新・救命士を目指してコミュの第２９回（循環系疾患／保健医療制度）

１　内膜，中膜，外膜という大動脈壁の３層構造を保って拡張したものを真性大動脈瘤と呼ぶ。

２　真性大動脈瘤は７５％が腹部に限局して発生し，残る約２５％は胸部大動脈に発生する。

３　腹部大動脈瘤の破裂は腹腔内で起こることが多い。

４　腹部大動脈瘤は破裂するまではほとんどが無症状である。

５　胸部大動脈瘤ではその圧迫による咳や嗄声，嚥下障害などがみられる。

６　閉塞性動脈硬化症では動脈内腔の狭窄が進み，静脈瘤が発達する。

７　閉塞性動脈硬化症では間欠性跛行が認められる。

８　糖尿病性傷病者では閉塞性動脈硬化症による無痛性潰瘍が認められる。

９　閉塞性動脈硬化症では大腿動脈・膝窩動脈・足背動脈の血流は正常である。

１０　閉塞性動脈硬化症は脳血管障害や冠状動脈疾患の合併は少ない。

１１　動脈塞栓症の症状は閉塞する動脈の部位によって症状はさまざまである。

１２　上腸間膜塞栓症では突発する激しい腹痛，腎梗塞では突発する側腹部痛または腰痛である。

１３　上腸間膜動脈塞栓症や腎梗塞は，他の急性腹症との鑑別は容易である。

１４　静脈塞栓が遊離すると，血流により右心系を介して肺血栓塞栓症を発症し，致死的になることがある。

１５　深部静脈血栓症では特徴的な浮腫と皮膚色調，末梢動脈の触知などで判断される。

１６　地域の健康水準を比較するのに有用な指標は年齢調整死亡率である。

１７　一次予防とは疾病を早期発見・早期治療するために健康診断を行うことである。

１８　健康日本２１は壮年期死亡を減少させ，平均寿命を延ばすことを目的としている。

１９　一般的に喫煙による主流煙より，副流煙の方が有害成分が多い。

２０　繊維分の摂取に乏しい食生活は，大腸癌のリスクファクターとして重視されている。

２１　脳血管疾患は，重勤・夜勤労働がハイリスク要因となる。

２２　人口動態統計から，老年化指数が算出できる。

２３　最近の日本の人口統計において，合計特殊出生率は都市部で高い傾向にある。

２４　１～４歳児の不慮の事故死で最も多いのは交通事故である。

２５　３大死因（悪性新生物，心疾患，脳血管疾患）による死亡割合は，総死亡の約６割を占めている。

２６　腸管出血性大腸菌感染症は感染症法に基づく分類では４類に属する。

２７　結核の羅患率は男性より女性のほうが高い。

２８　国民１人当たりの医療費は３０万円以上である。

２９　わが国では乳児死亡率は最近減少傾向にある。

３０　ＰＭＩ（５０歳以上死亡割合）は国際間比較のための包括的健康指標として用いられる。