ミカミ・リク「自分達の好きを自分達で否定したくないから。だから、俺達の好きを諦めない!」
ガンプラバトルアニメ全25話を見終わったレビューと感想を、描いた絵と買ったガンプラと共にまとめる。
■【概要】■
2018年4月3日から9月25日までテレビ東京系列ほかにて放送された日本のテレビアニメ。
「ガンダムシリーズ」に登場する兵器のプラモデル「ガンプラ」を用いた「ガンプラバトル」を題材にした「ガンダムビルド」シリーズの3作目。
今作は過去作と繋がりが無く、新たにネットゲーベースになっていて、多数のチーム戦もメインになっている。
物語は、ガンプラバトルのチャンピオンの戦いを見て憧れた主人公、ミカミ・リクがチャンピオンを目指す王道スポ根をベースに、謎の少女と出会い、ゲーム全体を脅かす謎に迫っていく展開。
■【レビュー】■
■評価ランク:【S】
2018年夏アニメの俺ランキングで一位の作品。
全体的に質が高く安定していて、高評価出来るポイントがたくさんある。
対象層はガンダムなどのロボットアニメと王道少年漫画が好きな人向けかな。
人が死なないし、ビルドシリーズはガンダム作品の導入にいいアニメだと思う。
キャラ絵などの印象は一見子供向きだが、これまでのシリーズ同様幅広い層が楽しめる作りになってて、ガンダムシリーズを見た事が無い人も楽しめる。
今作はネットゲーベースになったため、アバターだからこその種族に縛られない自由なキャラデザインや楽しみがある。
内容は王道で期待を裏切りにくい作り。
序盤は普通だが回を増すごとに魅力が増していて、特に終盤の盛り上げ方は秀逸、少年漫画らしい熱さがあって素晴らしい。
チーム戦メインになって作画負担や描写難易度が上がったと思うが、それを感じさせない作りでメインキャラ描写も不足無かったのが素晴らしい。
少年漫画的内容がベースにありつつ、女キャラも複数いて結構活躍して魅力出していて、少年漫画とオタ受けを合わせたような作風。
ガンダムファン向けの要素も多く、子供よりも中高生以上のがより楽しめると思う。
ネトゲベースな設定は作品全体に活かされ、ゲーマーなら共感する内容も多く良い。
勝負とは、チートと本物の強さの違いは、他ユーザーとの関わりとゲームを楽しむ事についてなど、良い面と悪い面を両方しっかり描写し考えさせ、この作品の答えをゲームシステムと話の内容で提示していて良い。
このゲームが人気な理由とどう素晴らしいのか、プレイヤー達も含め設定の説得力ある描写がしっかり出来ていた。
本気でやり込んでるプレイヤー達でかっこよさやシリアス面を、モモカ達のような初心者でコミカルな楽しさを描いていたり、違った良さをいろいろ見せ内容もバラエティー豊かでエンタメ性が高い。
機体は今作からAGEとGレコが解禁され、そのカスタム機がメインに混じっている。
デザインアレンジやほぼオリジナルな改造機などバリエーション豊富で、過去作登場機体などを見るだけでもガンダムファンは楽しめるだろう。
メカバトル作画も良く多めなのも良いし、キット化した数も豊富で良い。
欠点、不満点はなかなか思い浮かばないが、ビルドシリーズは良曲ばかりなのに珍しく最初のOP曲が好みに合わなかったぐらいで他は良い。
■得点:100点。良作。
■関連LINK■
■各話感想(ダイバーズコミュニティ)
https://mixi.jp/view_community.pl?id=6325850
■1話
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1965940883&owner_id=5239087
■3話
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■4話
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1966289076&owner_id=5239087
■【感想(※ネタバレ有り)】■
とてもおもしろかった。
特にラスト付近の盛り上げはこれが見たかった!っていう見たいものを見せてくれつつそれ以上の良い物もさらに見せてくれるしほんと文句無く称賛しか無い。
気になったのは、ちょくちょく俺とセンスが被ってるとこがあって、近いセンスの人が制作側にいるんだろうなと感じた。
キャラは思い返してみると、発表会で初めて初期5キャラ見た時はチャンピオンとサラはそこそこ、他はトライよりイマイチって感じてた気がする。
今だとみんな魅力的に感じるけども。
メイン味方追加キャラは良かったし、中でもニンジャの人気はフミナの再来を感じさせた。
キャラ付けもクールでガンダム興味無さそうなのにかなりガチなのが反応やセリフから分かって、こんな女いねぇだろっていう面白さあったw
いろんな方向性の女キャラを用意しててトライ以上に女キャラに力入ってて、描写、扱いも上手いと感じる。
ライバル達も盛り上げる展開がしっかり用意されてて良し。
唯一気に入らなかった卑怯なドージも後で挽回するキャラ描写したのは良かったと思う。
終わってみればメインキャラ達は全体的にみんな良かったなと感じる。
印象に残った話とポイントは、
2話で早くも敗北するリアルさ。
3話のチャンピオンとの勝負についての会話。
4話のスポ根修行。
5話の敵の驚きのギミック。
6話の辞めてしまったコーイチ兄さんが昔の楽しかった頃を思いだす哀愁。
7、8話のみんなのエンジョイぶりでネトゲの素晴らしさを。
8話は逆に他人がいるからこその問題、腕の差とチートに走る弱さ。
11話の勝利に固執して楽しむ事を忘れてしまう問題と機体性能差。
12話のラストバトルっぽい総力戦。
13話の暗躍していた黒幕の登場とかっこいい機体、良作画決闘。
14話のリクのガンプラ愛とみんなで作り上げた新機体。
16話のSDチームの可愛さとエンジョイぶり。
17話の微妙なドージと目立たないユッキーをメインにした珍しさ。
18話の師弟対決と必殺技開放。
19話のテコ入れと祭り感。
20話の引っ張り続けたサラの真実。
21話の可哀想なサラと、ライバルとの良作画再戦決闘。
22話の主人公らしさが出たリクとサラの覚悟、最善のために敵の立場を選んだチャンピオンの策士ぶり。戦力比一万対一以上という世界に挑むかのようなシチュエーション。
23話のユッキーの新型のトンデモ火力無双、因縁のライバル対決。
24話のチャンピオンの圧倒的強さと隠された機体ギミック、ライバルとの共闘の王道の熱さと良作画。
25話の全員共闘ぶりと結末はビルドシリーズらしくてとても良い。
いろんな機体いて確認するだけでも楽しい。
ずっと期待してたシバとコウイチが再び共闘する展開来てくれたのも最高に熱かった。
昔の頃と同じ構図なのがまた熱い演出で素晴らしい。
終盤はサラの幸せを願わずにはいられない、あの花のめんまを見てるときと似た気分かもしれない。
主人公のリクも含め、応援するような気持ちで見てたように思う。
結末もとても良かった。
ある意味、今日はサラの誕生日とも言える。おめでとう!
ED2のこのサラの笑顔は良く、ラスト付近は展開の厳しさとの対比で切なさを感じさせたが、期待を裏切らない展開で良かったと思うし意外な救済処置だったw
強力な販促に繋げた脚本うめぇな!w
もっと見ていたい良い作品だった。
ビルドシリーズはこれからも定期的に作り続けて欲しい素晴らしいシリーズだなと再確認出来た。
製作者達、とてもGJ!! お疲れ様でした!
半年間楽しめた、良い作品をありがとう!!
■【関連LINK】
「外伝漫画 ガンダムビルドダイバーズブレイクレビュー」
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1973522579&owner_id=5239087
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