カンテラで照らした先も見える限り闇が充満しており、自らの鼓動を除けばいたって静かではある。しかし、闇も完全な闇ではなく、静寂もまた無音とは言えない。暗がりには何物かがうごめくような、あるいは闇自身がのたうつような蠢きがあり、また耳鳴りとも遠
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