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2011年08月24日17:08

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【ソウルフラワーモノノケサミット】もののけ盆ダンスツアー2011 11.08.21

吉祥寺のモノノケ熱も褪めぬままに
本日は代々木。Zher the Zoo Yoyogiなるお初となる
ライヴハウス。
入場してみて思うのは、やはり一昨日のスターパインズとの
相違。スターパインズは二階席(こちらが一階、か?)が
あり、上の空間が非常に広いのに対し、こちらは
天井の低いいかにもなライヴハウス。

ん?

どうしてそういう事が気になるかって?

煙いんだよ。

紫煙が立ち込めていて煙いのだ。
いやいや、そう思った自分にびっくりだね。
ついこの間まで自分も紫煙を吐き出す
立場だったというのに。

人はあっという間に新しい環境に
狎れてしまうのだなぁ、と感慨を覚える。

ま、だからと云って喫煙者に憎悪を
感じる、なんて器量の小さい事は
云わないけどね。

あくまでも感想。

いや、将来はどうなるか分からんが。

キリスト教からの改宗者が、
もっとも苛烈な迫害者に転じた、
というからなぁ。

などとどうでもいい事を
考えている内に、一番手の
上間綾乃さん登場。
うむ、本日もお綺麗な。

あんまり女性の顔見て
「綺麗だなぁ」などと思う事は
ないタチなんだが(逆に男の方に
それは思う。櫻井敦とかジュリーとか
沖雅也とかに。多分精神的にゲイなんだろう
自分は。肉体的には死んでも真っ平だが)、
この人は素直にそう思ってしまう。

きっと、伸びやかで健やかな印象が
そう思わせるのだろうな。

あと、笑顔がどこか困ったような感じで
それが個人的にツボなのだろう。
薬師丸ひろ子的というか。

閑話休題。

つうか、何をぶっちゃけているんだ、っていう。

二曲で終わるのを惜しみつつも
二番手のミチロウに圧倒され、
そしていよいよ我等がモノノケ。

暗転し、「男はつらいよ」を口ずさみながら
三線を構える中川に期待が高まる。

で、以下はセトリ、となるのですが。
例によって例の如く、記憶のみを
頼りとしている為、抜け洩れ、記憶違い
上等、という感じでご参考までに。

「やいとやの見たモノノケはこうだった」
という感じで広い心でご笑覧くださいませ。


1.斎太郎節
・・・宮城民謡から本日もスタート。
しかし、モノノケ史上最大人数であろう
10人から繰り出される音は、分厚い!!
クラとピアニカだけでも感動的な音が
出るのに、ギターとベース、それに
何気にきちんとパート分けされている
チンドン二人とゴージャスな音が
堪らない。オーケストラで例えたら
完全に五管編成。

それに「あの方」のお囃子が
乗った日にゃあ、貴方、という。

2.ドンパン節
・・・そして、また賑やかに。今度は
秋田民謡。本当に、日本は民謡が
豊穣な国だ。


3.聞け万国の労働者
・・・吉祥寺で聞けなかった曲第一弾。
大好きな曲なんで、演って貰えるだけで
嬉しい。微妙に歌詞も変更して復興歌に
アレンジされていました。


4.ああわからない
・・・風刺歌として今も現役、という
先見の明というか人間の進歩しなさを
嘆くか、という一曲。


5.釜ヶ崎人情
・・・吉祥寺で聞けなかった曲第二弾。
これもうーれーしーいー!
ラストの一節が「ここは天国〜寿町〜♪」と
なる、寿町フリーコンサートヴァージョン。

6.もずが枯木で
・・・曲中で出てくる「薪割る音」を
綾乃さんの叩く島太鼓が表現する。
とんとん、という穏やかなリズムが帰らぬ人を
思う、という寂寥感に繋がり、染みる。
人数一杯いる事がアレンジの幅になっていて
素晴らしいねぇ。


7.弥三郎節
・・・文化文政期に成立した嫁イビリ歌。
結構キツい内容なので、聞く時は
若干の覚悟がいるのだが、これもまた
民謡の伝える日本のある姿である事は
間違いない。


8.お富さん
・・・この曲のメインテーマが黄表紙の
『与話情浮名横櫛』だというのは実は
この間初めて知りましたん。これが
大ヒットしたんで歌舞伎の演目になり、
そして昭和歌謡の名曲の題材に選ばれ
こうして21世紀にも人を励ます歌になる。

文化が連続する事、というのは
こういう華を産むのだなぁ。


9.満月の夕
・・・そして、これも伝えられるべき
文化たる一曲。伊丹英子がお囃子を
入れたときのこの曲の美しさは、やはりダントツ。


10.海のちんぼーらー
・・・綾乃さんが島太鼓の撥を三線に
持ち替えてフロントへ。ヒデ坊と並ぶ。

おお、眼福眼福。彼女の両膝で一拍目の
リズムを取る柔らかい出だしがとても心地よい。
男にはこれは出来ねーなー。


11.安里屋ユンタ
・・・続けて綾乃さんヒデ坊の二人で出だしが
謳われる。美しー。


12.ひやみかち節
・・・しっとりと歌われる前曲だが、安里屋節に
連結されて、そのままこの曲へ。
大盛り上がり。この綾乃さんヴォーカルの
三曲にもしっかり起承転結(三曲だから
序破急か?)があるのが良い。


13.インターナショナル
・・・吉祥寺で聞けなかった曲第三弾。
そして、本編クライマックス!!

