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生命科学研究ハイライトコミュのエイズ関連

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■細胞 : エイズウイルスの構造
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/nature.php?id=1372
低温電子顕微鏡を使ったトモグラフィー解析によって、HIV-1表面上のタンパク質でできたスパイクの構造がかつてない詳しさで解明された。このスパイクによってHIV-1は、ヒトの免疫細胞に極めて効率よく結合して融合できる。ウイルス1粒子には平均14個のスパイクがあってその一部は密に集まっているが、こうした特徴はウイルスの組み立てや感染力、中和などの仕組みに関係していると思われる。意外だったのはスパイクの柄の構造だ。これまで、この部分は密着して束になった3本の棒状構造でできており、その上にスパイク頭部がのっていると考えられていた。だが実際には、柄の3本の脚はウイルス膜との接触が最大になるように三脚のように開いていることがわかった。

■医学 : HIVを阻止する
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/nature.php?id=1358
エイズウイルスであるHIV-1がマクロファージに感染し、免疫応答におけるマクロファージの働きが低下すると、HIV-1はクロマチンに自身のcDNAを組み込む。このことから、感染過程には細胞の核膜が極めて重要だと考えられる。この予想が、HIVは内核膜の構成成分であるエメリンを欠くマクロファージには感染しにくいという知見によって確かめられた。つまり、エメリンとウイルスのcDNAとの相互作用を阻害する小分子は、HIV感染の防止に役立つ可能性がある。

■クラススイッチを切る
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/nrmb.php?id=1437
体液性免疫の障害はHIV感染でよく知られた特徴であるが、B細胞の機能障害の背後にあるメカニズムについてはよくわかっていない。今回Nature Immunologyに掲載された研究は、HIV-1が直接B細胞の機能を阻害する新しいメカニズムについて論じている。Andrea Ceruttiらは、HIV-1ネガティブ因子(Nef)タンパク質がバイスタンダーB細胞に入り、IgGおよびIgAなどのクラススイッチした免疫グロブリンの産生を阻止することを報告した。

B細胞は免疫グロブリンクラススイッチ組換(CSR)とよばれる過程によってIgGおよびIgAを産生するが、この過程は活性化CD4+T細胞がIgD+B細胞に結合すると開始する。T細胞サイトカインであるインターロイキン(IL)-10およびIL-4の分泌と共に、T細胞CD40リガンド(CD40L)を通したシグナリングにより、IgG、IgAあるいはIgE重鎖遺伝子の転写が誘導される。さらに、活性化B細胞は形質細胞に分化して大量のIgG、IgAあるいはIgEを分泌する。IgMと比べ、これらのクラススイッチした免疫グロブリンは侵入する病原体の侵入部位での中和能を含む新しいエフェクター機能を獲得する。HIV-1感染では、特異的な抗原に対するT細胞依存性IgGおよびIgA抗体応答は次善最適であることから、クラススイッチのプログラムが損なわれていることが示唆される。ウイルスによるCD4+T細胞の破壊がB細胞の機能の損傷に役割を有することは明らかであるものの、これだけではHIV-1感染における体液性免疫の機能障害のすべてを説明することはできない。

HIV-1はB細胞には感染しないことから、著者らはB細胞の機能を破壊するであろう可溶性因子を検索した。かれらは感染細胞から細胞外環境に放出される免疫抑制性初期HIV-1タンパク質Nefに焦点を当てた。

著者らは、まず、Nefが細胞外環境からIgD+B細胞に侵入することを証明した。CSRの分子マーカーを検出するアッセイから、外因性Nefタンパク質はCD40L、IL-4およびIL-10により活性化されたB細胞におけるCSRの誘導を阻害することを明らかにした。Nefは調節タンパク質IκBαを増量することによりCD40シグナリング経路を阻止する。IκBαの増量により、CSR開始の転写プログラムの誘導に必要な段階である細胞質のNF-κB二量体のB細胞核への輸送が阻止される。さらに、Nefは負のフィードバックタンパク質であるSOCS1およびSOCS3を上方制御し、その結果IL-4およびIL-10により誘導されるJak-STAT経路が阻害される。Jak-STATシグナリングの阻害によってCSRが損なわれ、クラススイッチしたB細胞の抗体産生細胞への分化が阻止される。

HIV-1 Nefにより免疫グロブリンクラススイッチが阻害されると、ウイルスの中和および除去に最も優れたクラスの抗体の産生が阻止される。このことがCD4+T細胞プールの十分な感染初期段階でのウイルスの進行に特に重要である。

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エイズウイルス発見25周年、「ゲイの病」から「人類の悲劇」へ
2008年05月20日 10:25 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2393500/2945207

【5月20日 AFP】エイズ撲滅運動は20日、エイズ(HIV/AIDS)ウイルスの発見から25周年という節目を迎えた。第1次世界大戦の犠牲者数を上回る死者を出したエイズとの戦いの25年は、科学と人類の精神力の勝利を示す反面で、病気への偏見や無知との戦いでもあった。

■早期の病原菌ウイルス発見に性交

免疫システムの機能を低下させるこの謎の疾患は、1981年に米国の同性愛者の間で発症者が発見されたことから、英国大衆紙が「ゲイ病」と書き立てた。

 1983年5月20日、仏パスツール研究所(Pasteur Institute)のリュック・モンタニエ(Luc Montagnier)氏が主導する研究チームが、世界で初めてエイズで死亡した患者の病原菌ウイルスを発見したとの論文を、米科学誌「サイエンス(Science)」に発表した。

 これに続き、米国のロバート・ギャロ(Robert Gallo)博士が、モンタニエ氏が発見したウイルスが後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因であることを確認。この疾患の謎をとく鍵がついに発見されたのだ。

 しかし、真のエイズ(HIV/AIDS)ウイルス発見者はどちらかをめぐりモンタニエ氏とギャロ氏が争いが勃発。結局3年後、エイズ発見者の栄誉を両氏が分け合うことで決着した。

 謎の病原菌の実態がこれほど早く解明されることはまれで、エイズ撲滅の機運は一気に高まり、エイズ撲滅への道も順調に進むと思われた。

 1984年4月、ギャロ氏が最初のウイルス発見者だと主張したとき、マーガレット・ヘックラー(Margaret Heckler)米厚生長官(当時)は「ギャロ氏のエイズウイルス発見は、この恐ろしい病気に科学的に勝利したことを意味する」と語り、ワクチンが2年以内に完成する可能性もあるとの希望を語った。

■治療法開発に向けての困難な道のり

 だが、その時点で希望的観測を語るのはあまりにも時期が早過ぎた。この時点でエイズによる死者はわずか3000人だったが、25年経過した今、エイズによる死者数は男女含めて2500万人、エイズウイルス感染者は3300万人に膨れ上がっている。また、1100万人以上の子供たちが両親か片親をエイズで失った。こうした人類未曾有の病については、被害規模を推し量ることさえ不可能だ。 フランスの医学者、Olivier Schwartz氏は「この25年間、医学界はエイズの解明において多くの間違いを犯してきた」と悔やむ。

 しかし、医学研究所の研究がエイズウイルス撲滅に向け確実に前進していることも事実だ。1990年代半ばに数種類の抗ウイルス剤を混合投与する「カクテル療法」の開発により、これまで不治の病とされてきたエイズの治療に光明がもたらされた。

