「ハポンの鱒釣りおたんこなす」(連載1/n)
娼婦の館のような、場末の路地裏で開店しているその古本屋の店頭ワゴンにあった100円の本、「リチャード・ブローティガン著 『アメリカの鱒釣り』:藤本和子訳」は久しぶりに俺のこころを揺さぶった。
“Trout Fishing in America” by Richard Brautigan
先日ご紹介した(『アメリカの鱒釣り』、100円。「本は性(セックス)である)」)ように、それは散文詩のような幻想的な47章からなっている。
小説嫌いな俺をなにがこの本は魅了させるのだろう?
それはきっと翻訳者である「藤