■山行概要
◆【奥秩父】
朝日岳(2579m)⇒金峰山(2598m※)
※山頂の証には2599m、山頂の石版には2598m、登山地図には2595mとそれぞれ記載がある。
◆2015/9/21(月)曇りのち雨、気温16℃
◆所要時間6:50(コースタイム5:05)、累積標高差約600m、歩行距離8.6km
◆8:15/大弛峠(標高2365m)着⇒8:45/登山開始⇒9:25/朝日峠⇒9:50/P2528⇒
10:05/朝日岳(標高2579m登頂、ここで10:25まで小休止)⇒10:55/鉄山(標高
2531m)通過⇒11:45/金峰山(標高2598m登頂、ここで12:55まで昼休憩)⇒
13:40/鉄山(標高2531m)通過⇒14:15/朝日岳(標高2579m登頂、ここで14:30
まで小休止)⇒15:00/朝日峠⇒15:35/大弛峠(標高2365m)着
リハビリ登山の第三弾！ってことで奥秩父の名峰で日本百名山の一つ、金峰山に行って来ました。自分はこれ、「きんぷざん」と読みますが、長野側では「きんぽうざん」と読むそうです。
さて、例によって前置きが長いですお。
今年の9月は6年ぶりのシルバーウィーク、この5連休は1年前、つまり槍ヶ岳山行の時から予定を決めておりました。それは穂高の縦走。上高地から入って横尾から涸沢、南稜を通って北穂高岳に上がり、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳を踏んで岳沢から上高地に帰還するコース。3000m峰を4つ踏む北アルプスの縦走を計画しておりました。
が、4月下旬の滑落・受傷で年内の高山の予定は全て白紙に。7月の海の日の三連休は八ヶ岳(赤岳)を予定していましたがキャンセル。8月のお盆は家族で富士山の予定がこれもキャンセル(下山してからの宿を予約していたので、泊りには行った)。シルバーウィーク5連休の北アルプス縦走も当然無くなり、この日程はかみさんの実家の秋川に帰ることになっておりました。そこで1日だけ時間をもらって日帰り登山でも出来ればなあ、と思っていたのですが、子供の塾の都合により最終、実家には帰らずどこにも行かないことになってしまいました。なお、予定していたのは奥秩父の笠取山です。家族から「多摩川の源流が見たい！」とのリクエストがあったのでね。
擦った揉んだの結果、「あんた一人でどっか行ってくればいいじゃない、但し！もう落ちるなよ！！」と1日だけ自由時間をゲット。先週の金時山に続き、まさかの二週連続のソロ山行。
さて、どこへ行くか？車で日帰りで行けて、できれば標高の高い山がいい。森林限界突破が条件。ただ、ちゃんとした登山でないと意味がないので、ロープウェイとかで標高を稼ぐのはNG。リハビリにならないから。色々考えた結果、元々奥秩父に行く予定だったので金峰山に行こう！ってことになりました。車が通過出来る日本一高い峠、「大弛峠」まで車で行けばそこから往復5〜6時間で登頂が可能。180度反対側には奥秩父山域最高峰の北奥千丈岳や国師ヶ岳もあり、どちらに登るかは現地で選択ができる。
当日は朝4時起床。半前には横浜を出発。途中、八王子近辺で渋滞に嵌るも、8時過ぎには大弛峠に到着。勝沼ICからここまではほとんどが林道。こんなに長距離、林道を走ったのは初めてかも知れない。かなり疲労した。＆眠い。大弛峠は駐車場はもちろん一杯で、林道の路駐がスゴイ長さだ。長野側は未舗装なんだが、そこを路駐可能スペースを探してかなり下まで降りる。もうね、駐車場所から大弛峠に戻るまででプチ登山なレベルですよ。
8:45、登山開始。いきなりの急登＆標高2365mまで一気に車で上がってきたせいか、とんでもなく息が切れる。非常に苦しい。このクラスの標高は今年初であり、受傷期間中のブランクに加え、やはり高度順応無しでいきなり標高を上げたせいだろう。いやこれ、マジで苦しいんだが。とにかく歩くペースを落とし、ゆっくりゆっくり進む。尾根道を進むのだが、意外とアップダウンが激しい。ダケカンバが密生した細い尾根道は四阿山山頂直下の尾根を思い出す。景色が見えるので気持ちは結構楽。ガレ場をよじ登ってしばらく進むと最初のピーク、朝日岳に登頂。正面に金峰山が見える。山頂には五丈岩が。ここからグーンと降りて登り返すのだが完全に縦走だよね。ハイキングコースなどでは決してない。視界の利かない樹林帯を一人、黙々と歩く。
森林限界を突破すると一気にアルプスっぽい雰囲気になってテンションが上がる。ごつごつとした岩にハイマツ。露岩帯を流れる風が気持ちいい。山頂までは腕を使わないと進めない岩エリア。やはり怪我の後だからか、結構ビビリが入る。落ち着いて通過し、五丈岩の方に降りる。なんだかんだでコースタイム+10分で登頂できた。ここで長めのお昼ご飯タイム。小川山方面からどんどんガスが上がってくるので、13時前に下山開始。来た道を戻るだが、朝日岳を通過の頃には完全にガスに包まれて真っ白になってしまった。下山して車で出発しようとしたところ、雨が降り出す。山中で降られなくてよかったよかった。
峠と山頂だけを見ると標高差は230m程度しかなくハイキングのようだが、実際はアップダウンが激しく朝日岳の先など完全に降りてから登り返す感じで累積標高差は600m近くあった。急登・ガレ場・アップダウン・岩場と、短い行程の中にいろんな要素がぎゅっと詰まっていて、短時間だけどとても充実した登山でした。リハビリにはとてもよかったですね。ただ雲が多くてね。秩父山域は見えるんだけど、南アルプスや富士山が見えないのが残念でした。次回は家族連れで国師ヶ岳と北奥千丈ヶ岳に行きたいと思います。
あ、そうそう。帰りは中央道の大渋滞に巻き込まれました。16時に大弛峠を出発して横浜に着いたのが深夜25時。9時間もかかるという。
■写真解説
�ゞ睚�山と言えば山頂の「五丈岩」ですよね。本来はこれって御神体なんですよね。でも大人も子供もみんな登りまくってます。10数人で登って下から記念撮影している一団もありました。クライミングで検索すると色々出てきますが、安全確保のためとはいえ曲りなりにも御神体にハーケンを打つのは正直どうかな、と思いました。それと落書きはアカンやろ。
��金峰山の山頂の証。今回はソロ山行だったので、他の登山客に撮ってもらいました。証には標高が2599mと書かれているのですが、地図には2595mとある。そして五丈岩の所にある黒い石版には今度は2598mと彫ってある。一体どれが正しいのか。そもそも金峰山の正確な山頂はどこにあるのか。謎です。
��山頂から回り目平方面を見る。いい眺めなんですが、雲がねえ。案の定どんどん雲が流れてきて、昼過ぎにはガスで真っ白になってしまいました。そして夕方からは雨。ギリギリのタイミングで雨は免れました。
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