ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

生命科学研究ハイライトコミュの恋愛を科学する

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
恋愛の科学:「情熱的なカタツムリのカップル」動画も
http://wiredvision.jp/news/200802/2008021823.html
2月14日のバレンタインデーにちなみ、科学ニュースの世界でも、ロマンチックなテーマの記事がたくさん出てきた。
ハーバード大学では、科学者たちが愛の神『キューピッド』の役目を演じた[科学専攻の学生たちを対象にしたパーティー『LoveFest』を開催。異性の関心を呼ぶファッションについて解説するファッションショーや、ホルモンや匂いに関する講演などが行なわれた]。
ボストンのある科学者は、相性には遺伝学的根拠があるとして、「自分に最適の相手を探すシステム」を開発した[免疫システムの違いが相補的で、より健康な子どもが生まれる組み合わせの相手を魅力的に感じるという研究に基づき、『ScientificMatch.com』を昨年12月に開設。終身会員の費用は1995ドル]。
魅力的な人々は魅力的な相手と付き合って、自分よりルックスの良い人々を口説き落そうと全力を尽くす傾向があるという自明の事実について説明する科学者たちもいる[コロンビア大学などの研究者チームが、『HOTorNOT.com』で研究。メンバーの身体的魅力を相互にレーティングして、デートの申し込みのデータを集積した]。
恋愛関係における節操によって、人間の社会的知性が向上し脳が大きくなった可能性があるという研究もある[スズメや鴨、キツネ、テナガザルなど、モノガミー(一夫一婦制)である種の脳のサイズは、ポリガミー(一夫多妻制)やポリアンドリー(一妻多夫制)である種の脳よりも大きいとし、モノガミーを維持するには社会的スキルが必要なので脳のサイズが大きくなると仮説をたてている]。
この結論に驚く人もいるだろう。だが私の中の皮肉屋は、人間の社会的知性が向上し脳のサイズが大きくなったのは、恋愛関係における「非節操」が本当の原因だったのではないかと考えている。
愛の科学についての話はいつだって面白いが、人間の心の謎を説明するとなると、私はこうした科学を自分の人生にあまり応用していないと告白しなければならない。
だから、われわれの周りにあるすべての愛をたたえて、このカタツムリの動画を送ろう。


コメント(8)

「恋愛は人の目を曇らせる」は事実=米研究
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-30308220080213
 [ワシントン 12日 ロイター] 「恋は人の目を曇らせる」などと言われるが、恋をする学生は、実際に自分の恋愛対象以外の男女に注意を払う可能性が低いという調査結果が明らかになった。米カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームが12日に発表した。

 調査は、UCLAの研究チームが米出会い系サイトeHarmonyの協力を得て、特定の異性の恋人がいる大学生120人を対象に実施。被験者の学生にeHarmonyの魅力的な異性メンバーの写真を見せ、最も魅力的だと思う人物の写真を選ぶとともに、自分の恋人またはその他をテーマにエッセーを書くよう求めた。

 その後、写真の人物を思い出すよう尋ねたところ、自分の恋人についてのエッセーを書いた学生は、自分が選んだ魅力的な異性の外見の特徴をあまり覚えていなかったという。この結果は、専門誌Evolution and Human Behaviorで発表された。
背が低い人は嫉妬深い?英科学誌
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2363408/2728687
【3月13日 AFP】背の低い人は、1970年代のファッションが復活し、「厚底靴」が再流行するように祈ったほうがいいかもしれない。15日に発行される英科学誌ニュー・サイエンティスト(New Scientist)で、嫉妬(しっと)深さは背の高さと関係があるとの研究結果が発表される。

 この研究は、オランダ・フローニンゲン大学(University of Groningen)とスペイン・バレンシア大学(University of Valencia)の研究者らによるもの。

 オランダ人とスペイン人の男女549人に対し、恋のライバルのどんな性質が嫉妬を感じる要因になり、また、どのくらい嫉妬を感じるかを調査した。

 その結果、男性は一般的に、魅力的で、経済力もたくましさも兼ね備えたライバルに最も嫉妬を感じると答えた。だが、これらに対する嫉妬の感情は、背が高くなればなるほど感じなくなり、背が低ければ低いほど強くなるとの結果が出たという。

