マジンボーン

「この世には「勝ち」と「負け」しかないのか？」

バトルに力入った変身ヒーローもの、全52話の評価と感想を描いた絵と共にまとめる。

【評価】ランクＡ。楽しめた。

【オススメ層】　少年漫画などバトル好き、変身ヒーロー好き、20歳以上。
【オススメできない層】　俺ツエー好き、美少女萌え。

パっと見子供向けの雰囲気があるが、出てくるキャラの年齢は高校生以上が多く、内容も大人向けに感じる部分が見受けられる。
子供受けとしては失敗かもしれないが、その分中高生や大人が楽しめる部分ある。

・最大の長所は、『動きのいい３ＤＣＧのバトル』

・スーツデザインはなかなか良く、いろんなデザインと攻撃スタイルを楽しめて良い。
・キャラデはイマイチか？　オタ受けは悪そう。

・キャラ描写はとても丁重で、個々のキャラがしっかりしている。

・話の内容は、ギャグもありつつ、シリアス面では苦難を乗り越え心と共に成長していくスタイルで、家族愛などいい話があったり少年漫画っぽさがある。


得点：80点
━━━━━━━━━━━━━━━━━


【感想】

■最初子供向けと思って見たら、敵がかなり強いバランスで苦戦しまくってて驚いたし印象的。
子供層狙ってるだろうにそんなんで大丈夫かとｗ

初期ＯＰは映像と曲好みだが、初期ＥＤは初めて曲聞いたときヤケクソ過ぎてクソワロタｗ　


■３ＤＣＧのバトル
戦闘の動きが毎回結構考えられていて見せ方が凝っているため非常に見応えあり、毎週楽しかった。
5話のレオのスピーディーなボクシングスタイルなど好みでかっこいい！
最初地味めで技もろくに無いが（この段階でもかなり見応えあるけど）、進化してくと派手になっていくのも成長感あっていい。
子供とかには最初の地味さで嫌煙されそうなのが問題だが。

■キャラデ
シンプルめで、影の色をろくにつけない作風は作画悪いと取られやすく受けが悪そうだったから問題か。
主人公のデザインは結構いいと思うけど、人気出そうなデザインのキャラが少ないのが欠点か。
リーベルト様のデザインは攻殻の少佐っぽく、変身後も含めデザイン好み。

■キャラ描写

それぞれ戦う事に対する姿勢などキャラの性格付けが結構リアルに感じる。


・主人公の竜神翔悟は、等身大のリアルな感じが出てるし、好感持てる良いキャラだった。
装者に選ばれたとき「何で俺なんだよ」など当たり前の反応がリアル。
4話など主人公が戦うかどうかの葛藤を描き、心理描写しっかりしている。
ただ、決めるとこでは決める少年漫画的主人公らしさは一話からしっかりあるのが良い。

・それぞれの過去エピソードしっかり見せて成長させてたのは良いが、ルークだけは覚醒理由がちょっと薄く感じた。
もうちょっといい話に出来たと思う。


・主人公の姉ちゃん、主人公に空手の稽古つけてて強かったけど、後半で敵ボーンファイターを素手で吹き飛ばして圧倒したの強過ぎてワロタｗｗｗ


リーベルト様達は和解し馴染んでいく過程が良かった。
この作品のテーマである、勝敗だけじゃない答えを見せていて良い。
服のデザイン好みだったのに途中で普通の服に変わったのが個人的に残念。

シルバーに進化させて最初の頃の強キャラ感復活させてもっと活躍欲しかった。


グレゴリー＆ヴィクトール兄弟は、どういう動きをするのか読めない第三勢力で良かった。
こういう奴らは普通は仲間になっていい奴になるもんだが、そうならないっていう信念を感じた珍しいキャラだった。
こういう複雑な感じ、人間らしいリアルさ出てて上手い。


敵の方で裏切りものが出てきたり、長期ものだからこその陣営の展開が面白かった。
革命を起こそうとする、血気盛んな才能ある若い奴が問題になるってのはリアルｗ
レボルトの圧倒的強さはインパクトあって、強敵として良かったと思う。


ラスボスと展開も予想外で、最後まで楽しませてくれた。
ガンダム00と同じく、対話の重要性を見せていたように思う。
製作者達ＧＪ！