ゴーカイジャー　ジェットマン回のこと

宇宙一の賞金稼ぎキアイドーがゴカイジャーを狙う。
対抗するべく、ジェットマンの大いなる力を探しにきたゴーカイ一行。
そして結城凱(ブラックコンドル)と出会う。
彼には何か秘密がありそうなのだが･･･

これは良い井上脚本でした。
平成ライダーシリーズでは何かと悪評の多い井上氏ですが、
こういう良作も生むから困ったものですｗ

キアイドーのキチっぷりに井上キャラらしさを感じると共に、
戦いの中でしか生きられない存在＝結城凱という図式も見受けられ、
戦いこそがわが宿命となってしまった男たちの性がそこにはあった。
かつてのグレイのことも思い起こされる。
そして凱は決して不幸ではなかった。そう思った。

見所としては、凱のかっこよさは言うまでもなく、
マーベラスを気遣うジョーや、ハカセ扮するブラックのへたれ具合、
ブラックコンドルのスーツアクターには当時と同じ大藤直樹氏を起用。
と、おいしいシーン満載である。
もちろん、開幕＆ラストでのトレンディドラマっぽい演出もグー！

ゴーカイシルバー伊狩鎧に凱の姿が見えなかったのは観る者の解釈任せでいいだろう。
そういう考察の余地も含めて、非常に良い回だったと思う。

ワシは当時ジェットマンは終盤を観ていただけだったのだが、
そんなワシでもものすごく今回は楽しかった。
本来のファンにとっては、それ以上のものだったことだろう。