 だが、エイズウイルスは既存の病原菌のなかでも最も不可解なもので突然変異を起こしやすいことから、有効なワクチンはまだ開発されていない。

 エイズウイルスの防止対策として膣用ジェルや殺菌剤もあるが、使い勝手が良いとはいえない。21世紀になった現在でも、最も有効なエイズ防止対策は19世紀に開発されたコンドームの使用か、もしくは一生、性行為を慎むことしかない。

 政治家や宗教指導者、それい伴い一般大衆がエイズをタブー視してきたことも、病の究明には致命的な遅れをもたらし、エイズ感染を拡大させた一面も否めない。(c)AFP/Richard Ingham
国内HIV感染者、エイズ患者昨年新たに1500人 過去最多
2008.5.20 19:40
http://sankei.jp.msn.com/life/body/080520/bdy0805201943001-n1.htm
 昨年に国内で新たに判明したHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者、エイズ患者が過去最多の計1500人にのぼったことが20日、厚生労働省のエイズ動向委員会のまとめで分かった。年間のHIV感染・エイズ患者数が1000人を超えるのは4年連続。
 動向委は「感染者は東京を中心とする関東に加え、関西や東海などの大都市での増加傾向が見られた。地域の実情に応じた対策が望まれる」としている。
 まとめによると、新規HIV感染者は、前年比130人増の1082人、新規エイズ患者数は、同12人増の418人だった。
 感染者を年齢別でみると、20〜30代の増加が目立ち、40代も増加した。感染者の約95%が男性だった。感染経路で最も多かったのは、同性間の性的接触が729人。異性間の性的接触が221人で続いた。
 献血者10万人当たりのHIV陽性者数も2.065人で過去最高を記録。「関西の大都市で陽性者率が高かった」(動向委)という。
アフリカ:世銀が新しいエイズ政策を発表
IPSJapan2008/05/25
http://www.news.janjan.jp/world/0805/0805247789/1.php
世界銀行がアフリカのエイズについて、予防に重点を置いた新しい治療政策を発表した。HIV/AIDS対策を草の根レベルで性と再生産に関わるサービスやマラリア・結核に関するサービスと統合する必要性が謳われている。背景には、患者の6割以上が女性というエイズの「女性化」とも呼べる現象がある。

【ワシントンIPS=アビッド・アスラム、5月15日】
 世界銀行が、アフリカのエイズ政策に関する「行動のための課題:2007−2011」を5月14日、発表した。

 この文書によれば、アフリカにおいてこれまでエイズによって亡くなった人々の数は2200万人以上。さらに250万人が現在HIVに感染している。昨年1年間だけでも新たに170万人が感染した。

 HIVの感染率はケニアやボツワナ、コートジボワール、マラウィ、ジンバブエなどで低下している。しかし、いまだに、次の8ヶ国において感染率が15%を超えている――ボツワナ・レソト・モザンビーク・ナミビア・南アフリカ・スワジランド・ザンビア・ジンバブエ。

 現在、抗ウイルス治療(ART)はアフリカのわずか100万人にしか施されていない。ARTを必要とする人々のわずか23%だ。これは、エイズに対する偏見、遠隔地における体制の不備、医師の不足などを原因としている。

 そこで世銀は、治療に加えて予防に重点を置いた政策を打ち出した。たとえば、草の根レベルにおいては、HIV/AIDS対策を性と再生産に関わるサービスやマラリア・結核に関するサービスと統合する必要性が謳われている。

 背景にあるのは、エイズの「女性化」とも呼べる現象だ。アフリカのエイズ患者の60%以上が女性であり、とくに若い女性はその脅威にさらされている。その結果、18才未満の子供のうち推定1140万人が少なくとも片親をなくすという事態が生じている。

 世界銀行によるアフリカのエイズ対策について報告する。
エイズ対策に貢献の「U2」ボノさん、慶大が名誉博士号授与
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080527-OYT1T00621.htm?from=navr
 アフリカの貧困撲滅やエイズ対策に多大な貢献があったとして、慶応大学(安西祐一郎塾長)は27日、ロックグループ「U2」ボーカリストのボノさん(48)に名誉博士号(法学)を授与した。

 「人は平等であるべきだ」。そう考えるボノさんは1980年代から、ロックスターとしての知名度を最大限に生かして人道支援活動に積極的にかかわってきた。28日から横浜市で開かれるアフリカ開発会議にも招待されている。

 ボノさんは、この日同大で特別講演を行い、学生ら約860人を前に「こんな飽食の時代に、アフリカでは飢餓で死んでいる人がいる。皆さんが立ち上がれば、何かができるはずだ」と呼びかけた。
細胞内での新たなウイルスの誕生:リアルタイム撮影に成功
http://wiredvision.jp/news/200805/2008052822.html
生きた細胞の中でウイルスが組み立てられていく過程が初めてリアルタイムで撮影された。今回の研究対象はヒト免疫不全ウイルス(HIV)だが、HIVだけでなくすべてのウイルスを科学者が理解するのに、視覚化は大いに役に立つ可能性がある。
「ウイルスの粒子が生まれる様子を人間が目にするのは、これが初めてだ」と、ロックフェラー大学のウイルス学者で、研究論文を共同で執筆したPaul Bieniasz准教授は述べている。
『Nature』誌に5月25日(米国時間)に発表されたこれらの写真は、細胞に対して真直ぐではなく、鋭角となる方向から光を当てる顕微鏡で撮影された。この顕微鏡によって、細胞表面の狭い範囲に焦点を合わせて観察することが可能になり、HIVに感染した細胞中で分子が組み合わされて新しいビリオン(virion、基本的なウイルス粒子)が形成される様子が捉えられた。
[ビリオンは、ウイルス核酸やカプシド(タンパク質の殻)など、そのウイルスにとって必要な構造をすべて備え、宿主に対して感染可能な「完全なウイルス粒子」のこと。ウイルスは他の生物の細胞を利用して増殖するが、細胞内に侵入したあと脱殻(だっかく)という分解過程があり、見かけ上ウイルス粒子の存在しない期間(暗黒期)がある。ウイルスの合成は、その部品となる核酸とタンパク質を別々に大量生産し、その後で組み立てるという方式で行なわれる。]
これまで科学者たちは、ウイルスの形成に関する知識を得るにあたって、ウイルスを構成する物質の生化学分析や、感染時のさまざまな段階で細胞を凍結して調べる方法を行なっていた。それは視覚によってつぶさに捉えた記録というよりも、スナップ写真か、リバース・エンジニアリングを使って手に入れた青写真に近いものだった。
「この技術の用途は、ほとんど限りなくある」と、研究論文の共同執筆者の1人であるNolwenn Jouvenet氏は語る。「ウイルスが誕生する様子を実際に観察できるようになったことで、ウイルス学だけでなく生物学全般において、これまで答えられなかった問いに答える機会が得られるようになる」
エイズ予防の「自然派コンドーム」開発に成功、メルボルン大
2008年06月05日 12:26 発信地:メルボルン/オーストラリア
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2400517/2997610
【6月5日 AFP】メルボルン大学(University of Melbourne)の研究チームは4日、エイズ感染を予防する「自然派コンドーム」開発の糸口を見つけたと発表した。女性ホルモンのエストロゲンをペニスに週1回塗布するというもので、これにより、男性がHIVウイルスに感染するリスクが軽減できるという。

