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2009年04月01日11:39

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【SoulFlowerUnion】闇鍋音楽祭2009 渋谷O-West 09.3.28〜ハンバートハンバート編

大阪での好感触が嬉しい次の週末。
再びソウルフラワーを見に渋谷へ。

今回はO-West。
一年ぶり・・・かな?
前回も闇鍋か。
もうちょっと大きいトコで演ってもいいような気も
するが、2days開催しようと思ったらこれくらいなのだろうなぁ。

などと思いつつ、本日は(も?)当日券にて
入場。

半ばくらいまで埋まっているがまだまだ余裕がある感じ。

マイミクさんたちと次々と遭遇して歓談。
今日は土曜日という事もあり、結構皆さん来ていらっしゃる。

懐かしい顔やら新しく知り合った人やら(何せ、産まれて間もない子まで!)。
近況や期待などを話してから、荷物を置くのも
兼ねて、ステージ前方へ移動。

おおぅ、真正面。

柵の外に荷物を置かせてもらって、待つ事しばし。

本日の対バンのハンバートハンバートが登場。

彼らを見るのはお初。
男女のデュオで、男性がギター、女性が笛やハーモニカなどを
担当して、それぞれが歌う、という構成。

で、演奏が始まってみると。

これが素晴らしい!!

一曲目は『大宴会』(だったかな?)という曲で、
葬式の後、告別の宴を歌う歌。淡々としていながら
情感のある不思議な歌声に乗せて、少し
切ない物語が語られる。
そして、パラグラフの最後に差し掛かり。
その歌の視点がその葬式で送られる男の
物だと判明する。送られる者が、送り手たちと
共に楽しみ、そして皆が寝静まった頃に旅立つ、という
美しい物語がここでは語られる。

哀歓、という言葉がぴったりと嵌る。

こういう情景描写に富んだ歌は大好きだ。

その後も、非常にくっきりと物語や視点が定まっている
歌の数々が続く。

ハンバートハンバートが他の同種のグループと
異なる点は、さりげなく悪や怠惰、関係の破綻などの
負の要素を曲に盛り込む所だろう。

爽やかに穏やかに美しい世界のみを
構築するのではなく、人の心に踏み込む歌を作る。

そこには当然見たくない物も見える。

女性のみの一人称で歌われる場合、どうしても
一方的な『恋愛の物語化』が行われて砂糖菓子の
ようなベタベタとした追憶語りになってしまいがちな
恋人同士の心が移ろっていく様を男女の視点を
交換してそれぞれが『同時に』歌う曲などにそれは
強く顕れている。

曲としては破格であり、二人のヴォーカルがそれぞれ
別の詩を歌う。それぞれの心情だ。
それは人がどうしても分かり合えないという事を
示すように、それぞれの方向を向き、だがしかし
それでも時々気まぐれのように重なる。
二人が完全に違う事を歌うので、それぞれが
別の事を歌う時は歌詞の半分は聞き取れない(どちらかに
集中してしまう)のだが、それがふいに
何かの偶然のようにメロディと心情が重なる時の深い感動。

それが、きっと人が恋愛をする理由なのだろう。
最終的に決して分かり合えないにせよ。

そういった事全てが、人間である事の魅力であり、
その面白さや悲しさを作り手が理解している、
のだろう。

などと昔から知っているように書いてみる(笑)。

とまれ、素晴らしかったです。

演奏面でも、基本がギター1本のバッキングながら、
コードヴォイシングが凝っていて(一、二弦の開放を
多用するコードがお気に入りのようだ)、独特な
響きが美しかった。そこに要所でハーモニカや笛などの
上物が乗っかり、素敵な空間を作っていた。

非常に豊かな音世界でした。

これは、ワンマンも見たいなぁ。
今回の闇鍋で、最高の収穫はこのハンバートハンバートかも
知れません。

・・・ハンバートハンバートで長くなり過ぎました。
二回に分けます(笑)。

次回はソウルフラワー編。


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