関連ニュースを読んでいると、中国では毎年1000人が死刑になっているそうです。母数の人口が多いとはいえ、飛びぬけて世界一とのこと。
しかし、私がかつて読んだ本では、公表されているのが年間2000人で、来日している現地のハイクラスに確認したところ、
「実際はそんなに少なくはないでしょう。1万人はいくんじゃないかな」
という返事でなんだかしょぼんとしてしまいました。強く印象に残っていますが、ソースも思い出せない話でして、間違っているかもしれません。
刑罰を科すについてはさまざまな考え方がありますが、現在の中国では見せしめの要素が大きいようです。
それなのにさほど抑止効果が働いていないのか、抑止効果が働いてこの数字なのか、とにかく大きすぎてよくわからない国です。
日本に持ちこんできてから捕まったら死刑はなかったでしょう。そういう意味では、まさに国境線が生死を分けたといえます。でも、19世紀に西欧列強が治外法権で領事裁判権やら押しつけてきたのは、かならずしもよその国で思いのままに振る舞いたいからだけではなくて「未開の野蛮な国で科刑されてはかなわん」からでした。なので、刑が重いとか軽いの話を長引かせてしまうと、
「だったら、また租界を作れってか、あ?」
ということになってしまい、本気で怒ってきてシャレにならなかったりします。共産主義が表看板になっていますが、成立時の最大のトピックが攘夷というか、外国勢力の排撃でして、そのきっかけをさかのぼると阿片戦争にいきついてしまう現代中国では、この問題はかなりナーバスなんだろうと思います。
まあ、ここはひとつ、密輸はやめようということで。密輸をやめるからって、国内で栽培・精製しましょうということでなくて、おクスリそのものとは関係ない生活を送る方向性で。
中国で日本人死刑囚に刑執行
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1166616&media_id=2
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