総破壊の使徒と渾名されたアナキストのミハイル・バクーニンの高弟の一人とされるイタリア・アナキズムの指導者的存在で、武装蜂起に生涯を費やしたエンリコ・マラテスタ。
世紀末デカダン文学の騎手の一人でありながら第一次世界大戦でのイタリアのヒーローとなり、大戦後、私兵の義勇軍部隊を率いてフィウメを占領し、後に「最初のドゥーチェ(頭領、総帥)」と渾名されたガブリエーレ・ダヌンツィオ。
フィウメは、第一次大戦後、イタリアの領有化を禁じられた地域。軟弱なイタリア政府に対してダヌンツィオは私兵部隊を率いてフィウメに進駐。世界やイタリア政府からの批判に抗して、フィウメにおいてカルナロ憲章を作成し、最初のファシスト体制を確立した。このカルナロ憲章の作成者こそアナキストのマラテスタだった。
「最初のドゥーチェ」とアナキストの合流の中にこそ、後のムッソリーニによるイタリア・ファシズムに先行する、より革命的で社会主義的なファシズムがあった。
ファシスト社会主義
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