 同大のロジャー・ショート(Roger Short)教授は、こうしたエストロゲンクリームをペニスに塗布すると、ペニス表面にあるタンパク質の一種ケラチンの皮膜が4倍の厚さになり、これが自然の保護膜の役割を果たすと説明する。

 この保護膜が、ウイルスを寄せつけない生体膜、いわば「自然派コンドーム」というわけだ。

 研究チームは、この技術を活用することで、安価で容易なHIV感染予防策が実現できると主張する。ただし、自然派コンドームはエイズ以外の性病の感染予防や避妊には効果がないという。

 自然派コンドームの臨床試験はアフリカで行われる予定だという。

 研究の詳細は、オンライン科学誌「PLoS ONE」に掲載されている。

 ショート教授は、HIV感染予防策として「男子の割礼」を強く提唱していることで知られる。(c)AFP
エイズ対策の基本計画策定へ―東京都
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16528.html
 東京都は6月10日、感染の拡大防止と患者などの支援を目的としたエイズ対策推進計画(仮称)を策定するため、エイズ専門家会議の初会合を開いた。

 冒頭、あいさつした梶山純一・福祉保健局技監は、「都はさまざまな施策を講じてきたが、残念ながらHIVの感染者は増加を続けている。また、治療法の進歩で今後は長期にわたった保健、医療、福祉のサービスを必要とする人が増えてくる。これまで以上に地域、職域、教育、NPOなど関係団体と連携を図っていく必要がある」と述べた。

 意見交換で、市川誠一・名古屋市立大大学院教授は「若年層だけでなく、男性同性愛者、外国籍の人を包括した対策を立てて10年間しっかりと実績を上げられれば、その後、報告数値は下がってくるという見込みを立てることが必要」と指摘。

 また、池上千寿子・特定非営利活動法人ぷれいす東京代表は「HIV感染者が治療しながら生活して働いている現状を受け止める準備ができていない。感染発覚で生じる問題を見た職場の人は、検査に行きにくくなる。早期発見には、『発見していいんだ』という実感が広がっていないと難しいのでは」と述べた。

 次回会合は7月中旬に開催される予定。
カンボジア、毎年1万人がエイズ関連の疾患で死亡
2008年06月14日 19:55 発信地:プノンペン/カンボジア
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2405247/3026549
【6月14日 AFP】カンボジアの首都プノンペン(Phnom Penh)のスラムに住む元売春婦のMao Samnagさん(28)。エイズウイルス(HIV)に感染しているが、今月10日、初めて病院に行き、投薬による延命治療を受けた。

 カンボジアでは人口の約1.9%がHIVに感染しているが、そのほとんどが治療を受けていない。政府の発表によると、毎年約1万人がエイズ(AIDS)関連の疾患で死亡しているという。(c)AFP
アフリカ:「地域エイズ計画は不十分」と女性は指摘
http://www.news.janjan.jp/world/0806/0806159680/1.php
【国連IPS=ネルキ・マナルスレン、6月10日】 6月9日国連本部において、2001年本会議で採択されたHIV/AIDS宣言の進捗検証と新たな提案を討議するハイレベル会議が開催され、アフリカHIV/AIDS・ガバナンス委員会が作成した報告書が提出された。

 同報告書によれば、HIV/AIDSの予防/治療の進歩にも拘わらず、アフリカでは2000年以降約140万人の死亡、1,700万人の感染が確認されたという。また、エイズはすべての社会/経済セクターに影響を与え、地域開発の大きな障害になっているという。例えば、最も深刻な被害を受けているサブサハラ9カ国では、2020年までに農業労働力の13−26パーセントの喪失が予測される。

 同委員会は、エイズの予防、治療、財源確保の分野でより強力、実際的な対応を求める行動計画を提案した。しかし、市民社会代表の一部からは、委員会の提案は不十分との批判が出ている。

 国際NGOアクション・エイドのアディティ・シャルマ氏は、「国家予算の15%を保健分野へ割り当てることを要求するアブジャ合意が徹底されていないこと、2010年を期限とする皆民治療の実現が政治的/財政的に無理な状況にあることなど、アフリカが直面する重要な課題が見過ごされている」と指摘する。また、HIVの薬剤抵抗により引き起こされる肺炎による死亡者の増加やHIV感染の犯罪視傾向などの問題も欠落していると語る。

 エイズに反対するノルウェー・ジャーナリスト・グループのオレイデ・アカニ氏も、シャルマ氏同様、「同報告書は多くの問題を特定しているが、具体的解決策が提示されていない」と語る。アカニ氏は、特に女性問題対策が不十分と言う。サブサハラ地域のHIV/AIDS患者の61パーセントは、女性であるにも拘わらずジェンダー問題に焦点が当てられていない。男女平等、女性に対する暴力はエイズ問題の核の1つであるが、報告書では十分な検証がなされていないというのだ。

 委員会メンバー19人の内女性は僅か6人。シャルマ氏は、「女性人権活動家、特にHIV感染者を国家/地域対策の作成、実施に活用するよう要求している」と語っている。6月9日の国連HIV/AIDS会議について報告する。
HIV/AIDS関連25団体、国連のレッドリボン賞受賞
2008/06/17 22:58
http://gayjapannews.com/news2008/news78.htm
HIV/AIDS関連の25団体が、国連のレッドリボン賞を受賞した。国連ニュースセンターが10日、伝えた。

レッドリボン賞は、国連開発計画(UNDP)と国連合同エイズ計画(UNAIDS)が共同で主催するもので、HIV/AIDSの拡大や影響を食い止めるためにコミュニティでのリーダーシップを発揮した団体に、2年毎に贈られる。

専門家による委員会が、各団体の活動を影響力、持続可能性、戦略的パートナーシップ、ジェンダーの考慮、社会的インクルージョンなどの点から審査し、今年は、550団体の中から25団体が選ばれた。受賞団体には、それぞれ5000ドル(約54万円)が贈られる。

8月にメキシコシティで開かれる国際エイズ会議で、5つの分野(▽治療・サポート・ケアに対するアクセスの提供▽エイズ孤児支援▽人権促進▽女性と少女を対象としたエンパワメント▽HIV予防プログラム・サービスの提供)で顕著な活動を行った団体が各分野につき1団体選出される。受賞団体には、さらに15000ドル(約170万円)が贈られる。

今回受賞した25団体の内訳は、アフリカ9団体、アジア太平洋地域7団体、南米とカリブ海地域5団体、東ヨーロッパと中央アジア2団体、中東と北アフリカ2団体。団体名など詳細は以下のとおり。(翻訳・編集 ゲイジャパンニューススタッフ)

アフリカ

Centre for Popular Education and Human Rights(ガーナ)
Coalition of Women Living with HIV/AIDS(マラウィ)
Consol Homes(マラウィ)
FIMIZORE(Fikambanana Miaro ny Zony Rehetra)(マダガスカル)
Mama’s Club(ウガンダ)
Ntankah Village Women Common Initiative Group(カメルーン)
Power Positive Support Community Based Organization(ケニア)
Sanerela +(南アフリカ)
Voice of Roses(ケニア)
アジア太平洋地域

Empower Foundation(タイ)
National Federation of Women Living with HIV/AIDS(ネパール)
People Like Us(インド)
Sanghamitra(インド)
Sankalp Rehabilitation Trust(インド)
Social Action for Women(タイ)
Yayasan Kesehatan Bali(Yakeba)(インドネシア)
南米・カリブ海地域

