゃうコトなど分かって見てました。そして、おそらく、私には合わない展開だろうな・・・と思ったら、うん、やっぱり、そうだよね。と。

私、ホームズが人を殺すのは、別に良いんだ。うん。この人、人殺すと思う・・・ってか、原作、殺してますしね。まず、おそらく、モリアーティ殺してる(現場は誰も見てないが)。そして、『まだらの紐』で、ロイロット博士を間接的に殺してる。でも、殺し方としては、こうだと思うんだ。自分にスゲエ危害が加わって、自己を守るために殺すか、ロイロットの時のように、確定要素ではなく、何某かの力が働いて結果殺しちゃうか。
このHis Last Vowは違うんですね。マグヌセンの保管庫が頭の中だけだと知って、ジョンとメアリを守るために殺すんですね。
これ、ジョンとメアリを守るために殺す・・・ってのは、別に良いのだが、ホームズだったら、もっと上手い殺し方すると思うんだよなぁ〜・・・と。それこそ、誰にも知られないように殺すような気がするんだ。それこそ、戸籍ごと消す勢いで(笑)。

で、ここで、解釈の違い!なんだなっ!

『三人ガリデブ』という話が原作にあるんですが。モファットさんとゲイティスさんは、この話を良い話って言うんですよ。「ホームズが、ワトスン君が撃たれちゃって怒るんだよ。」と。そして、前述の『もしワトスンくんを殺してでもしてみろ、生きてこの部屋を出しゃしなかったんだ。』っていうホームズの言葉を、良い台詞って捉えてるみたいなのね。

私、これ嘘だろうって思っちゃうんですよ。一つ前の『ワトスン君。やられたのじゃなかろうね?後生だから、そんなことはないと言ってくれ』は本音だと思うんだ。全くの嘘偽りはねえと思うんだ。でも、『生きてこの部屋を出しゃしなかったんだ。』は嘘だろう〜って思っちゃう。だって、ホームズ先生、衝動的に人殺すように見えないんですもの。だから、この部分は、ワトスン君が無事だと分かって、こいつ、良い言葉付け足しやがった!って思うんだ。

でも、これを『良い言葉』と解釈する人達が作った作品であれば、ホームズは衝動的に人を殺すよね?ワトスン君の為になら。つまり、ここでは、シャーロックは、ジョンの為なら(ジョンの為にだけ)衝動的に人を殺す・・って解釈して作られた脚本のような気がするの。

こうやると、結構理解出来る(笑)。

ただ、メアリが分からんのだよな。まず、メアリの腕なら、シャーロック殺してマグヌセン殺して、ジョンをそれこそ死なない程度に撃って(足とか腕とかかすり傷程度に)、何者かが入ったように工作して、でも、メアリとはバレないで去って行くコトは可能だと思うのね。あれ、マグヌセンを殺さなかったから、面倒くせえコトになっちゃったワケだから(^_^;)。

もし、シャーロックを殺したくなかったにしても、同様で、マグヌセン殺して、シャーロックは死なないように撃って、ジョンをかすり傷程度に負傷させて、で、あとで、シャーロックと病院で交渉する・・・でも良くね?って思ってしまう。マグヌセンを殺さなかった理由が、イマイチハッキリしねえ。作中では、「ジョンも一緒だったから、ジョンに疑いがかかるから、マグヌセンを撃てなかった。」と言っているが、前述通り、メアリの腕なら、ジョンかすり傷偽装作戦が出来たような気がするんだぁ〜。

で、これをやっちゃったばかりに、メアリが嫌な女になっちゃうんだよ。
これが、私の今回の1番納得出来ねえ部分〜。
いや、原作も結構「オマエ、鬼嫁だな!」って思う部分はあるのだが(笑)。

オマエのせいで、結構大変なコトになって、最後、シャーロック東欧送りにされて、ひょっとしたら生きて帰って来られない任務なのに・・・まぁ、死んじゃう任務ってのは、ジョンもメアリも知らないが・・・でも、自分達の為に、シャーロック殺人犯したって知ってるじゃん。なのに、メアリは、何呑気に、ジョンと腕組んで飛行場来て、シャーロックに「大丈夫。あとは任せて!」とか言ってんだよ!ってなちゃう。
現実になっちゃってて、「この女大っ嫌い!」というLTが、まぁ、結構あるって言う・・・・。てか、シャーロックに責任押し付けて、メアリはチャラで良いのだろうか?という気は確かにする。

でね。私、原作の頃からメアリ大好きなんですよ。本当に。ホームズとワトスン君以上に、メアリとマイクロフトが好きなんだ。なので、「メアリ大っ嫌い!」って言われるのが辛くてなぁ〜。でも、私も「確かに。ちょっと嫌な女だよなぁ〜・・・」って思うし、これ、仕方ないなぁ、うみゅみゅ・・・ってなる。

