ももたろうず。二十五話。翌朝、桃太郎と薬売りと用心棒たちが、ほら男の家を出ると、見物の村人が集まっていました。薬売りは、村人が、鬼退治を喜んでいると思い、大声で言いました。わしらが、鬼ヶ島に渡り、鬼を退治して来てやるので、お前たちは安心して
ももたろうず。二十七話。薬売り一団と桃太郎を遠目から村人たちが眺めているところに、もろたろうのおじいさんがやってきました。どうしたんだい。みんな、集まって。おじいさんは言いました。長老は、なんだか変な格好をしたものが船から降りてきたらしい。
ももたろうず。二十四話。桃太郎と薬売りと用心棒の一団がほら男の家に入るのを村のものが見てました。村人は、それを船主のところに言って、薬売りのことを話すと、薬売りがさっき来て、鬼退治に船を借りたいとお金を置いて行ったわ。と船主は言いました。鬼
ももたろうず。二十三話。ほら男は、慌てて、家に入ると、薬売りからだまし取った薬を見えないところに隠した。これがばれると、どうなるかわかったもんじゃない。はよう鬼ヶ島にでもやって、わしはこの村から逃げ出そう。ほら男は、そう思いながら、見つかる
ももたろうず。二十二話。漁村についた薬売りと桃太郎たちは、ほら男の家に行きました。が、前にあったみすぼらしい家はなく、家自体は小さいまでも、簡素ながらもきちんと門のある家がありました。そこには薬売りという看板がかかっていました。薬売りは、怪
ももたろうず。二十一話。桃太郎と薬売りの一団が行ってしまった道に数匹の野良犬がやってきました。野良犬は道端にほのかに甘い匂いのする丸いものが落ちているのを見つけました。一匹がそれをかじると、あまりのおいしさに夢中で食べ始めました。それを見て
ももたろうず。二十話。キジを追っていくと、緩い谷があり、それを下ったところに小川が流れていました。これはちょうどいい小川だと思い、桃太郎は、小川に下りていきました。家を出るときに、おばあさんにもらった竹の筒に、水を汲んで水を飲みました。それ
ももたろうず。十九話。石に座ってうとうとしていましたが、サルたちがおってきたら困ると思い、疲れた体をひきづりながら、桃太郎は月明かりの中を歩き始めました。先ほど投げた黍団子の半分が袋の中に残っていたので、それを歩きながら食べました。そうする
ももたろうず。十八話。桃太郎が寝ていると、木の上でガサガサ音がします。何かと思い、上を見上げると、そこには何匹かのサルがいて、木の枝を揺らしたり、キイキイ、鳴いていたりします。これは、サルの縄張りで寝てしまったかもしれん。桃太郎は怖くなり、
ももたろうず。十七話。翌朝、桃太郎はおばあさんからたくさんの黍団子とおじいさんからおじいさんが侍だったころの着物は、刀をもらった。おじさんは、若いころ偉いお侍さんに仕えとったんよ。そりゃ立派じゃったわ。おばあさんがそう言った。それはええがな
ももたろうず。十六話。成長した桃太郎は、おじいさん、おばあさんの手伝いをはじめ、村人と一緒に田畑を耕し、皆から信頼されていました。桃太郎が、鬼の話を聞いた後、村のものに鬼退治に一緒にいかないかと聞いて回りました。しかし、日々の作業が忙しいと
ももたろうず。十五話。町についた薬売りたちは、急いで奉行所に行き、漁村で鬼に襲われた話をしました。しかし奉行は、そんな辺鄙な漁村で鬼が出没する話など聞いたことがないと取り合ってくれない。悔しがった薬売りは、町で合う人、合う人、漁村の鬼の話を
ももたろうず。十話。その夜、長老の家には、村のものが集まり、その卵について話していました。村人の一人が言いました。卵を割ってみるのはどうだ。殻は柔らかそうだし、もしかしたら卵ではなく、藻の固まりか、何かのタネかもしれないじゃないか。他の村人
ももたろうず。十四話。ある日、旅の薬売りが、桃太の住む村にやってきました。ほら男は、いち早く旅の一団を見つけると、自分の上に連れて帰りました。この村には、時々、沖の鬼ヶ島から鬼がやってきて、人をさらい、金品を盗んでいきます。表は危ないので、
ももたろうず。十三話。桃太が住み始めた村に、ある男が住んでいました。この男は、いつもほらばかりついていたので、村の人たちからほら男と呼ばれていました。ほら男は、嘘ばかりでなく、人のものを盗んでくる癖がありました。村人につかまると、男は、いつ
ももたろうず。十二話。キジと別れて、数か月たったある日、おじいさんは、桃太に言いました。そろそろ川を下って、村を探しに行きたいと思うんじゃが、どう思う?桃太が言いました。ええじゃねんかな。おじいさんが行くなら、わしも行くわ。翌日から、二人は