ASONVIHSIDA(ニカラグア)
Asociacion Civil Amavida(ベネズエラ)
Fortaleciendo la Diversidad(メキシコ)
Grupo De Amigos con HIV(メキシコ)
Promoteurs Objectif Zero Sida(POZ)(ハイチ)
東ヨーロッパ・中央アジア

Estonian Network People Living with HIV(エストニア)
Orlovskaya Regional Non-profit Organization against AIDS, Phoenix PLUS(ロシア)
中東・北アフリカ

Association de Lutte Contre le Sida(モロッコ)
Mashhad Positive Club(Hamyaran Mosbat)(イラン)
エイズ制圧など熊大の2件採択 文科省
http://kumanichi.com/news/local/index.cfm?id=20080618200019&cid=main
 世界最高水準の研究教育拠点づくりを支援する文部科学省の二〇〇八年度「グローバルCOEプログラム」に十八日、熊本大エイズ学研究センターの「エイズ制圧を目指した国際教育研究拠点」と、同大大学院自然科学研究科の「衝撃エネルギー工学グローバル先導拠点」の二件が採択された。

 グローバルCOEは文科省が〇二年度から実施する「21世紀COEプログラム」を重点化した支援事業。熊大からの採択は、発生医学研究センターの「細胞系譜制御研究の国際的人材育成ユニット」に続き二年連続で、計三件となった。

 本年度は医学など五分野の公募に国公私立の百三十大学から三百十五件の申請があり、熊大を含む六十八件が採択された。本年度の予算総額は三百四十億円。各拠点には一二年度までの五年間、年間五千万円〜五億円程度を支援する。

 熊大のエイズ学研究センターは、国内の大学で唯一のエイズ研究・教育組織。同プログラムにより国際的な教育研究拠点化をさらに進める。

 計画では、米国立衛生研究所や英オックスフォード大など海外のエイズ研究拠点と連携し、若手研究者や博士課程の学生を実践的に教育。複数の治療薬や臨床試験に持ち込めるワクチン試薬の開発を目指す。

 衝撃エネルギーは、21世紀COEから引き続き採択された。計画では、関係者全員が週一回、英語で情報交換する「若手融合プロジェクトゼミナール」などを通じて研究者を育成。各国の大学や研究機関、企業などとネットワークを築き、プログラム終了後も研究リーダーを継続的に輩出する仕組みをつくる。

 会見した阪口薫雄・研究担当副学長は「世界最高水準の研究拠点と、世界をリードする人材育成拠点としての実績や将来性が評価された」と語った。
HIV/エイズ治療ユニバーサル・アクセスが後退
http://www.news.janjan.jp/world/0806/0806189978/1.php
国連が開いたHIV/エイズに関する国際会議で潘事務総長は「利用可能な資金」と「実際に必要な額」に格差があり、必要な人は誰でも予防・治療・ケアを受けられるという目標が阻害されている、と警告した。07年のHIVケア・予防プログラムでは約80億ドルが不足し、死亡者が200万人を超えたという。

【国連IPS=ハイダー・リズヴィ、6月11日】
 6月10から11日に国連本部で開催されたHIV/エイズに関する国際会議で挨拶に立った国連の潘基文事務総長は「昨年は死亡者が200万人を超えた。受入れ難い状況だ」と述べ、「利用可能な資金」と「実際に必要な額」の格差がユニバーサル・アクセス(必要な人は誰でもHIV/エイズの予防、治療、ケア・サービスを受けられること:IPSJ)達成の目標を阻害していると警鐘を鳴らした。

 潘事務総長は「低中所得諸国において利用可能な資金レベルに大幅な増加が見られず、世界はHIVの予防、治療、ケアへのアクセス達成に至らないだろう」と述べた。

 昨年、世界はHIVの治療と予防におよそ100億ドルを投じ、この額は着実に伸びているものの、今なおHIV陽性者は3,200万人を超える。

 国連の調査によれば、2007年において低中所得国で抗レトロウイルス治療を受けることができたのは300万人に過ぎない。治療支援のレベルが42%も増大したにもかかわらず、これが現状である。

 国連の最近の報告書によると、2007年において、HIV陽性の成人の少なくとも68%、子どもの90%、エイズに関連した死亡者数の76%を占めるのがサハラ以南のアフリカだ。国際的にはHIV感染の数は減少しているにもかかわらず、一定の諸国の人々は依然としてとりわけ脆弱であると、国連の最新調査報告書は示唆している。

 今月国連総会に提出された事務総長の報告書は、中国、インドネシア、ウクライナ、一部EU諸国および北米で感染数が増加していると明らかにしている。

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)のピーター・ピオット事務局長は、エイズとの闘いに十分な資金が用意されているとの考えに異議を申し立てた。事務局長によれば、2007年においては、HIVのケアおよび予防に重点を置くプログラム関しておよそ80億ドルが不足した。

 国連会議では、こうしたHIV治療プログラムに対する資金不足の問題の他、多くの参加者がHIV陽性者に対する差別の広がりについて懸念を表明した。

 国連で開かれたエイズ会議での議論について報告する。
万有製薬、1日1回服用の抗HIV薬を追加発売
http://www.chemicaldaily.co.jp/news/200806/23/02801_2131.html
 万有製薬は20日、抗HIV薬「ストックリン」(一般名・エファビレンツ)の600ミリグラム錠を発売したと発表した。現在、販売している200ミリグラムのカプセルに比べ服用回数を3分の1に減らすことができる。複数の治療薬を併用しなければならないHIV患者が服薬負担を軽減するのに役立てられる。同薬は米メルクが開発した非ヌクレオシド系の逆転写酵素阻害薬。600ミリグラム錠は1日1回服用する。薬価は1錠が1863.70円。これまで販売してきた200ミリグラムのカプセルは1日3回服用する必要があった。
 [医療/ライフサイエンス] 
アフリカのエイズまん延は「災害」、国際赤十字
2008年06月27日 02:55 発信地:ジュネーブ/スイス
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2410767/3078826

【6月27日 AFP】国際赤十字社・赤新月社連盟(International Federation of Red Cross and Red Crescent Societies、IFRC)は26日、アフリカにおけるエイズ(AIDS)のまん延は非常に深刻であり、洪水や飢饉(ききん)に匹敵する「災害」として分類されるべきであると発表した。

 IFRCは、2008年版「世界災害報告(World Disasters Report)」で、エイズ(のまん延)が国連(UN)による災害の定義に合致することは「疑いようもないこと」とした。

 報告書によると、全世界のエイズウイルス(HIV)感染者の3分の2が、サハラ以南のアフリカ地域に集中している。また、南アフリカやジンバブエ、ボツワナ、レソト、マラウイ、モザンビーク、ナミビア、スワジランド、ザンビアなどの国々では、少なくとも10人に1人がHIVに感染しているという。

 国連の緊急援助調整官室(Office for the Coordination of Humanitarian Affairs、OCHA)は、災害を「その社会が持つ能力で対処可能な範囲を超えて、人間や物質、環境が損失される事態をもたらす、社会機能の深刻な崩壊」と定義している。

