昨今の生肉食中毒事件に絡んで急速に生肉食の規制どころか、「禁止」という話しが、驚くほどの早さで進んでいる。様々な問題に対して行動の遅さが常に指摘されている厚生労働省も、政治的に力を持つ団体の反発がなければ驚くほど素早く、そして無能にも、何かを法的に禁止できてしまう恐ろしさ。
レバ刺しが好きな人も、ユッケが好きな人も、そうでない人も、好きか嫌いかではなく、この国の役人の実態を見て驚き、そして嘆くのではないか?国とは人の安全を「守る」のが仕事であり、自由を「縛る」のが仕事ではない。
レバ刺しにおいてはカンピロバクター菌が問題だとされているが、健康な成人であれば、正しく処理された生レバーに若干付着しているこの菌により食中毒が発症する可能性は低い。
ましてや、発症したとしても、死に至る事が稀な菌でもある。出血性大腸菌などとはまったく異なるものである。しかしながら、出血性大腸菌により死者が出たユッケよりも(こちらも業者の不正の問題だが)、なぜかレバ刺しの方がやり玉に上げられている。
そして鳥取県ではいち早く、禁止条例案が出されている。
ニュースによれば、鳥取県の平井知事は「生レバーは食文化だという意見もあるが、食中毒の危険を排除できない以上はやむを得ない」としているそうだ。
しかし、よくよく考えて欲しい。
生牡蠣は食文化だという意見もあるが、食中毒の危険を排除できない以上はやむを得ない のか?
魚の刺身は食文化だという意見もあるが、ピロリ菌感染の危険を排除できない以上はやむを得ない のか?
塩は食文化だという意見もあるが、高血圧に伴う成人病の危険を排除できない以上はやむを得ない のか?
食べ物は食文化だという意見もあるが、どれ一つとして全ての危険を排除できない以上はやむを得ない のか?
これはレトリックのようでいて、レトリックではない。食べ物というのはどれ一つとってもリスクがある。リンゴだけを毎日食べて他の食べ物を食べなければそれはリスクだし、上記のような比較的普通な食べ物でさえもリスクがある。しかし、それらを禁止すればリスクがなくなるというものでもない。
結局、一人一人がリスクを理解し、食べる/食べないというのを判断するしかない。
このコミュニティーは、そんな考えに賛同し、政府による生レバーを始めとした食文化を不当に禁止しようとする姿勢に断固反対する人のコミュニティーです。
*なお、ルールは特にありませんが、一般常識及び一般的なネットの常識をもって行動してください。目に余る行動は一方的にコミュ主の独断と偏見で対処します。
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