モファットさんとゲイティスさん曰く、どんでんを狙ったらしいんですケドね。凄く優しそうに見えて、良い人そうに見えた女性が、実は・・・みたいに。それは、まぁ、分かるんだケドね。それに、メアリを使うかぁ。が本音。
それでも、メアリとジョンが結婚してくれたコトが嬉しいのは、私は、やっぱり、『シャーロック・ホームズ』が好きってコトです。ホームズ物語の中では、ワトスン君とメアリは結婚するもん。うん、結婚して欲しいよ。原作好きとしてはね。

もう1つ。モファットさんとゲイティスさんの解釈として。原作『犯人は2人』において、殺人を犯したのはレディ・ダイアナではないと思ってるんだそうな。あれは、ワトスン君が脚色したんであって、本当はホームズが殺したんだろう・・・って思ってるんだって。それなら、まぁ、こういう脚本になる・・・かなぁ。私は、いくらワトスン君でも、そんな意地悪脚色はしないと思うんだけど・・・。まぁ、ホームズを殺人者って言わせない為・・・みたいな。そんな理由?

しかし、SHERLOCKってすげえシャーロック・ホームズだなっ!ホームズ人殺し、ワトスン君人殺し、メアリ超人殺し。こんな人達放っておいて大丈夫なのか、大英帝国!(笑)
221B殺人者の巣窟だなっ!(^_^;)(まぁ、もう、ジョンとメアリは221Bに住んでねえけど)

ところで。メアリとジョンの新居の隣。あそこには、やはり、アンストラーザさんが住んでいるんだろうか?もしくは、ジョンの職場の隣にいるのか、アンストラーザさん。(アンストラーザさんとは、原作で、ワトスン夫妻の隣に住んでる医者である。ワトスン君が事件の度に、代診を頼む。時にはメアリが「アンストラーザさんに任せて、あなたは捜査に行きなさいませ。」とか言う。隣の医者の都合も考えろ!!と読む度思う(笑)。いや、ホント、アンストラーザさん的には大迷惑だったかと・・・)

冒頭。『唇のねじれた男』が入っていた。そして、ウィギンズ君が出て来た。原作では、ベイカー街イレギュラーズという浮浪児のリーダー。ホームズの仕事を手伝うよ!ここでは、弟子っぽいコトをしていた。しかし、ずいぶんヤサグれたな、ウィギンズ(笑)。そういえば、『三の兆候』に、ウィギンズ出て来なかったもんな(原作では『四つの署名』に出て来るので)。
しかも、ウィギンズはビリーでもあるって言う。原作では少年給仕。シャロの初代友達の頭蓋骨もビリーだから、ビリーに縁があるんだな。

ホームズが麻薬やってたのも、原作通り。グラナダ版では、「捜査の為、必要な程度だよ。」って言って、ワトスン君がスゲエムッとした顔するが、こちらでは、モリーちゃんに、大ビンタをされていた。そりゃ、そうだ。クスリ絶対ダメ!モリーちゃんが「clean(シロ)?」って、少し呆れながら言っていた。

『犯人は2人』同様、婚約詐欺するホームズ。ちゃんとムカつきました。そして、これは夢が叶って嬉しかった。見たかったんだぁ、シャーロック君が女口説くとこ。あんな感じなんだね。しかし、あんなセクシー美女と一緒に風呂入って、キスして、でも、それ以上は何もしないって、オマエ、すげえな!てか、「大丈夫か?」と逆に心配になった・・・。この人EDなんでしょうか?(オイ)

でも、ちゃんとジャニーンちゃん(シャーロック君が婚約詐欺した相手。ここではマグヌセンの秘書。)が、シャーロックに反撃してて嬉しかった。
だって、原作だと、アガサちゃん(原作での、ホームズの婚約詐欺の相手。ミルヴァートンの屋敷のメイド)放ったらかしなんだもん。あの後どうなったのか不明。まぁ、ホームズのコトだから、何とか上手くやったんでしょうが。
ここのシャーロック君は、鉛管工にはならなかったね(笑)。

アンドリューさんの演技が相変わらずスゲエ。あの人の演技力の高さは何だろう?「死んでいいよ。」ってね。怖かったもんな。

メアリが持ってたUSBデータに、『AGRA』と書いてあった。あぁ、コレがアグラの財宝なのか!(これには、笑った) 原作『四つの署名』でショルトーが全部自分のものにした財宝が、アグラの財宝。まぁ、随分、アグラの財宝、コンパクトになって、持ち運びに便利になって(笑)。原作では、アグラの財宝は、トンガと一緒にテムズ河の底。こちらは、暖炉の中。どちらもの“財宝”もジョンが見ることはなかったね。

