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分散ハッシュテーブル(DHT)コミュのIterative (反復) / Recursive (再帰)

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コメント(9)

論文を書きました。

 首藤一幸, 加藤大志, 門林雄基, 土井祐介:
 "構造化オーバレイにおける反復探索と再帰探索の比較",
 情報処理学会 研究報告, 2006-OS-103(-2),
 SWoPP高知2006 (並列/分散/協調処理に関するサマー・ワークショップ),
 2006年 7月 31日 (予定)

PDFファイル (181 KB):
http://www.shudo.net/publications/swopp2006/shudo-SWoPP2006-overlay.pdf
これは以前 Overlay Weaver のリリースの時に
仰っていた問題ですよね?関心は大有りなのですが、
今、20日の横浜での研究会の準備で一杯一杯なので
それが終わったら読みます。
ルーティングのアルゴリズム (Chord とか) が同じでも、forwarding の仕方がいくつか iterative と recursive あって、それぞれ違う性質を持ってます。っていう話です。

世の中では iterative/recursive routing って言われることが多いのだけど、今回の論文では反復/再帰探索 (iterative/recursive lookup) と言ってます。

なぜかというと、門林先生に、iterativeかrecursiveか、なのは正しくは routing じゃなくて forwarding だよね、と御指摘を頂いたからです。
でも iterative/recursive forwarding という言い方には違和感があって、今回は lookup となりました。
勘違いしてたらすいません。

A     B    C    D
|--1->|    |    |
|    |--2->|    |
|    |    |--3->|
|    |    |<-4--|
|    |<-5--|    |
|<-6--|    |    |

というふうに request/replyが流れるのはどう分類されるのでしょう?
あっ、論文を読んでから質問すべきでした。
再帰(slow)という分類ですね。

それより、この論文、筆者が面々がスゴイ。
反省してちゃんと論文読みました。(^^♪
iterativeかrecursiveかでどうして大きな話になるのかな?
と思ってたら、脆弱性にまで話が及んでいて大変勉強になりました。
#それに意外な結末!

ちょっと気になったのは、ACKの扱い。
「TCPだと内部でACKの処理をしてて対等じゃないので、UDPで比較しよう」
というのは納得なんだけど、そうすると、replyで相手の不通を判断することになる再帰(slow)の場合は、タイムアウトを長めに取る必要が出て不利。
たぶん、UDPを前提にするなら、再帰(slow)でもACKは必要だろうなと思います。

それともう一点。
「転送を受けた次善のノードも故障ノードに対して転送を試みてしまう可能性が高い」というところは意外でした。
ルーティングの過程で故障ノードをまたいでしまえば、その故障ノードには2度と遭わなくてすむと思っていたんですが...
> 「転送を受けた次善のノードも故障ノードに対して転送を試みてしまう可能性が高い」というところは意外でした。
> ルーティングの過程で故障ノードをまたいでしまえば、その故障ノードには2度と遭わなくてすむと思っていたんですが...

ここも、もっと議論が要るところかと思います。
またげるのか故障ノードが次ホップ候補に現れ続けるのかは、
次の要因に依るのだろうと考えてます:

 ・ルーティングの初めの段階なのか終わり頃なのか
  終盤だと、故障ノードへの送信試みが繰り返されそう。
 ・アルゴリズムの性質

僕自身は、Kademlia (のサブセット) での recursive lookup をしていて、故障ノードへの送信試みが複数ノードで起きてひどい目に遭った経験があります。
遅まきながら、大変興味深く拝読しました。

やはり、理論の重要さは言うに及ばず、実際にシミュレーションしてみるのが一番大切なんでしょうね。今度のDHT勉強会までに、一度Overlay Weaverをいじっておかないと(笑。
スライドをウェブページに貼りましたー。

 ウェブページ:
 http://www.shudo.net/publications/swopp2006/

 PDF ファイル:
 http://www.shudo.net/publications/swopp2006/shudo-SWoPP2006-slides-overlay-routing.pdf

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