仏像と靖国神社ぶら散歩

母の友人が、仏像を彫っております。で、その作品展示を見て来ました。


インド大使館内にギャラリーがあって、２年に１度そこでやるんですが。大使館の中に入るのは無駄に緊張しますね(^_^;)。インド人らしき、警備員の人が大使館の通用門を開けてくれるのですが、無駄に愛想良くしてしまいます。「怪しいモンじゃないっすよ！展示会見に来たんすよ！」とのアピールのつもり。
インド大使館、色んな催し物をするんですよね。インド舞踊のイベントとか、布の展示とか。このギャラリーでやってるのかな？
しかし、インド大使館の警備員さんは、何か座って本を読みながら警備していたりして（日本だったら、立ってきちっとしてそうでしょ？）、お国柄ってこんなところでも出るのかな？って思ってしまった。なんか、このゆる〜んさも、インドっぽいね。

九段下駅を下りたら、リクルートスーツ姿の学生が沢山いて「入社式を武道館でやるのかな？」と思ったら、『帝京大学グループ入学式』の文字。ニュー学式・・じゃない、入学式だったのですね。帝京グループって書いてあるから、大学だけじゃなくて、短大とか、その他諸々一堂で入学式をするってコトなんだろうな。帝京大だけでマンモス大なのにね。因みに。母の友人さん曰く「昨日は、法政大学だった。」と。入学式ブーム！（ブームじゃないだろう、時期だろう）

母の友人さんは、東方学院仏像彫刻講座・宗教画講座と言う教室（学校かな？）で学んでいるそうで、他の生徒さんの作品もありました。個人的には、円空の両面宿難（りょうめんすくな）の模写（と言うのかな？）をして彫っていた仏像があって、とても上手くて気に入りました。両面宿難さん自体好きなのですが。元々は、妖怪だったらしいのだが、土着の神様として祀られるようになったらしいよ、宿難様は。あと、インド大使館ってコトもあるのか、ガネーシャさんもいた。像の頭のインドの神様です。インド料理店に行くと、絵が飾ってあったりしますでしょ？商売繁盛の神様だから。日本で言ったら、密教の仏の歓喜天ね。彩色された仏様もあった。

母の友人の彫った仏像（掲載許可は頂きました）


拳闘不動。ボクシングのファイティングポーズを取る戦う仏、お不動さん。ちゃんとボクシンググローブもしている。何でボクシングかと言うと、母のお友達は、ボクシングジムを経営していたからだそうです。ファイティング原田さんを輩出した、有名なボクシングジムだそうですよ。


祈り　お願い観音。観音様が、お願いポーズで祈ってます。
ジムに所属しているボクサーが、試合に出る度、母のお友達は、仏様に「無事、試合から帰ってこられますように！」と祈っていたそうです。ボクシングだから、殴り合いだもんね。時には、命もかかる。選手の無事故を願いながら彫っていたんだって。
頭のまる〜んの部分がさわり心地が良かった（許可を取って、触らせて頂いた）。つるんとしててまる〜ん。顔も笑ってるようで可愛い。

暫くここで、仏像の説明を聞いたりしました。生徒さんの作品展なのですが、もう、先生になって、生徒さんを持っている方もいらした。仏師の先生ってコトになるんだね。
仏像の組みたてをバラしてくれて、構造を説明してくれた方もいた。仏像をバラすところなど、そうそう見られないので、面白かった。

で、その後は・・・。インド大使館のすぐそばに、靖国神社があるので、お参りに。
残念ながら、桜は、前の日の嵐で大分散ってしまったのですが、それでも、ちらほら咲いてました。

靖国の桜。綺麗でした。


でも、境内に入ったら、どこぞの会社が、茶店で取引先と合同花見・・みたいなものを催しており、結構花見客もいたっていう。葉桜の下、名刺交換をしていたサラリーマンのお兄さんたちの姿もあったり。


神社の鳥居なめの正面の門（だと思う）。


こちらも同じ、ちょっとアップめ。


コレは、拝殿。拝殿って、正面から写真撮影してはいけないんだそうです。真正面から写真撮ろうとしたお兄さんが、警備員さんに「真正面から撮らないで！」と注意されていた。神様に対して失礼になるからなんでしょうかね。あと、鳥居も本来は、ど真ん中から入っちゃダメなんだよね。真ん中は、神様の通り道だから、失礼にあたるんだってさ。
で、靖国の神様・・・もの凄い数いらっしゃるんだよね・・・３万柱くらいだっけ？（靖国の神様は、日本国の為に戦って亡くなった人が祀られ、神様になります。第２次世界大戦の戦没者が有名だケド、それだけではなく、それ以前の人達も沢山祀られているんだよ）
拝殿の賽銭箱には、菊の御紋も〜。

で、その後、遊就館へ行く。
私は、ミリヲタでも、右翼でも何でもないのだが、あそこの無料スペースに展示してある三菱製の零戦がお気に入りなのだ！



この零戦。普通〜に恰好良いって思っちゃう。
因みに。零戦は、世界でも有数な『美しいフォルムを持つ戦闘機』なんだそうだよ。
所詮は、耽美馬鹿。戦闘機すら、機能とかではなく、美しさに魅かれるんだな、私は。
余談だが。この土産屋で売られている靖国鉛筆が、三菱製なのは、この戦闘機が三菱製だからだろうか？（私、この鉛筆持ってます）

特攻隊などの歴史も持っていますね。そういう戦争の痛みや、苦味も思いつつ、私は、戦闘機や、展示品を見ます。損も得も、勝ちも負けも、きっと戦争にはないんだよ・・・そんな無常観も持ってみたり。あったのは、死んだ人、生き残った人・・それだけのような気もする。で、せめて生き残った人は、そのコトを・・戦争のコトを伝えて行こうよ・・と。
遊就館自体は、800円観覧料を払えば、戦争関連の展示品が見られます。あと、大東亜戦争の特別展もやっていて、こちらは300円だった。（たまに、無料の特別展もあるよね。以前やってた、日本刀の展示は、無料で見られた）

あとは、お土産屋さんをふらつきました。

零戦の、コースターを買ってしまった。現在使ってます。
絵柄は２種類あったのですが、今回はこちらを。

他、プラモデルなども充実！あと、自衛隊関連のグッズが多いよね。国防省モデルの時計とかあった。ミリヲタが買うんでしょうか？３万円くらいするんだケド。

この日は、夜桜の下で行われる薪能もあったみたい。Ｓ席１万1000円。お能としては、平均値段だケド、お笑いライブからしたら「高っ！」って思うよね(^_^;)。Ｂ席でも3000円。でも、自由席も売れてるらしく、場所取りなのか、夜からなのに、３時くらいでもう座っている人がいた。

帰り。母がお腹がすいたと言うので、インドカレー屋に入ったのですが。あの辺り。インド大使館がある関係でか、インドカレー屋多いよね(^_^;)。靖国神社と言うある意味、ＴＨＥ日本国！みたいなところから、イキナリカレー屋に行くと「うみゅ？」って気分になります。
インドムービーがガンガンかかってるカレー屋で、値段も手ごろでナンのおかわりも出来て、美味でした。
しかし、インドムービーは、踊るなぁ〜。踊る踊る〜。
店内には、勿論、ガネーシャも鎮座ましましていた。