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2017年06月22日14:37

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50冊の岩波少年文庫

長距離通勤が続いているため、岩波少年文庫を読む習慣も継続中。このたび50冊を読破しました。約8ヶ月で50冊ですから、平均月6冊ペースですか。

自分への記念として、日記でまとめます。

■特に素晴らしかった作品
どの作品にも味わいがあり、「読んで良かった」という本がほとんどです。(でなきゃ途中で挫折してる。) とはいえ「わぁ、こんな物語って滅多にないぞ」と思えた「とっておき」があったのも事実。それが次の6冊です。

* クローディアの秘密
 (E.L. カニグズバーグ)
* トムは真夜中の庭で
 (フィリパ・ピアス)
* クリスマス・キャロル
 (ディケンズ)
* くまのプーさん
 (A.A. ミルン)
* プー横丁にたった家
 (A.A. ミルン)
* あのころはフリードリヒがいた
 (ハンス・ペーター・リヒター)

迷ったのは、「ナルニア国」シリーズ全7巻をどう評価するか。1冊1冊は上記6冊級のスゴさではないんですが、全体を通じてナルニアという世界の年代記になってる点は、やはり屈指です。

あと上記6冊から一つだけ触れておくと、「あのころはフリードリヒがいた」。題材がホロコーストなので愉しいお話ではないものの、だからといって逃げてはイカンですね。迫害されたユダヤ人側からの視点ではなく、良くて無関心、下手すれば加害者側に回ってしまったドイツ市民の立場から書かれています。稀有の存在です。

■印象深い作品
他に、個人的に印象に残ってる作品といえば、次の5冊。

* ベーグル・チームの作戦
 (E.L. カニグズバーグ)
* ぼくと<ジョージ>
 (E.L. カニグズバーグ)
* 800番への旅
 (E.L. カニグズバーグ)
* 走れ、走って逃げろ
 (ウーリー・オルレブ)
* 青矢号 おもちゃの夜行列車
 (ジャンニ・ロダーリ)

カニグズバーグが3作と偏ってますが、ご容赦を。「走れ、走って逃げろ」もホロコーストを題材にしていますが、こちらはポーランド系ユダヤ人の少年が主人公。ロダーリというと代表作は「チポリーノの冒険」ですが、私は断然「青矢号」でした。

■50冊のリストと今後
以降は偕成社などの他の出版社も交えつつ、岩波少年文庫分だけで100冊読むのが目下の目標ですよ。最大の難敵は「ゲド戦記」かな。

* クローディアの秘密
 (E.L. カニグズバーグ)
* 魔女ジェニファとわたし
 (E.L. カニグズバーグ)
* ベーグル・チームの作戦
 (E.L. カニグズバーグ)
* ぼくと<ジョージ>
 (E.L. カニグズバーグ)
* 800番への旅
 (E.L. カニグズバーグ)
* エリコの丘から
 (E.L. カニグズバーグ)
* ティーパーティーの謎
 (E.L. カニグズバーグ)
* なぞの娘キャロライン ※1
 (E.L. カニグズバーグ)
* クリスマス・キャロル
 (ディケンズ)
* みどりのゆび
 (モーリス・ドリュオン)
* クルミわりとネズミの王さま
 (E.T.A. ホフマン)
* くまのプーさん
 (A.A. ミルン)
* プー横丁にたった家
 (A.A. ミルン)
* ツバメ号とアマゾン号<上>
 (アーサー・ランサム)
* ツバメ号とアマゾン号<下>
 (アーサー・ランサム)
* トムは真夜中の庭で
 (フィリパ・ピアス)
* 真夜中のパーティー
 (フィリパ・ピアス)
* 点子ちゃんとアントン
 (エーリヒ・ケストナー)
* グリックの冒険
 (斎藤惇夫)
* 時の旅人
 (アリソン・アトリー)
* あのころはフリードリヒがいた
 (ハンス・ペーター・リヒター)
* ぼくたちもそこにいた
 (ハンス・ペーター・リヒター)
* ジム・ボタンの機関車大旅行
 (ミヒャエル・エンデ)
* ジム・ボタンと13人の海賊
 (ミヒャエル・エンデ)
* ドリトル先生航海記
 (ヒュー・ロフティング)
* 長くつ下のピッピ
 (アストリッド・リンドグレーン)
* やかまし村の子どもたち
 (アストリッド・リンドグレーン)
* 風にのってきたメアリー・ポピンズ
 (P.L. トラヴァース)
* 帰ってきたメアリー・ポピンズ
 (P.L. トラヴァース)
* 八月の暑さの中で ホラー短編集1
 (金原瑞人・編)
* 南から来た男 ホラー短編集2
 (金原瑞人・編)
* 最初の舞踏会 ホラー短編集3
 (平岡敦・編)
* 魔術師のおい
 (C.S. ルイス)
* ライオンと魔女
 (C.S. ルイス)
* 馬と少年
 (C.S. ルイス)
* カスピアン王子の角笛
 (C.S. ルイス)
* 朝びらき丸東の海へ
 (C.S. ルイス)
* 銀のいす
 (C.S. ルイス)
* さいごの戦い
 (C.S. ルイス)
* 走れ、走って逃げろ
 (ウーリー・オルレブ)
* たのしい川べ
 (ケネス・グレーアム)
* 青矢号 おもちゃの夜行列車
 (ジャンニ・ロダーリ)
* チポリーノの冒険
 (ジャンニ・ロダーリ)
* タイムマシン
 (H.G. ウェルズ)
* ムギと王様 本の小べや1
 (エリナー・ファージョン)
* フランダースの犬
 (ウィーダ)
* イワンのばか
 (レフ・トルストイ)
* 水滸伝<上>
 (施耐庵)
* 水滸伝<中>
 (施耐庵)
* 水滸伝<下>
 (施耐庵)

※1 -- 岩波少年文庫旧版 (新版での刊行はなし)

その他に、前に一度読んでるのが、数えたら14冊ありました。読んだといっても、10年以上前のヤツもあるので、再読したほうがいいかも。

* ホビットの冒険<上>
 (J.R.R. トールキン)
* ホビットの冒険<下>
 (J.R.R. トールキン)
* はてしない物語<上> ※2
 (ミヒャエル・エンデ)
* はてしない物語<下> ※2
 (ミヒャエル・エンデ)
* モモ
 (ミヒャエル・エンデ)
* 冒険者たち
 (斎藤惇夫)
* ガンバとカワウソの冒険
 (斎藤惇夫)
* エーミールと探偵たち
 (エーリヒ・ケストナー)
* エーミールと三人のふたご
 (エーリヒ・ケストナー)
* 飛ぶ教室
 (エーリヒ・ケストナー)
* ふたりのロッテ
 (エーリヒ・ケストナー)
* ドリトル先生アフリカゆき
 (ヒュー・ロフティング)
* 星の王子さま
 (サン・テグジュペリ)
* 影との戦い ゲド戦記1
 (アーシュラ・K. ル=ヴィン)

※2 -- 読んだのは愛蔵版ですが、内容は同じなのでここにカウントしました。

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