歌人、佐藤佐太郎の作品について語り合うコミュです。
佐藤 佐太郎(さとう さたろう)
1909年(明治42年)11月13日生。
1987年(昭和62年)8月8日没。
宮城県柴田郡大河原町出身。早くより詩歌に親しみ、斎藤茂吉に師事。
歌誌『歩道』を創刊し、1951年に歌集『帰潮』で第3回読売文学賞を受賞、1980年に日本芸術院賞を受賞した。
歌集(初版発行年)
『歩道』(昭和15年)
『軽風』(昭和17年)
『しろたへ』(昭和19年)
『立房』(昭和22年)
『帰潮』(昭和27年)
『地表』(昭和31年)
『群丘』(昭和37年)
『冬木』(昭和41年)
『形影』(昭和45年)
『開冬』(昭和50年)
『天眼』(昭和54年)
『星宿』(昭和58年)
『黄月』(昭和63年)
著書
『純粋短歌』(昭和28年)、『短歌作者への助言』(昭和45年)、『童馬山房隨聞』(昭和51年)等、多数。
作品一例(あくまで一例です。管理者選。カッコ内は掲載歌集名)
舗道には何も通らぬひとときが折々ありぬ硝子戸のそと(歩道)
風はかく清くも吹くかものなべて虚しき跡にわれは立てれば(立房)
秋分の日の電車にて床にさす光もともに運ばれて行く(帰潮)
鉄のごとく沈黙したる黒き沼黒き川都市の延長のなか(地表)
星たちのなかに孤独に移りゐる人工の星ひかりさやかに(群丘)
みるかぎり起伏をもちて善悪の彼方の砂漠ゆふぐれてゆく(冬木)
まなしたに水青き屋上プールあり固体のなかの震揺ひとつ(形影)
午睡よりさめし畳にみとめたる蟻は殺意を感じて動く(開冬)
逢ふはずのなき斑白の人を見るわが全容が鏡にありて(天眼)
きはまれる青天はうれひよぶならん出でて歩めば冬の日寂し(星宿)
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