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日記一覧
- 安萬純一著『滅びの掟−密室忍法帖』を読んだ！
- 2019年12月28日01:40
江戸時代の前期、徳川幕府3代将軍家光（在職：1623-1651）の時代に、武家社会の底辺を生きた伊賀、甲賀の忍者に纏わる話である。幕府の諜報活動に携わった忍び、そうした謀略を知るものすべてを抹殺する必要があった。伊賀と甲賀の忍び同士の戦いの物語である
- 大木毅著『独ソ戦 −絶滅戦争の惨禍』を読んだ！
- 2019年10月21日12:29
第2次世界大戦におけるナチスドイツとソ連赤軍の戦い「独ソ戦」は、人類史上最大の犠牲者を出した戦争であった。戦闘員、民間人を含めてソ連側2,700万人、ドイツ側830万人と推計されている。ドイツ側は西部戦線での死者を含む。因みに、太平洋戦争における日
- 加藤直樹：『トリック−「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』を読んだ！
- 2019年09月23日15:11
工藤美代子著『関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実』（産経新聞出版、2009）を標的として、工藤美代子/加藤康男夫妻の歴史修正主義を断罪している。示されるトリックについては、大小いろいろだが納得できる。＜事実＞を知った上でトリックを用いて虚論を構築し
- ポール・リンゼイ著『覇権』を読んだ！
- 2019年08月20日17:20
グロスマンの『人生と運命』という重く長いロシア小説のあと、軽いミステリを求めてこの本を読んだ。活字の大きさもあるが、スイスイと読み進めることができた。ミステリというのは、読者に負担をかけずに読ませることが必要条件となっているのだろう。ナチス
- グロスマン著『人生と運命』を読んだ！
- 2019年08月17日12:03
本書の帯には、「『戦争と平和』の壮大さ、チェーホフ短編の輝き。スターリン時代の生と死の叙事詩。全三巻」とある。なかなか魅力的なキャッチコピーであり、勇気を出して読むことにした。長編小説はロシアの伝統文化のようだ。ドストエフスキーの『カラマー
- 短編忍者小説選集『忍者大戦 黒ノ巻』を読んだ！
- 2019年08月15日19:05
忍者ものといえば、白土三平の漫画『忍者武芸帳』、『カムイ伝』などで得られた知識程度はもっている。逆にそれしかないのだが、本書で展開される忍術の技芸および忍者の世界は、違和感なく堪能することができた。奇想天外な忍術が展開される。例えば、第2作
- ウンベルト・エーコ著『ヌメロ・ゼロ（Numero Zero）』を読んだ。
- 2019年05月08日17:14
表題の『ヌメロ・ゼロ』は創刊準備号の意味。企画する新聞の読者対象は年齢50歳以上、本は読まないが噂話に目がない中産階級と想定し、ミラノに住む読者の感受性に考慮しつつ、限りなく週刊誌に近い日刊紙を目指すという。三流メディア業界での編集会議の内幕
- 青山淳平著『海は語らない−ビハール号事件と戦犯裁判』を読んだ。
- 2019年04月08日19:16
太平洋戦争末期、日本海軍がインド洋上で英国商船ビハール号を撃沈し、海上から救出した捕虜のうち65名を斬首殺害した。戦後、戦犯裁判が開かれ、戦隊司令の左近允尚正少将が死刑となる。撃沈した重巡洋艦「利根」の艦長は懲役7年。捕虜処刑の実行者は訴追な
