卑劣であり、何よりも下種。

アルジェリア人質事件、実名報道に遺族関係者から異論「『実名は公表しない』と取材受けた」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=17&from=diary&id=2297812

この報道があり、「火消」として
毎日のこの記事へ、か。

人質事件「匿名」に友人ら不安
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2298034

全く、反吐が出る。

現在問われているのは、報道のフェアネス
(実名報道はしない、として行った取材で
それに反した記事を掲載したモラル、
倫理観)と、実名報道自体の必要性。

前者は、インタヴューイへの虚偽の為、
論外。報道など、「為にする」物では
ない。

後者は意見が確かに分かれるかも知れないが、
そもそも「何処にいるかも分からない為
連絡を取りようの無い」大規模災害と
(それこそ、「遺族」すら存在しなくなって
いる可能性すらある事を東北地震で我々は
学んだ)一緒くたにする事は「意図的な混同」
と云える。

そして、日本国内における犯罪被害の
実名報道の是非、ともこの状況は
また異なる。受けた被害の周知、
軽過ぎる量刑への抗議、様々だ。

「名前は被害者の尊厳の象徴」
「事件の風化を防げる」

こうした意見を「実名報道の理由」と
するのであれば、加害者側にも
それは必要となる、という意見に
報道各社は如何に答えるか？
通名と実名には？

勝谷誠彦がコンクリート詰殺人事件
の際に逮捕された犯人が未成年だった
と判明した時、実名報道に踏み切る経緯を
書いたルポなどを読んだ事がある。

様々な状況があり、決断もある。

だが、何よりも尊重が求められるのは
当人、身近な人々の「意思」だろう。
報道は今まで、それを無造作に、
乱雑に踏み躙ってきた。

その積み重ねに対する批判、拒否でも
あるのだ、という事に遂にマスコミは
気付いていないからこそ。

このような醜い記事を、「人の為」と
称して出してくる。

「人の為」とは縮めると「偽」。

取材の成果の出し方も偽りであり、
その火消もやはり偽りであった、
というだけ。

しかし、いつも不思議に思うのだが。

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　東京都内に住む４０代の男性は昨年、
日揮に就職した同級生に久しぶりに
再会し、「アルジェリアで働いている」と
聞かされた。同級生が砂漠にいる写真も
見たことがあるという。

　友人が現場となったイナメナス近郊の
ガス関連施設にいると聞いたわけでは
ないが、事件後、心配になってメールを
送り続けている。
しかし返信はない。
「どうなっているのか心配だし、
まったく関係ないかもしれない。
せめて無事な人の名前が分かれば……」。
男性はもどかしさを口にした。

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こういう　「東京都内に住む４０代の男性」
って、何処から「都合よく」見つけて
来るんだろうね？

何時も、誂えたようにその記事の「意に
沿う」ような意見を云ってくれる「関係者」
って奴。

いやいや、別に他意は無いよ？

「匿名発表では、被害者やその周辺取材が
困難になり、警察に都合の悪いことが
隠される恐れもある」なんて声明を
発表した日本新聞協会と日本民間放送連盟
じゃあるまいし。

「報道に都合がいいように」だなんて、
そんな。

「社会の公器」「警世の木鐸」
だもんねぇ？