・・・なのだが。

実は「本編の」「クライマックスではなかった」という
凄いオチが着く。

「インターナショナル」演奏終了後に
高らかに「ソウルフラワーモノノケサミット!」と
中川が告げ、メンバの名前を紹介し。

楽屋へ引き上げていく。

吉祥寺の本編ラストは別の曲で、
『インターナショナル』は演っていなかったので、
今日は違うシメ方なのね、と合点していると。

ステージから楽屋へ繋がる扉が、混んでいる。
つうか、詰まっている。

どうしたどうした一体?
誰かコケたか?

などと考えていると。

結構慌ててステージに戻ってくる敬ちゃん。
その後を苦笑いで続くメンバ一同。

そして中川敬曰く。

「一曲残ってた!」
「『インターナショナル』演ると最後の気がすんねん」

と照れまくりながら言い訳する中川。
こちらはゲラゲラ大笑い。
凄いね、こんな事あるんだなぁ。
そりゃ、まだ一曲演るつもりの他のメンバは
戸惑うわな。珍しい物を見られました。

14.アンパンマンマーチ
・・・そしてそしての本編ラスト(だよな?)。
爆笑のうっかり中川さんはやはり歌い出すと
流石の格好よさ。

しかし、この曲のコーラスをしっかり入れる
伊丹英子、っていう画も素晴らしいもんだ。

つくづく、音源化を切望。

つうか、この曲でマキシ作って欲しい。
一曲目は『満月の夕』を中川ソロからシングルカットとして、
次に『アンパンマン〜』のユニオンヴァージョンとモノノケヴァージョンと
アコパルヴァージョンと中川ソロ弾き語りヴァージョンで
五曲入り。それを被災地の小学校や幼稚園に
配って、勇気付けるのだよ。運動会とかで行進して
貰うのだよ。絶対喜ばれると思うなぁ。

で、中川敬ヴォイスをいたいけな子供たちの
耳に刷り込む、と(笑)。

15.おいらの船は300トン
・・・今夏のモノノケツアーの表題でもある曲が
アンコール一曲目。つうか、『インターナショナル騒動』が
あったから、どこがアンコールか分かりづらくなったし(笑)。


16.天国の扉
・・・ゲストヴォーカル、遠藤ミチロウ登場。
つうか中川が敬称付きで人を呼び込むって、
そういえば滅多に見る事はないかも。
あまりにもあまりにも巨大な存在だもんな、ミチロウ。
中川にも敬称付けさせる程(笑)。

曲はディランのカヴァだけれど、
完全にミチロウ節。そんなに大した曲ではない
と思っていたけど(除く:ガンズカヴァヴァージョン)、
これは凄い。怨嗟と呪詛と諦観と希望のごった煮。
この歌詞は中川には出来んな。つう事で、
中川は主に『平和に生きる権利』などで聞ける
マシンガンギターで対抗。


17.仰げば尊し
・・・なんとなんとこの曲をナマで聞ける日が
来ようとは。ふと眺めて見ると、
ステージ上には下手から中川敬、遠藤ミチロウ、
内海洋子、とすげーヴォーカルが三人も並んでいた。
中々見れないぞ、この揃い踏みは。このミチロウ登場時
だけは、洋子ちゃんチンドン無しで身軽にヴォーカルに
専念して欲しかった気も。


18.さよなら港
・・・そしてお祭りは終わりの時。
港の歌で始まり、港の歌で終わる。
中川の被災地への思い、という物が伝わるような
選曲だったと思う。

港へ戻る歌で締めくくるのではなく、
再び出港する歌。だが、それは故郷へ戻る事を
しっかりと意識した歌。「復興後」の世界の歌なのだろう。

こういう処にも、中川の組曲的なライヴ選曲の
妙が感じられる。




総評としては、当然最高。
10人編成のモノノケは本当に素晴らしい。
それぞれの楽器が必然性を伴い、物語るから
この妙は生まれるのだろうね。
またこの編成で見たいもんだ、と心から思う。


え〜っと。

最後に蛇足。

いつもの如くに中川敬ちゃんがメンバ紹介の時に
奥野を飛ばしてしまって、奥野苦笑、みたいな
定番ネタを本日もやっていたのだが。

その奥野の隣にいた上間綾乃さんが、
飛ばされて自分が紹介された時に
目を白黒させて慌ててる姿がとても印象的。
つうかぷりちぃ。

「え?え?奥野さん飛ばしてますけどいいんですか!?」

みたいな戸惑いと慌てが伝わってきて面白いやら可愛いやら。
いい娘さんだよなぁ。性格の良さがよく分かる。
これだけでも見に来た甲斐があったかな、と。

・・・どんだけ好きになっとんねん、っていう(苦笑)。


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