 国際赤十字は、アフリカには今まさにそういった危機的事態が存在しているとした。(c)AFP
ビル・ゲイツ氏、引退の日にインドへ24億円寄付
http://indonews.jp/2008/06/24-3.html
ソフトウエア事業のパイオニア、ビル・ゲイツ氏は27日、インド国内のHIV・AIDSのまん延を抑制するために2,300万ドル(約24億4,000万円)を寄付することを発表した。長年温めてきた社会分野のプロジェクトに専念するためにマイクロソフトの第一線を退くその日での発表となる。

これはアンブマ二・ラマドス連邦保健管理大臣が米国シアトルにあるゲイツ氏のオフィスを訪問した際に発表されたものである。

ゲイツ氏はラマドス相のインドにおける保健衛生分野改善への尽力を評価すると共に地方健康増進プログラム(National Rural Health Mission)の成功を喜んだ。

ゲイツ氏は自身の財団から2,300万ドル(約24億4,000万円)を寄付することを明らかにし、その資金がインド国家エイズ管理機構(National AIDS Control Organization、NACO)によって今後3年間で活用されると語った。

ラマドス相はビハール州とウッタル・プラデーシュ州におけるポリオの状況を尋ねたゲイツ氏に対し、政府が実施しているポリオ撲滅策について説明した。

ゲイツ氏が専念するビル&メリンダ・ゲイツ財団について開催された会談において、ラマドス相はビハール州とウッタル・プラデーシュ州のポリオの現状、タバココントロールプログラム、麻薬規制当局、インドにおけるHIV/AIDSの状況などについて説明した。

ラマドス相はまた、ヨガや健康的なライフスタイルを世界中に広める重要性を訴えた。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、5年に渡ってHIV/AIDSアバハンプログラムに5,800万ドル(約61億5,500万円)を寄付することをすでに発表している。
ニューヨーク市、ブロンクスの全成人対象にHIV感染検査を実施 今後3年で
2008年06月27日 22:17 発信地:ニューヨーク/米国
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2411173/3082169
【6月27日 AFP】米ニューヨーク(New York)市の保健当局は全米HIV検査デー(National HIV Testing Day)の26日、市内で最もHIV感染者の多いマンハッタン(Manhattan)ブロンクス(Bronx)区の全成人を対象にエイズウイルス(HIV)感染の検査を実施する計画を明らかにした。

 ブロンクスの病院、診療所、ヘルスセンター、宗教施設など40か所で、全訪問者に対し体系的にHIV感染検査を行うというもので、ニューヨークでは過去最大規模の検診制度となる。

 市当局は、ブロンクス住民の約30%にあたる25万人がHIV感染テストを1度も受診したことがないとみており、今後3年間でブロンクスの18歳から64歳までの全住民の感染検査を完了させたい考えだ。

 検査時間は10分から20分程度。複数の地域団体が検査に協力する。

 2006年にニューヨークで新たにHIV陽性と判明した3745人のうち、25%がブロンクススの住民だった。ブロンクスのエイズ患者の25%は、発症して初めて自身のHIV感染を知る事例が多いという。一方、州内で最も人口の多いマンハッタン区はブロンクスよりHIV感染者は多いがエイズによる死者は少ない。

 ニューヨークの保健当局が前週発表した調査結果によると、複数のパートナーと性的関係があるニューヨーク住民ののうち、コンドームを使用しているのは60%に過ぎなかった。(c)AFP
「HIVに感染しない突然変異者たち」を応用した遺伝子治療研究
2008年7月 2日
http://wiredvision.jp/news/200807/2008070223.html
一部の人々の体内では、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に対して驚くほどの抵抗力がつく突然変異が起きている。そして研究者たちは、そのような抵抗力を誰にでも持たせるための方法をついに見つけたのかもしれない。
ウイルスは細胞に入り込んで乗っ取るが、細胞に入り込むには手がかりが必要だ。HIVは、T細胞の表面を覆っている、CCR5と呼ばれるタンパク質を手がかりにして侵入する(T細胞は主要な2種類の白血球細胞のうちの1つで、身体がウイルスと戦うのを助ける重要な役割を担っている)。
1990年代に、不特定多数の相手と性的な関係を持ち、HIV陽性の相手と関係があったにもかかわらず感染しなかった少数の同性愛の男性たちが、科学者たちの関心を引いた。彼らのほとんどに、細胞が通常のCCR5タンパク質を作らないようになる突然変異が起きていた。
この知識を得た科学者たちは、CCR5の産生を妨害するか、CCR5の形を変えることにより、HIVが乗っ取りを試みる最初の段階でCCR5を手がかりにできなくする方法をいくつか開発した。このやり方は、レスリングの試合前に髪の毛を切るのとよく似ている。相手がつかめる部分を1つ減らすというわけだ。
ペンシルベニア大学のCarl June教授らのチームが開発した最新の防御策は、『ジンク・フィンガー・ヌクレアーゼ』と呼ばれる高度に操作されたタンパク質を使い、一部のT細胞からCCR5の遺伝子を取り去るというものだ。
これにより、T細胞はCCR5を作り出す方法を失い、HIVが入り込むのはほぼ不可能になる。June教授の論文は、6月29日(米国時間)に『Nature Biotechnology』のウェブサイトで発表された。
June教授が行なったテストは、ヒトではなくマウスを対象にして、培養したT細胞を使っているため、手放しで喜ぶのはまだ早い。この手法がヒトでもうまく機能するかどうか明らかになっていないからだ。
理論の上では、AIDS専門医が、感染者からT細胞をいくつか取り出し、遺伝子に手を加え、再び患者の体内に戻す、という手法が考えられる。体内に戻された抵抗力のあるT細胞は、ウイルスをものともせず盛んに増殖し、勢力を伸ばす。この方法で体内のウイルスを取り除くことはできないが、AIDS患者のT細胞の数を維持することで、二次感染に対する抵抗力や健康を保つ能力が高まるはずだ。
HIV感染者の入国制限撤廃を サミットで合意
http://www.47news.jp/CN/200807/CN2008070601000437.html
 7日から始まる主要国(G8)首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で、エイズウイルス(HIV)感染者に対する入国制限措置の撤廃に向けた動きを支持する方向で合意することが6日、明らかになった。国際保健に関する行動指針「洞爺湖行動枠組み」に盛り込む。

 感染拡大防止の観点から、入国査証の申請時に、HIVに感染していないことの証明を求めるなど、外国人HIV感染者の入国を制限している国がある。日本はこうした制限を設けていないが、その数は米国、韓国、ロシアなど12カ国に上るという。また、これ以外にも感染者の旅行を何らかの形で制限している国が70カ国以上あるとされる。

 この種の制限の撤廃についてG8内には米国などの慎重な意見もあったものの、会期中にまとめる国際保健に関する行動指針の中で「移動制限を見直す動きを支持する」との表現で、撤廃への取り組みを後押しすることになった。
HAART療法、HIV感染後5年以内死亡率に効果 英研究
2008年07月03日 19:48 発信地:ワシントンD.C./米国
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2412932/3096292
【7月3日 AFP】HIVウイルス感染者に対し、抗HIV薬を複数組み合わせる多剤併用療法、いわゆるHAART(ハート、高活性抗レトロウイルス療法)を行った場合、感染後5年以内の死亡率が、先進国の通常の死亡率程度にまで下がっていることが明らかになった。2日発行の米医師会誌『JAMA(Journal of the American Medical Association)』に研究結果が発表された。

