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2006年08月06日15:44

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狐舞/亀は意外と速く泳ぐ

今日は、地元で祭があるのです。そこで、山車が沢山引かれるのですが、ここで行なわれる狐舞がカッチョイイのです!!
私は昔から妖狐やら、お稲荷様やら、そんなお狐様が大好きなのです。この山車のお狐様は、狐により、様々なモノを持って踊ります。玉串を持っていたり、宝剣を持っていたり、鈴(よく巫女さんが持っているような鈴ね)を持っていたり。
そして、本当に狐が乗り移ったごとく、踊り狂うのです。

私は見るたび思うのです。絶対1人くらい、本物の狐がいるに違いない。人に化けて何食わぬ顔して、狐舞を踊っているに違いない。

以前、本当に、人間に化けた狐を見たんですよ!
多分、休憩中で、面をはずした舞い手だとは思うのですが・・・否、あれは狐だね。人間に化けた。

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WOWOWで、三木聡氏脚本・監督の映画『亀は意外と速く泳ぐ』をやっていたので見てみました。

ストーリーは、平凡に暮らしていた主婦・スズメが、ある日、“スパイ募集”の張り紙(凄く小さい張り紙。サイズはプリクラくらい)を見つけ、スパイになる話。

ストーリーの中に、沢山スパイも出てくるのですが、私のお気に入りは、ラーメン屋さんが仮の姿のスパイ。美味いラーメンを作ると行列が出来て目立ってしまうので、“そこそこの味”の、そこそこラーメンを作る。
ただ、意図して、そこそこの味が作れるので、腕は凄く良いのです。

スズメも、スパイ修行をするのですが、それは、いかに“普通”でいられるかの修行。
ファミレスに行き、メニューの中から1番ウエイトレスの印象に残らない“普通”のモノをオーダー出来るか・・・とか、3000円でスーパーで買い物をするが、いかに普通のモノが買えるか・・・とか。(カマンベールチーズを買っていて、カマンベールチーズは“合格”だった。合格と不合格の基準が分からん(^_^;))

彼女の友人で、クジャクという女性がいるのだが、彼女の生き方は豪快。凄く目立つ。
目立つ“普通の女性”と、目立たない“実はスパイ”。そんな感じでしょうか。

出演者が個人的にツボ。言い方が悪いかも知れないが、“下北沢小劇場系”のニオイのする役者さん達。
前述のラーメン屋さんは、松重豊氏。スズメをスパイとして雇うスパイ夫婦は、岩松了氏と、ふせえりさん。
元傭兵の豆腐屋さんには、元WAHAHA本舗の役者の、村松氏。
公安部の刑事には、嶋田久作氏と、伊武雅刀氏。
公安部の協力者の水道屋さんに、元ビシバシステムの、緋田康人氏。

ビシバは、ふせさん&緋田氏で新旧どっちのビシバも出ていたのだね〜。

個人的に、水道管に、盗聴器を仕掛ける・・・というのが好きでした。そんな無茶な・・・(^_^;)。

あと、傭兵の豆腐屋さんの隣りの最中屋さん。「最中屋の隣りに、豆腐屋じゃあ、最中の皮が湿気っちゃう。」というのが好き。

明度は“イン・ザ・プール”よりは低く(というか、イン・ザ・プールが高すぎなのかも知れぬ)、本来の三木氏の作品の明度はこちらだなぁ〜・・・と思いました。

ただ・・・。私には、どうにも“まったり”し過ぎており、面白いのですが、「もう一声!」が欲しかったような気がしました。
コレは、多分、好みの問題だと思うのですが。
私は三木氏の作品で「1番好きなのは?」と訊かれたら、「ヘビナの“苔モモハウス”。」と答えてしまうので・・・。
【ヘビナ・・・中村ゆうじ氏+新生ビシバシステムを役者として揃えたユニット。作・演出は三木氏が担当した。コントと演劇の間を狙ったという“演術”というコンセプトの舞台。苔モモハウス・・・ヘビナでやったネタ。未だに、私の中では5本の指に入るほど、上手いホモコント。詳しく知りたい方は、以前、バトン“コント”というので、紹介しているので、それを読んで下さい。とにかく、中村ゆうじ氏の怖いこと。ふせえりさんの酷いコト。そして、住田隆氏の憐れなコト(^_^;)】

こういう緊張感のあるホラーテイストのコメディは、舞台の方が作りやすいのかな?映画だと、多分、一般受けしなくてはいけない部分が、舞台よりは多く出てしまうだろうしなぁ・・・。

いや。あのね・・・。苔モモハウスのネタ。もう少し手を加えて練ると、映画になるんじゃないかな?とも思うのですよ。
ホラーコメディ映画にね。無理かなぁ〜・・・。
それとも、やはりアレは、中村ゆうじ氏、新生ビシバという、芸達者が揃って、初めて出来るモノなのかな?
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