白雪（しらゆき）に化粧（けは）ふる京（みやこ）恋ゆへに黒髪濡らしてマリア像下唇（くちびる）は薔薇の紅（くれなゐ）正教のみやこに棲まふ汝（なれ）濡らす雪外船（がいせん）は氷雨（ひさめ）に霞む　前髪（まへがみ）を濡らしあなたは夢想（ゆめ）の京（

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黒薔薇のカフスにチーフ　風花に濡れる汝（おまへ）は愛人タイプ夢ばかりみてればいいの花ざかり森にたはぶれ恋もしらずにわたつみにいきはつるあめ 浜薔薇（はまなす）ははなよめやうにぬれてはかなく恋ひすればをとめはいのちほろぶまでしゅはいみあわにた

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「向き合わなければならない問題」私は昭和三十九年生まれだ。戦後生まれである。しかし私は昭和二十年八月十五日に死んでしまったのである。変な言い方だが、そういう精神構造なのだ。　三島由紀夫自決の五年後、昭和五十年に日本刀による自決をとげた元海軍

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月やあらぬ　春や昔の春ならぬ　我が身ひとつはもとの身にして世の中にたえてさくらのなかりせば　春の心はのどけからましけふこずはあすは雪とぞふりなまし　消えずは有りとも花と見ましやぬれつつぞしひて折りつる　年のうちに春はいくかもあらじと思へば見

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お気に入りの十二首リストアップしました。一首目がもっとも好きです。「はかなき夢におとるうつつは」逢ひ見てもかひなかりけりうば玉のはかなき夢におとるうつつは（藤原興風／ふじはらのおきかぜ）人ごころ薄花染めの狩衣さてだにあらで色や変らん（三条院

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復讐に怯える汝（なれ）はわが腰を抱きよせ咽ぶ夏花（げばな）の夕暮（ゆふぐ）れ 長雨（ながあめ）に涅色（くりいろ）そまるわたつみに汝（なれ）と歩めり　しゃくなげいだき　 汝（な）とわれは ただいちどだけくちづけかはす ラストシーンを迎へるために

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「日本の歴史を学べ、誇るべき日本を取り戻そう」、という「保守」の人たちが、実は日本の歴史から、本当に学ぼうとしているのだろうか？というのが、率直な感想である。明治維新が好きな人は多い。自民党や民主党の若い政治家たちは、明治維新や、坂本竜馬や

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　パリの新聞社襲撃事件で思い出したのは、大浦信行氏の「遠近を抱えて」であった。　昭和天皇のコラージュが不敬であるとして、問題になったものだ。私は右派だが実は複数の作品を観て深い感銘を受けた。　大浦は昭和天皇に対して批判的だろうが彼は、昭和天

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煌めきの舞ふ雪のなかきへてゆく汝（きみ）の背未来など欲しくないのに花ひらくならば夜（よ）に空に　愛ならば燃え盛るJeanne（ジャンヌ）French（フレンチ）なくちづけ観覧車夜空に浮かぶ苑（その）に汝（なれ）きらきら微笑（わら）ふ愛だけのために許し色

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鳥葬は薔薇に埋づもれ黒髪に藍純(あいにび)の瞳(め)愛のオフェ−リア　満つる月ひかりあはやかこのゆびに汝（なれ）吐しゃ物は緋色のダリア春暁（しゅんぎょう）に霞（かすみ）をまとひ眠る女（ひと）木花咲耶姫（このはなのさくやひめ）汝（なれ）は死なせぬ

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「戦後といへど皆たたかひき／村上一郎の短歌」文学者、村上一郎について語られることは少ない。（＊建国義勇軍の村上一郎ではない）敗戦時、海軍主計大尉であり、戦後共産党に入党（その後脱党）した。彼の書いた「北一輝論」は三島由紀夫に激賞された。三島

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