 英国医学研究評議会(Medical Research Council、MRC)の臨床試験チームによる研究で、HAARTが感染後5年以内の死亡率低下に大きく貢献することが判明したとしている。

 同チームは1981-2006年に、HIV感染者1万6534人を追跡調査した。この間に死亡した感染者は2571人。感染していない人たちを想定した同期間の死亡推定数235人の10倍以上となった。しかしこの超過死亡率は、HAARTが広く導入されていなかった調査期間初期の極めて高い死亡率を反映しているためだという。

 HAARTが導入された1996年を境に、導入後数年は普及が十分でなかった時期としても、導入前の「1981-1996年」に比べて導入後の「2000-2001年」では、超過死亡率が88%も低下したとチームは試算している。さらに最近の「2004-2006年」に関する調査でも減少傾向は続き、96年以前の超過死亡率から94%も下がったという。

 2006年までは、感染後5年以内の超過死亡率を追った証拠は示されていなかった。

 ただし、感染後5年を経過した後では、特に年齢が高いほど感染者の死亡率は加速度的に高まり依然、非感染者との差が表れている。(c)AFP
南アでエイズ治療薬の窃盗・強奪が頻発、マリフアナと調合してドラッグに
2008年07月03日 23:03 発信地:ヨハネスブルク/南アフリカ
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2413387/3098634
【7月3日 AFP】南アフリカのダーバン(Durban)でエイズ治療用の抗レトロウイルス薬の窃盗・強奪事件が相次いでいる。地元の保健当局者が2日明らかにした。麻薬中毒者がドラッグにするためだという。

 伝えられるところによると、抗レトロウイルス薬の1つであるストクリン(Stocrin)をすりつぶしてマリフアナと調合したドラッグが、市内のタウンシップ(旧黒人居住区)で販売されている。

 保健当局は、こうした行為が横行すると市内の病院や保健所で抗レトロウイルス薬が不足してしまうと警告。その一方で、一部の病院の看護師が抗レトロウイルス薬を犯罪組織に横流ししているとの報道は否定した。

 なお、抗レトロウイルス薬を手に入れたい犯罪組織がエイズ患者をターゲットにする事例も報告されている。

 複数の患者が、ダーバン南部の病院で薬をもらった帰り道に待ち伏せされて襲撃されたと訴えている。また、ギャングに自宅を物色されたという報告もある。

 薬物中毒更生センター「Minds Alive」の所長は、「ストクリンとマリフアナを調合したドラッグは極めて危険だ。免疫系を破壊して抵抗力を弱め、死に至る」と話す。

 人口4700万人の南アフリカのHIV感染者数は約550万人と世界最悪の水準だ。国内では、現在47万8000人以上が、抗レトロウイルス薬による治療を受けている。(c)AFP
エイズ患者400万人の治療費分=巨額なサミット経費に驚き−英紙
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200807/2008070500314
 【ロンドン5日時事】5日付の英紙タイムズは、7日から開催される北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で日本政府がかける経費が2億8500万ポンド(約600億円)に上り、3年前の英グレンイーグルズ・サミットの3倍以上に相当すると報じた。エイズ患者400万人を1年間手当てできる金額と同等と指摘している。
 同紙によると、洞爺湖サミット予算の半分は警備を担当する警官2万1000人らの動員費用。同費用は1億4200万ポンド(約300億円)でグレンイーグルズ(7200万ポンド)の約2倍になるという。(2008/07/05-22:33)
ARTでHIV感染者の死亡率40%減少、寿命も長期化
2008年07月25日 18:08 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2422445/3163587
【7月25日 AFP】抗レトロウイルス薬(ART)の導入でHIV感染者の死亡率が約40%減少し、平均寿命が約13年伸びたとする研究結果が25日、英医学誌「ランセット(The Lancet)」に発表された。

 抗レトロウイルスは3種類以上の抑制剤を組み合わせて用いる療法で、1996年から導入された。HIVを完治させることはできない。

 今回の研究は、ARTの効果に対する検証としては最大規模のもので、カナダのサイモンフレーザー大学(Simon Fraser University)のロバート・ホッグ(Robert Hogg)教授が主導。1996年から2005年にかけて、3段階にわけて欧州、カナダ、米国のHIV感染者3万3000人以上を対象に実施した14の検証例を報告した。

 これによると、検証開始時には36.1歳だった感染者の平均寿命が、終了時には49.4歳までに伸びたという。また、以前は死に至る病だったHIV感染が、抗レトロウイルスの開発により長期慢性疾患の一種となったと評価している。

 このほか、感染後の早い段階で抗レトロウイルスを処方され、CD4陽性T細胞の数値が高いほど、寿命が延びると指摘している。(c)AFP
世界的なエイズ流行は「安定した状態」、感染者数は増加
2008年07月30日 08:43 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2424064/3172942
【7月30日 AFP】国連合同エイズ計画(Joint United Nations Programme on HIV/AIDS、UNAIDS)が29日に発表した報告書によると、27年間にわたって2500万人以上の命を奪ってきたエイズ(AIDS)の世界的流行は、ここにきて安定している。一方で、この状態を維持しエイズの脅威を縮小させるためには、潤沢な資金や予防分野での進展が必要だとしている。

 2007年のエイズ関連疾病での死者数は約200万人と2年連続で減少しており、2005年に比べると約20万人も減少している。これは主に、免疫細胞を破壊するエイズウイルス(HIV、ヒト免疫不全ウイルス)を抑制する薬が広く普及したことによるものだという。

 07年のHIV感染者数は約3300万人で、新たに感染したのは約270万人だという。

 全体的にみて、世界の人口におけるHIV感染者の割合は00年に0.8%となって以来、ほぼ横ばいの状態が続いているという。だが、HIV感染者数自体は増加し続けており、さらなる感染の危険性や対策の必要性は依然として存在している。

 8月3日からは、メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)で、第17回国際エイズ会議(International AIDS Conference)が開催される。(c)AFP/Richard Ingham
HIV感染を防ぐ2つの遺伝子を発見か!? カナダの研究者ら
2008年07月18日 05:29 発信地:シカゴ/米国
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2419399/3141502
【7月18日 AFP】エイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)の病原体であるエイズウイルス(HIV、ヒト免疫不全ウイルス)への感染を防ぐ、または少なくともエイズの発症を遅らせる可能性のある2つの遺伝子が発見された。カナダ・マクギル大学(McGill University)の研究者らが16日、専門誌に発表した。

 この2つの遺伝子の存在は、HIV感染初期の患者と何度もウイルスにさらされながらも感染しなかった人との遺伝子を比較分析することによって明らかになった。HIV感染初期の患者がこの2つの遺伝子を保有する割合はわずか2.7%であるのに対し、感染しなかった人の保有の割合は12.2%だった。

 この2つの遺伝子のうちの1つは、体内のウイルスに感染した細胞を殺す、免疫システムのナチュラル・キラー細胞の表面のレセプターを発現させるよう遺伝的にプログラムされており、もう1つの遺伝子は、最初の遺伝子の働きを止め、ナチュラル・キラー細胞の活動を弱めるタンパク質を発現させる役割をもっているという。

