「俳句」二〇一四年七月号より。サイダーや有給休暇もう夕日 小川軽舟外でサイダーなど飲んでいるところからすると、この有給休暇は作者自身のためというより、作者の家族のために取得されたものであろう。たまの平日の休みなものだから、作者家族も張り切
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「俳句」二〇一四年三月号より。二つ貼るもし蒲公英が切手なら 塩見恵介 穏やかに晴れた春の草原である。地面から生え出した草はすくすくと成長し、今や風に吹かれてそよぐまでの高さになった。鳥は空高く囀り、花々は一斉にその蕾を開き始める。見ればあ
熱帯魚のひげを見てゐる応接間 清水良郎 「俳句」二〇一三年十一月号より。第五十九回角川俳句賞受賞五十句「風のにほひ」のうちの一句。 作者は応接間に通された。しかし、目当ての人物はなかなか姿を見せない。しばらくは部屋の中央の革張りのソファに、
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