しばらくの間、近くの公園に捨て犬が居たことがあった。薄茶色の痩せた雄犬で、いかにも幸せ薄そうな、表情のない淋しげな顔をしていた。僕はその影の薄い犬の魂にとり憑かれたように、毎日餌をやりに公園に行った。テニスコート五六面分ほどの小さな公園だ
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