 詳しい仕組みについてはまだ解明されていないが、つまり、HIVがナチュラル・キラー細胞の活動を弱めるタンパク質の発現を抑制し、その結果、ナチュラル・キラー細胞が活発になってHIVに感染した細胞を破壊するのだという。この一連の作用は感染後すぐに起こるため、この2つの遺伝子をもつ人はより効率的にHIVに感染した細胞を破壊し、エイズを発症する可能性が低くなるとみられている。(c)AFP
HIV感染夫婦、8月にも体外受精へ…東京・荻窪病院
厚労研究班、判断示さず
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080729-OYT8T00255.htm
 共にエイズウイルス(HIV)に感染している夫婦に対する生殖補助医療の可否に関する問題で、国内初の体外受精が来月にも、荻窪病院(東京都)で実施されることになった。

 これについて社会的議論を深めるため、28日に開かれた厚生労働省研究班の公開班会議の初会合で、「個別の判断は班会議ですべきではない」「医療機関の倫理委員会の判断によるべきだ」などの意見が多数を占めた。これを受け、同病院の花房秀次副院長が会議後、明らかにした。共に血液製剤で感染した30歳代の夫婦に実施する。

 感染者夫婦への体外受精実施の可否については、国内では決まったルールはない。子供が成長する前に両親が亡くなることも想定されることから、海外でも、実施の可否について意見が分かれている。

 今回、体外受精が行われることになった夫婦については、荻窪病院が、同省研究班の事業として実施する計画を進め、昨年1月、院内の倫理委員会で承認。しかし、同省から「社会的な議論と倫理的な検討が必要」と求められたこともあり、計画が中断していた。

 同日の班会議で花房副院長は、「この夫婦の場合、母子感染の可能性は0・5%以下」と説明。これに対して出席者からは、母子感染が起きた場合の対応をどう考えるかなどの意見が出された。だが、両親の病状が重いケースでの子育ての問題についてはほとんど触れられず、個別のケースについても、「班で判断するものではない」という意見が大勢を占めた。

 班会議では今後、指針作りを視野に、倫理的な問題や母子感染が起きた場合への一般的な対応などについて議論を深めていく。

(2008年7月29日 読売新聞)
AIDS候補物質...技術料毎年300億ウォン
2008/07/28(Mon) 11:50
http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=2&ai_id=87366
AIDSを効果的に遮断することができるAIDS治療剤候補物質が、韓国化学研究院ソン・ジョンチャン博士チームによって開発され、アメリカ製薬会社に技術移転された。

このAIDS治療剤候補物質は1日一回投与し、既存治療剤の短所である神経系統副作用と遺伝的毒性を最小化することができることが特長だ。

AIDSウイルスが人体に侵透し、RNAでDNAを合成する酵素を遮断し、AIDSウイルスの増殖を抑制することが核心技術だ。

この治療剤の候補物質は、特にアメリカ屈指の製薬会社であるGilead社に技術移転され、今後20年間毎年300億ウォン以上の莫大な技術料を受け取る事が見込まれている。

化学研究院は、1次技術料10億ウォンを含む定額技術料85億ウォンと、2028年までの売上げによる計上技術料を受け取る事になる。

このため今年下半期アメリカFDA臨床試験を申し込めば、今後5年前後でAIDS治療剤の商用化が可能と思われる。
国際エイズ会議が開会 対策の重要性訴え
http://www.47news.jp/CN/200808/CN2008080401000213.html
 【メキシコ市3日共同】エイズ問題にかかわる専門家や政府関係者らが意見交換する第17回国際エイズ会議が3日、メキシコ市で始まった。8日まで。国際エイズ学会のペドロ・カーン会長は開会式で「政治的勇気を持つときだ。それは、この感染症を広め続けている男女の不平等や同性愛に対する嫌悪、貧困と闘うということだ」と呼び掛けた。

 クリントン前米大統領ら世界各国から約2万2000人が参加する見通しで、「今、全世界で行動を」をテーマに、専門家らが研究成果について報告、各国の指導者にエイズ対策の重要性を訴える。

 中南米での開催は初めて。メキシコの感染者は約20万人で、中南米ではブラジルに次いで多い。

 会議に先立って国連合同エイズ計画(UNAIDS)が発表した報告書によると、2007年に全世界でエイズにより死亡した人は約200万人で、抗ウイルス薬の普及などにより2年連続で減少したが、感染者は約3300万人もおり、深刻な状況が続いている。
米国のHIV感染者数、「従来推計をはるかに上回る」 CDC報告
2008年08月03日 20:23 発信地:ワシントンD.C./米国
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2425918/3182810

【8月3日 AFP】米疾患対策センター(US Centers for Disease Control and Prevention、CDC) は2日、米国内のHIV感染が従来の予想よりもはるかに拡大しているとした研究報告を発表し、年度別の新規HIV感染者数を大幅に低く見積もっていたことを認めた。

 発表によると、2006年には、従来推計の4万人よりも40%多い約5万6300人がエイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群)の病原体であるエイズウイルス(HIV、 ヒト免疫不全ウイルス)に感染していた。

 CDCの報告書によると、従来よりも正確な推計を得ることができる新たな技術を採用したことにより、HIV感染の実態が明るみになった。新たな推計方法によると、年間の新規HIV感染者数が4万人を下回ったことはなく、1990年代末に増加して以降は横ばいだった。

 HIV感染者の最も多いグループは、同性愛者や両性愛者の男性、黒人男女などとなっている。一方、異性愛者と注射による薬物常習者の新規HIV感染者は減少した。

 CDCによると、同報告書は、メキシコ市(Mexico City)の第17回国際エイズ会議(International AIDS Conference)で3日に発表される米医学誌「Journal of the American Medical Association(JAMA)」のHIV/AIDS特別号に掲載される。

 エイズ問題の支援団体は、修正された推計値の発表について、HIV感染率が下落していないばかりか、大幅に増加している可能性もあること、そして、エイズ問題に対する国レベルの包括的な対策が必要であることを示していると指摘した。(c)AFP
リファンピシン↑ネビラピン↓

結核薬がHIV治療薬の効果を損なう、ケープタウン大研究
2008年08月04日 20:28 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2426104/3184132
【8月4日 AFP】結核の治療薬はアフリカで広く使用されているHIV治療薬の効果を妨げる、との研究結果が3日発表された。

 南アフリカ・ケープタウン大学(University of Cape Town)のチームが行った研究で、結核菌治療薬「リファンピシン」が、抗エイズ薬「ネビラピン」の血中濃度を薄めてしまうことが明らかになった。原因は分かっていない。「ネビラピン」は安価なため、エイズが蔓延するアフリカの貧困国で広く使用されている。

 世界のHIV感染者数は推計3300万人だが、うち3分の2がサハラ以南のアフリカ諸国に在住する。

 研究の詳細は6日の米医学誌「Journal of the American Medical Association(JAMA)」に掲載される。(c)AFP
HIV感染、2015年までに120万人の予防が可能 UNAIDS
2008年08月07日 08:13 発信地:メキシコ市/メキシコ
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2427051/3191343
【8月7日 AFP】国連合同エイズ計画(UNAIDS)は6日、コンドームや男性の包皮切除などの複合的な対策で、2015年までに120万人のエイズウイルス(HIV、 ヒト免疫不全ウイルス)感染が予防できるとの声明を、メキシコ市(Mexico City)で開催中の第17回国際エイズ会議(International AIDS Conference)で発表した。