とりあえず、ホームズ家。頭脳としては、お母さんの遺伝だと言うコトが分かる。

しかし、あのクリスマスのシーンスゲエな。身内な役者だらけ!ママパパは、カンバーバッチ氏の実の両親。メアリは、マーティンさんの実のパートナー。なんだ、この絵面(^_^;)。ゲイティスさんだけ、可哀想じゃねえか!でも、ゲイティスさんの彼氏は弁護士さんで登場しちゃったからなぁ・・・。このシーン弁護士いらねえし(^_^;)。

マグヌセンとの対決の為、家族全員に一服盛りやがったシャーロック。これは、シャロぽかった・・・。でも、妊婦さん大丈夫だったろうか・・・。クリスマスで実家なら、マイクロフトが油断するって思ったんでしょうかね?しかし、マイクロフト、機密情報が入ったPC持ち歩いてるのか?ボディガードいなかったよね?いくら、英国で1番の権力者だからって、大丈夫か英国政府!その2!(笑)

マグヌセンさんは、ベイカー街に来るときは、ボディチェックをする人を連れて来たのに、アップルドアに入れる時は、ジョンの拳銃スルーなんですか?と、すげえツッコミたかった(笑)。この辺り、ちょっとマヌケで可愛いですね。

そして、もう、マインドパレスバブルだった(笑)。マイパレてんこ盛り。

マグヌセンさんが、「君のウィークポイントはジョンだよね。ジョンのコトだと必死になるよね。」と言った後、原語で聴くと、ジョンのコトを「Your damsel in distress.(囚われのキミの姫君)」と言っていて、我が耳を疑う。乙女(姫君)?!乙女ってジョンが乙女?すっげえコト言うね、マグヌセンさん。

最後一つ。
今回のシリーズ全体の話って、やっぱり、絆の話なのだな・・・と思いました。ジョン、メアリ、シャーロックの絆。そして、最後の話はホームズ兄弟・・・兄から弟への絆の話なんだね。兄ちゃんには、シャーロックが、まだ、愛犬の赤ひげが安楽死させられて、グスグス泣いてる小っちゃい子供に見えるんだろうね・・・。そりゃあ、構いたくなるはなぁ・・・。過保護にもなるは。
マイクロフトが「もう1人の兄弟どうなったか知ってるでしょ?」と言っていたから、もう1人の兄弟は、やっぱり、MI6か国家関係か、何かに携わっていて死んじゃったのかも知れないね。
それをマイクロフトは、後悔してて、シャーロックを同じ目には遭わせたくないのかも・・・知れない。
3人兄弟の元ネタは、ベアリング・グールド説だとは思うんだケドね。
因みに、ちびっこシャーロック君は、モファットさんの息子さんだそうな。実際巻き毛で、青いコンタクトだけ入れたんだそうだ。結構似ていた。

最後のモリアーティの登場。レディ・スモールウッドがあれを流して助けてくれたって思ったのは私だけ?だって、そもそもシャーロックの依頼人って、スモールウッド議員だよね?途中から、依頼人にメアリも増えたケド。で、最後の方は、もう、メアリの為に、戦ってたけど。他の議員たちは、皆はレディ・スモールウッドの事情は知らないだろうけどサ。

しかし、東の風が吹くの早かったなぁ〜。4分で吹いた〜。亡命4分で終わったよ。
でも、良かった。最後すぐ帰ってきて、危うく、最後のシーンで、私の頭の中に筋肉少女帯の『僕の歌を統べて君にやる』が流れるところでした。あぶーね。あぶーね。♪大好きさ、君が、照れ臭くもないよ、僕の歌を総てやるよ。どうも俺は長く生きてけないような、気がするから、だから統べてやるよ〜 が流れかける。私、心の弱い時にこの歌をい聴くと泣きます。

series4はどうするんだろう?とりあえず、ジョンとメアリの子供が娘と分かったので、私ゃ、ジョンの娘に「シャーロックおじさまハート」と呼ばれて、シャーロックがドギマギするシーンが見たい。

あと、あれだ。きっと、シャーロックとアイリーンとの間にも子供が出来て、それも娘で、その娘がゴスロリになって、中国拳法で戦う・・・って、それは、大槻ケンヂが書いたパスティーシュだ!

しかし、この作品。ちょっとドイル先生に見せたいよな。どんな反応するかな?ホームズが舞台化する時、「殺すなりなんなり好きにすれば宜しい。」と言ったドイル先生だから、「ホームズが殺人者でも、何でも、好きにすれば宜しい。」って言うだけかも知れないが。
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