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2013年10月25日18:50

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種村直樹先生と美人SF作家(4)

 17時30分になり、インターネット予約した人の番号が呼ばれ、順番に入場する。
 冷たい雨に、無口な人たちもさすがに、
「早く入れてくれー」
 と呻いていた。
 丸美先生は、当日券の2,500円で入場する。
 お洒落なレストランの正面に演台があり、横長に広い会場の右側に席を見つけ、座る。
 200名ぐらい入るのか。
 天井には昔の銀行のようにプロペラが回っている。
 食事は必ず一品以上の注文をする決まりだそうで、オレンジジュース(430円)と焼きそば(780円)を注文する。
 飲食した分が、講師の講演料になると聞いた事がある。
 真偽は知らないが、かつて、この店と似た形式の店で、行列のできる弁護士先生が講演をしたところ、
「人が講演している時に飲み食いするなんて失礼ではないか」
 と怒り出し、聴講者が飲食を止めたところ、講演料がまるで出なかったという話を聞いた事がある。
 講師によっては、
「私の話はいいですから、どんどん食べて下さい」
 とすすめるらしい。
 だから、この場では、食べない方が失礼なのだが、その事を講師の人が知らない場合もある。
 池澤春菜「quatre quarts」(ジェネオン・ユニバーサル)
 http://www.amazon.co.jp/quatre-quarts-%E6%B1%A0%E6%BE%A4%E6%98%A5%E8%8F%9C/dp/B002KJG9L8/ref=pd_sim_m_3
 北原尚彦先生だと思われる人が、今回は写真撮影可だけれども、全員を平等に写すようにして、池澤春菜さんばかりを写すのはやめてねと、笑いながら説明をしていた。
 どうして、そんな説明があるのかなと思ったら、後に見たらきれいな女性作家さんだった。
 アニメーション作品の声優もやっているらしかった。
 さらに、父親が芥川賞作家の池澤夏樹先生との事だった。
 池澤夏樹先生が見れただけでも、今日は来ておいて良かった。
 日本SF作家クラブ(編)「日本SF短篇50 日本SF作家クラブ創立50周年-記念アンソロジー」(早川書房)
 http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%ACSF%E7%9F%AD%E7%AF%8750-I-%E6%97%A5%E6%9C%ACSF%E4%BD%9C%E5%AE%B6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96%E5%89%B5%E7%AB%8B50%E5%91%A8%E5%B9%B4%E8%A8%98%E5%BF%B5%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC-%E5%85%89%E7%80%AC%E9%BE%8D/dp/415031098X
 18時になり、会場右手から音楽に乗って、東野司先生、新井素子先生、池澤春菜先生、若木未生先生、森岡浩之先生が連なって出て来た。
 本来は音楽演奏をやるような演台に、左から順番に並んだ。
 演台の辺りだけが明るくなっている。
 噂の池澤春菜先生は真ん中になっていた。
 角度で見えにくい席もあるが、上には大型スクリーンがある。
 卓上にも小型テレビジョンがある。
 講師の前にも斜め上を向いてテレビジョンがあり、自分がどう映るか確認できるようになっている。
 日本SF作家クラブ会長の東野司先生の司会で、まず、親睦団体であるこのクラブについての説明があった。
 つづいて、壇上の作家さんに自己紹介と同時に、いつ入会をしたかを語って頂いた。
 池澤春菜先生は今年に入会したばかりらしい。
 共通しているのが、入会前からSFファン活動をしているので、いつ入会したのか分からないという所だった。
 意外だったのが、作家さんの集まりだから喋りはうまくないと思っていたら、皆、池澤春菜先生に引きずられるかたちで、このレストランのお洒落な雰囲気も手伝って、芸能人みたいだった。
 東野司・小松崎茂「ProjectBLUE 地球SOS〈1〉」(ハヤカワ文庫JA)
 http://www.amazon.co.jp/ProjectBLUE-%E5%9C%B0%E7%90%83SOS%E3%80%881%E3%80%89-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABJA-%E6%9D%B1%E9%87%8E-%E5%8F%B8/dp/4150308608
 ここで、
 日本SF作家クラブ創立50周年プラネタリウム番組『未来はボクらがつくるんだ! 22世紀のものがたり』予告編
 http://sfwj50.jp/projects/mirai/
 の上映があった。
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タイトル:『未来はボクらがつくるんだ! 22世紀のものがたり』
ストーリー原案:新井素子 / 井口健二 / 門倉純一 / 久美沙織 / 鹿野司 / 東野司 / 片理誠 / 増田まもる
キャラクター原案:萩尾望都
メカニカルデザイン:加藤直之
SF考証:鹿野司
タイトルロゴデザイン:YOUCHAN
音楽:小林洋平
声の出演:春風亭柳朝 / 宮田幸季 / 池澤春菜 / ゆきじ / 恒松あゆみ
メッセージ:小松左京 / 新井素子
協賛:清水建設株式会社
協力:日本SF作家クラブ
企画協力:鹿児島市立科学館
脚本・演出:君山寿美恵
制作:株式会社五藤光学研究所
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 本来はプラネタリウムの天球に映写する映画なので、ここでは平面用の予告編の上映となった。
 声の担当だった池澤春菜先生からは、少女の声や男の子の声を、実際にこの場で出して頂いた。
 新井素子「くますけと一緒に」(中公文庫)
 http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%91%E3%81%A8%E4%B8%80%E7%B7%92%E3%81%AB-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%96%B0%E4%BA%95-%E7%B4%A0%E5%AD%90/dp/4122056802
 ここから、小説執筆の裏話になった。
 小説上で男言葉、女言葉が出て来る時に、喋りながら書いている作家さん、書いていない作家さん、それぞれいる。
 現実でも登場人物になりきる作家さん、ならない作家さんがいる。
 新井素子先生は、執筆中に歯を食いしばっているので、歯医者から注意されるらしい。
 小説の材料がどこから落ちて来るかという話では、新井素子先生は、
「それが分かったら作家はどれだけ楽か」
 と言っていた。
 会話から材料を思いつくという作家さんがいる。
 映画を撮るように書くという作家さんもいた。
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