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2015年03月21日18:08

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蝦劇(2015.03.15@シアターシュリンプ 第一回公演 『エクストラショットノンホイップキャラメルプディングマキアート』)

演劇を題材にした映画の観覧・舞台挨拶を先日し、
原作を今もまだ読んでいるところで、
今回、舞台が観られるとは、なんというタイミング。
まるで図られたようだ。

運よく総武線快速久里浜行だと、
乗り換えなしで新橋で行けるみたいだ。
しかも到着予定時刻は17:57と結構いい時間。
まずは、ドトールコーヒーにいたともさんと合流。
会場は新橋駅から徒歩5分程度らしいので、
ドトールコーヒーからもさほど距離はない…はず。
俺は場所知らないから、付いていくだけ。

道中、ヤジマさんとすれ違った。
あれ?開場前だけど、お仕事終わりなのかな?

ほんの数分歩いたところに、
会場の博品館劇場があった。
でも、俺は素通りしちゃいそうなくらい目立たない。
エレベーターで8階へ。
扉が開くと、なんか急に建物内の雰囲気が変わった。
広くないロビーにバーカウンターのようなものと、
壁際には、パンフレットと生写真が売られ、
階段には届けられた花が並んでいた。
劇場のキャパシティは400人いない程度。
F列の23番。
近すぎず遠すぎず、上手側から全体が見渡せる。



さて、内容についてはまぁ面白かったよ。
勘違いをそのまま突き通さなければいけないドタバタ劇。
立て込んでいるところで、訳分からん人物がやってきて、
無意識に、現状を引っ掻き回す感じは悪くない。
後で知ったのだが、今回の脚本・演出を担当したである土屋良一さんは、
『ウレロ☆未確認少女』の放送作家でもあったらしく、
それを聞いたら、合点がいった。

人が焦っているさま、
焦っている人をおちょくっているさま、
ごちゃごちゃしてるところにやたら入ってくる元気なさま、
なんとか丸く収めたいのにうまくいかないさま、
そういう場面は『ウレロ☆未確認少女』と似ているところがある。

よって、笑いの箇所も上記のような場面になる。
また、理論的には、
“意外性”だよね。
外見から想像もつかない言葉遣いや、
思いもよらない時での人物の登場。
今まで見せていたキャラと正反対の言動、要はギャップ。
後は、“天丼”も、要所要所で挟まれてたね。
自分の笑い声で、演者の声が聞こえなくなるような真似はしない。
ましてや初見。
これから何が起こるか、
よく観て、よく聴いて、受け入れなければいけない。
現状を把握しなければいけない、
直後の演者の動きを予測しながら、
即座に言動を理解しなければいけない。
と言うのと、笑いのツボ、笑いの程度もあるよね。
それらの要因から、俺は声を出して笑いはしなかった。

笑いはさておき、全体的に“意外性”、“新鮮さ”は感じなかった。
それは、それぞれの演じた役どころに大きく関わっていると思う。
要は、演じた役のキャラクターと人物とが大きくかけ離れてはいなかった。
と、俺は思っている。
もしくは、普段のやり取りや茶番劇から、
今回のそれぞれのキャラクターの片鱗を少なからず感じ取っていた。
と、言えるであろう。
巣を知らないほうが、かえって面白かったかもしれない。
先生役・教育実習生役のお二方のほうが、
なんとなく“演技”に目が行っちゃってた気がするもん。
んで、その中で褒める点と言うか、
関心を持った点は、“ぽーちゃんの表情”だね。
演劇である以上、台詞が存在するだろう。
しかし、台詞だけでは物語は進んで行かない。
一人が台詞に没頭し始めると、
どうしてもその演者ではなく、
その周りにいる出演者の行動を観てしまう。
その台詞のない部分でのぽーちゃんの表情にとても目が行った。
表情筋すげぇ使ってるんだろうなってくらい、
顔全体を使っている。
目を見開いて、瞳をきょろきょろさせたり、
何か言いたいようで言えないらしく、口をもごもごしたり、
頬をぷくぷくさせてみたり、
表情以外も、落ち着かない様子で、
脚をばたばた、ふらふらさせてみたり、
手をぶらぶら、もじもじさせてみたり、
ただ台詞を聴いてる場面は逆になかったんじゃないかな。
これもまたぽーちゃんとは面識が少なく、
素の人柄が分かっていないからこそ、目が行ったいのかもしれない。

ここで余談を、
学年の設定によってネクタイの色が違ってたみたいだね。
赤→3年(ぁぃぁぃ、美怜、りななん、ひなた)
緑→2年(あややん、ぽーちゃん、りったん)
後は、あれくらい活発な女子高生だったら、
もう少しスカート短かったかな。
真面目さが服装から出てる点が俺にとっては違和感だった。

ところで、それぞれの役は、
真山りか…藤巻千種(ふじまき ちぐさ)
演劇部のOG。
演劇のこと以外は疎く、後輩想い。

柏木ひなた…宮内まや(みやうち まや)
演劇部部長。
部活への熱意ゼロ。
先輩の手前、台本仕立てで大会不参加を企てる。

松野莉奈…田中小枝子(たなか さえこ)
演劇部員。
部長の計画に肩入れするが、自分が面白いと思う方向へノリで進めてしまう。

星名美怜…遠藤優羽(えんどう ゆう)
演劇部幽霊部員。
台本が覚えられず、読みながらでも棒読み。
喋りがおっとりとしていて、誤解・語弊を多く生み出す。

小林歌穂…川辺真純(かわべ ますみ)
演劇部員。
本当の気持ちが言えないまま、先輩たちに振り回される。

中山莉子…西本紀恵(にしもと のりえ)
演劇部員。
先輩のパシリ。
先輩のご機嫌を取ろうと必死だが、その腹に秘めたものは…

安本彩花…志村亜由美(しむら あゆみ)
なぜか突如来た新入部員?
迷いがなく、その真っ直ぐさが危ない。
良かれと思ったことが、うまくいかない。

廣田あいか…川辺栞(かわべ しおり)
ぽーちゃん演じる川辺真純の姉。
周囲のせいで、妹との間に亀裂が。

ある意味で、『私立恵比寿中学』のメンバーに近い登場人物。
それ故に、この舞台で“役作り”ができたかどうかが、
“ちゃんと計算された演技”ができたかどうかが疑問点として残る。

それと、色んな予定で仕方ないんだけど、
舞台は何回か、色んな角度から観たかったな。

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