某日や風が廻せる扇風機 正木浩一ある日、何げなく部屋を見ていると、スイッチを入れてもいない扇風機が、窓からの風を受け、廻っているのに気づいた。そういう意味合いの句である。作者の正木浩一は今年、句集「羽羽」で蛇笏賞を獲った平成を代表する
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朝かわいらしい朝はシナモンの薫りとともにやってきた小鳥のつどう 庭さきのちいさな神さまに名前をつけていただいた命だったから夜がたとえ とつぜんやってきたとしてもきっと大丈夫だと思った木の葉をひろった木の葉には みずいろの雨の名残きゅっと胸に
水鳥の恋水の上にうかぶ水鳥は 恋をしていたかわいい恋心だったか どうか心の覗きようがないので わからないが卑しいものには 思えなかったひとが ひとの恋を邪推するのは卑しいが水鳥の恋ならどうだろうゆうぐれあの水鳥は一羽きり河の夕日の ひかりの
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