スラムダンク（続）書いてみたコミュのBottoms Up　40

第４０話　『均衡崩れる』




８５対８５



残り時間３分で


湘北の攻撃








ﾘｮｰｽｹ『はぁはぁ・・・しぶとい・・・はぁはぁ』



藤崎『はぁはぁ・・・こっちのセリフだ・・・』



三谷が赤熊に目線をあわせる

三谷『（赤熊！）』

赤熊『（・・・よし）』



ﾘｮｰｽｹ『何か突破口を・・・』




ダム・・・ダム・・・




三谷『宮下！』



ﾘｮｰｽｹ『！！』


リョースケから三谷にボールが渡る


伊東『もう１本も打たせませんよ！』


ダム！


伊東『くっ（ドライブか）』



スッ


赤熊『・・・・』


花田『ん？』



藤崎『花田フォロー！』


花田『おう！』


三谷『ニヤリ』



三谷、花田のフォローが来た瞬間に外にさばく

そこには




赤熊『よし！』



花田『３Ｐラインだと！』



藤崎『（まさか！）花田、伊東！そいつを離すな！』


伊東『え？』

花田『まさかうつのか！Ｃが！』




赤熊『遅いわ・・・』




スッ




ボールがきれいな弧を描きリングに吸い込まれる




スパッ




８８対８５



観客『うわああああ３Ｐ！！』

　　『Ｃが３Ｐきめちゃった！！』



小林『出た、赤熊の得意技！』

安、角『いけいけ湘北！おせおせ湘北うぅぅ！！』






藤崎『忘れていた・・・あいつには外もあるんだった・・・』


花田『これで外が３枚か・・・』


伊東『藤崎さん！取り返しましょう！！』


藤崎『伊東・・・よし！』




翔陽の攻撃



藤崎から花田へボールが渡る



赤熊『もうフックはうたせん！』


花田『ちぃ』


藤崎が伊東にスクリーンをかける



ﾘｮｰｽｹ『なっ！こいつがスクリーンに』


藤崎『いけ！』


三谷を藤崎に当ててマークを振り切る


そこへ花田からパス


伊東『この１本は絶対決める！』


三谷『宮下！』


ﾘｮｰｽｹ『わかってますって！』




スッ！



ﾘｮｰｽｹ『うお！』




スパッ




８８対８８


観客『翔陽も３Ｐで返した！！』

　　『どっちもゆずらねえ！！』




伊東『勝つのは俺たちです！』


ﾘｮｰｽｹ『おもしれぇ』






三井『白熱してきたなぁ』

魚住『こりゃ時間ギリギリまでもつれ込むぞ』

三井『いや・・・・』

魚住『ん？』

三井『翔陽はいままでほとんどミスがない。こういう試合は・・・』




沖『ラスト２分を切ってる、勝負どころだな』



仙石『いまの３Ｐでどちらも外を警戒さぜるおえない。勝負は・・・』



河合『インサイド・・・』




湘北の攻撃



ボールが赤熊へ


花田『来い！！』


赤熊一度ボールを三谷へ

そしてすぐにスクリーンに向かう


ガシッ



高松『うお』



ダダダ



空いたスペースに流川が逆サイドから一気にハイポストへ走りこみ


三谷からボールをもらう

花田がマークにつく



花田『わざわざミスマッチをつくるとはな』

流川『ふん』


流川、フェイクからの鋭いドライブ


しかし、花田がこれを読んでいた

食らい付く



花田『さぁどうする！』


スッ



流川迷わずパス



そこには



赤熊『ナイスパス！』


花田『くっ！おとりか！』


赤熊そのままリングへ叩き込む



赤熊『うおおおお！』



長谷部『させねえ！』


パシッ！



長谷部が必死にボールをはじく

はじかれたボールは勢いよくハーフライン近くまでとんでいく

それを藤崎、リョースケが追う


ﾘｮｰｽｹ『はぁはぁ！（これは譲れねえ！）』

藤崎『はぁはぁ！（これを取れば！）』


ダダダ



ﾐﾁﾊﾙ『どけええ！りょーちん！』


二人を抜き去りミチハルがボールに手を伸ばす



パシッ



ﾐﾁﾊﾙ『よし！取った！』


ピピー


ﾐﾁﾊﾙ『！？！？』


審判『バックパス！青ボール！』
※ﾊﾞｯｸﾊﾟｽ：一度ﾊｰﾌﾗｲﾝを超え敵陣に入ったら自陣には戻れない

ﾐﾁﾊﾙ『なっ！』



ミチハルが足元を見る


ハーフラインの線を踏んでいた・・・




観客『ここでやっちまったあ！』

　　『これは痛い』


湘北攻撃失敗



藤崎『よし！』


沖『ここでミスったか』

仙石『今まで均衡していただけに』

河合『次の翔陽の攻撃が決まれば』


藤真『うちの勝ちだ』




ﾐﾁﾊﾙ『（しまった・・・しまった・・・）』




残り１分半




ﾘｮｰｽｹ『切り替えろ！止めりゃいいんだ！』

ﾐﾁﾊﾙ『お・・おう！』


流川『・・・・』




翔陽のスローイン


藤崎『よぉ〜し！確実に１本！』


ﾘｮｰｽｹ『やっぱり時間使ってくるか・・・』



三谷『４番も５番も止めてるんだ、そう簡単には決めさせねえ』



スッ



ﾘｮｰｽｹ『なっ！！』



スパッ




８８対９１



ﾘｮｰｽｹ『３Ｐ・・・』



観客『うおおおお！！』

　　『ここで決めて来たぁ！』


仙石『フフ』


沖『騙したな』




ﾐﾁﾊﾙ『りょーちん！早く！』


ﾘｮｰｽｹ『わかってる！』



すぐにボールを運んでいくが

すでに翔陽はＤＦに戻っている



ﾘｮｰｽｹ『ここにきてこの戻りの早さか・・・どうする』



キュキュ


流川『くれ！』


ﾘｮｰｽｹ『！！』


流川へボールが渡る




左から鋭いドライブ


が抜かれたのはおとり、エンドラインまで来た時点で



高松『奪うぞ！』

長谷部『はい！』



ﾘｮｰｽｹ『ダブルチーム！戻せ流川！』


流川『ちぃ』



パシッ


流川からリョースケへのボールを藤崎が狙っていた


藤崎『よし！』


ﾘｮｰｽｹ『この！』



藤崎がトップスピードで湘北ゴールめがけてダッシュ



リョースケが止めにいくが




ダム！


バックロールでリョースケを抜き去る


ﾘｮｰｽｹ『しまった！』





そして無人のゴールへ




小林『うわあああああ』


安田『とどめだああ！』



藤崎『もらった・・・』



シュートを優しく置きにいく藤崎




パチン！！！




しかしボールははじかれボードに当たる



ﾐﾁﾊﾙ『決めさせるかよ』



ﾘｮｰｽｹ『ミチハル！』


藤崎『こいつ！いつの間に追いついたんだ！』


そのままミチハルがボールを拾う


再びリョースケのもとにボールが帰る



残り時間は１分を切る



ﾘｮｰｽｹ『３点差・・・』


湘北８８対翔陽９１