 UNAIDSのピーター・ピオット(Peter Piot)事務局長らのグループは、英医学誌「ランセット(Lancet)」 にも同一の声明を掲載。現在、1日あたり700人のペースでHIV感染者が増加しているが、年間感染率は3分の2減少させることが可能だとした。

 UNAIDSは、HIV感染予防のユニバーサルアクセス(必要な人は誰でも予防・治療・ケアを受けられる状態)の推進に伴い、HIV対策にかかる費用が2010年までに116億ドル(約1兆3000億円)、2015年までには153億ドル(約1兆7000億円)に上昇すると推計している。

 エイズ(AIDS)との闘いにおいて、HIVの予防対策は、エイズの発症を抑える抗レトロウイルス薬に注目の座を奪われ、長らく注目されてこなかった。

 しかし、コンドームの使用や男性の包皮切除、注射針の交換などの複合的な予防策は、今回の国際エイズ会議で大きく取り上げられたことで、確かな足がかりを確保した。

 国際エイズ会議は8日に閉幕する。
HIV感染、2015年までに120万人の予防が可能 UNAIDS
2008年08月07日 08:13 発信地:メキシコ市/メキシコ
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2427051/3191343
【8月7日 AFP】国連合同エイズ計画(UNAIDS)は6日、コンドームや男性の包皮切除などの複合的な対策で、2015年までに120万人のエイズウイルス(HIV、 ヒト免疫不全ウイルス)感染が予防できるとの声明を、メキシコ市(Mexico City)で開催中の第17回国際エイズ会議(International AIDS Conference)で発表した。

 UNAIDSのピーター・ピオット(Peter Piot)事務局長らのグループは、英医学誌「ランセット(Lancet)」 にも同一の声明を掲載。現在、1日あたり700人のペースでHIV感染者が増加しているが、年間感染率は3分の2減少させることが可能だとした。

 UNAIDSは、HIV感染予防のユニバーサルアクセス(必要な人は誰でも予防・治療・ケアを受けられる状態)の推進に伴い、HIV対策にかかる費用が2010年までに116億ドル(約1兆3000億円)、2015年までには153億ドル(約1兆7000億円)に上昇すると推計している。

 エイズ(AIDS)との闘いにおいて、HIVの予防対策は、エイズの発症を抑える抗レトロウイルス薬に注目の座を奪われ、長らく注目されてこなかった。

 しかし、コンドームの使用や男性の包皮切除、注射針の交換などの複合的な予防策は、今回の国際エイズ会議で大きく取り上げられたことで、確かな足がかりを確保した。

 国際エイズ会議は8日に閉幕する。
HIV感染者、エイズ患者ともに高水準
8月20日8時1分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080820-00000053-san-soci
 厚生労働省は19日、今年3月31日から6月29日までの3カ月間に報告されたHIV感染者が276人、エイズ患者は109人だったと発表した。感染者は昨年第4四半期の277人に次ぐ過去2番目、患者数は過去4番目。感染者のうち「国内で感染した」と申告したのは236人、「海外」は17人で、国内の感染に歯止めがかからない状況となっている。
エイズウイルス増殖にかかわる物質の性質を解明
2008.10.6 02:02
http://sankei.jp.msn.com/science/science/081006/scn0810060204000-n1.htm
 エイズウイルス(HIV)の増殖を制御するタンパク質「アポベック(APOBEC)3G」について、これに酵素を結合させることで増殖を抑える効果が高まることを、エイズ予防財団の白川康太郎研究員(ウイルス学)と京都大学医科学研究科の高折晃史講師(同)の研究チームが突き止めた。新たな治療薬の開発につながると期待されている。6日発行の米国科学誌に研究成果が発表される。
 アポベック3Gはもともと、HIVの増殖を制御する物質とされるが、同じ制御性を持つタンパク質「Vif」と結合することでHIVの増殖を進めている、とみられている。
 研究チームでは人の細胞を使った実験で、Aキナーゼ(タンパク質リン酸化酵素)と呼ばれる酵素がアポベック3Gに作用すると、Vifとの結合が抑えられ、HIVの増殖が抑制されることを初めて突き止めた。
 研究チームは、アポベック3GとVifの結合を抑える薬品の研究を進めれば、新たなエイズ新薬に結びつく可能性があるとしている。
【図解】拡大するエイズウイルス(HIV)感染
2008年10月07日 16:31 発信地:スウェーデン

【10月7日 AFP】図は、世界で拡大するエイズウイルス(HIV)感染について示したもの。(c)AFP
異性愛者間ではHIV感染半減の割礼、男性同性愛者間では変化なし
2008年10月08日 23:25
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2526392/3409605
【10月8日 AFP】異性愛者の男女間では、男性が割礼をしていた場合、エイズウイルス(HIV)の感染率はそうでない場合の半分程度に減少するが、同性愛者の男性の場合では、割礼をしていても感染率がそれほど下がらないという研究結果が報告された。

 米医師会の発行する医学誌「Journal of the American Medical Association、JAMA」の10月8日号は、アフリカの男性計5万人以上を対象に行った15の異なる研究を、米疾病対策センター(US Centers for Disease Control and Prevention、CDC)がまとめた報告を掲載した。

 これによると、男性が割礼をしている場合、男女間ではHIV感染の可能性は50〜60%下がっていた。しかし、同性の性的パートナーがいると答えた男性では、割礼をした者としていない者との間で感染率の違いに差はみられなかった。(c)AFP
感染者にチップ埋め込み行動監視 インドネシアの州構想
2008年11月25日20時20分
http://www.asahi.com/international/update/1125/TKY200811250345.html
 【ジャカルタ=矢野英基】エイズウイルス(HIV)感染者が急増しているインドネシアのパプア州で、一部の感染者やエイズ患者の皮膚にマイクロチップを埋め、性行動を監視する条例案が審議されている。新たな感染を防ぐ目的だが、「人権侵害だ」との反発も出ている。

 地元報道などによると、非感染者と性交渉を持とうとする「活動的」な感染者らが対象で、チップから発信される信号を州当局が受信し、行動を監視して新たな感染を防ぐという。他人に感染させた場合、罰則も適用する。早ければ来月の施行を目指しているが、エイズ予防に取り組むNGOは「感染者と患者への最大の人権侵害だ。実効性も疑わしい」と批判している。
免疫耐性エイズウイルスが広がる、感染者調査で確認
2月26日3時3分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090226-00000020-yom-sci
 遺伝子変異で人間の免疫が効きにくいエイズウイルス(HIV)が広がっていることが、熊本大などの国際チームによる8か国2000人の感染者調査で確認された。

 ワクチン開発戦略の見直しを迫る内容。26日付の英科学誌ネイチャーに掲載される。

 HIVが体内に入ると、細胞内で増殖を繰り返し、エイズが発症する。体内の免疫細胞は、感染した細胞内で、ヒト白血球抗原(HLA)と呼ばれる特殊なたんぱく質と結合したHIVを攻撃するが、ウイルス内のある遺伝子に変異が生じると、免疫細胞が攻撃できなくなる。

 研究チームはまず、特定のHLAが先天的にある感染者に注目。その細胞内の変異ウイルスを調べたところ、全体の96%から検出された。変異ウイルスがなぜ発生したかは不明だが、HLAのない感染者の29%からも検出された。HLAがある感染者の体内で変異ウイルスが増え、それが性感染などを通じ、HLAのない感染者に広がったらしい。

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