 女性が最も嫉妬を感じる要因は、ライバルの外見と魅力だったが、女性が平均身長だった場合は、この感情はより希薄だったという。

 これは進化の観点からすると納得できることだという。男性は背が高いほどより女性にもて、平均的な身長の女性は、健康や出産能力、男性からの人気を最も享受する。

 一方、平均的な身長の女性も、ライバルの方が背が高い場合は、嫉妬に狂うこともあるという。ある研究によれば、「背の高い女性は低い女性に比べ、支配的で戦闘能力が高い」とされている。
ニューサイエンティスト凄いな

Dr.北村 ただ今診察中:第150話 「Gスポットがないと腟で感じない」への反論
http://mainichi.jp/life/love/news/20080417org00m100037000c.html
 英国の科学雑誌『ニューサイエンティスト』に載った論文が世界中を駆け巡りました。「腟内オーガズムを経験した女性とそうでない女性を比較すると、Gスポットの部位に匹敵する腟前壁の組織の厚さに統計的な差が見られた」というのです。

 この論文はイタリア・ラキラ大学のエマヌエレ・A・ジャニー教授が発表したもので、「腟内オーガズムのある女性と、ない女性における尿道腟腔の厚さの測定」と題するものです。確かに、女性の性反応に関する研究は限られていて、このような研究はとても興味の持てるものであることは間違いありません。腟内オーガズムを経験した女性9人と経験したことのない女性11人について超音波診断装置で調べた結果をまとめています。

 尿道腟腔には、血管、尿道に付随する管状腺、神経終末、膀胱頸部を取り巻く組織で構成される複雑な網状組織が存在します。Gスポットは、「腟前壁の尿道の内側表面つたいにある」「性欲を喚起する場所」と表されています。解剖学的にはスキーン腺の別名であり、奇形でもない限り「存在しない」ということはありません。しかし、その存在を確認できるのは7割くらいの女性だと言われています。とはいえ、Gスポットが存在しないというわけではありません。

 仰向け姿勢ではGスポットの確認はほとんど不可能です。重力により体内の器官が下に引っ張られ、腟の入り口から離されるためです。坐る、しゃがむ姿勢、たとえばトイレに腰をかけて探すのがいいようです。腟前壁の上部を上へ押すように強い圧力をかけるのです。その際、もう一方の手で恥骨のすぐ上の腹部を下に押すようにします。相手がいる場合には、腹ばいになって、脚を広げ、ヒップを心持ち上げて回転させると見つけやすくなります。相手が指2本を(手のひらを下にして)挿入し腟前壁へしっかり押しつけて、骨盤を動かして探します。しかも、ある程度の圧で押し付けないと感じ取れません。でも大きさが問題ではありません。というのはスキーン腺とは、ちょうど乳腺組織のようなもので、巨乳だからといって乳汁分泌量が増えるわけではないように、大きいからといって「潮吹き」量が増えるわけではないのです。

 今回発表された論文について“科学者”の立場で反論を試みたいと思います。確かに、症例(9人)、対象(11人)については、年齢や出産回数、月経周期、肥満度の指標であるBMI、ホルモン測定値などを合わせていますが、以下の点で疑問を抱かずにはおれません。

1.超音波診断装置を用いて尿道腟腔の厚さを測定していますが、前述のようにこの部位には腺組織、血管、神経などからなる網状組織であり、必ずしもGスポットの存在を明らかにしているとは限りません。

2.「性は脳なり」という言葉があるように、「感じ方」というのは人それぞれです。したがって、同じ刺激が加わっても「感じ方」が同じであるわけではありません。

3.研究対象者が20人と少数なのが気になります。尿道腟腔の肥厚度に影響を及ぼす可能性がある以下の項目についても検討する必要があるはずです。

(1)「帝王切開」の有無(腟からの分娩ではこのスペースが薄くなる可能性がある)

(2)スポーツマンかどうか(筋肉量に影響が及ぶ可能性)

(3)性器鍛錬の有無(ケーゲルエクササイズを知り、それを実行しているかどうか)

(4)今まで腟オーガズムを感じていたか否かで2分しているが、性交相手の年齢・性交経験の有無・セックスに対するこだわり(例えばAV男優の加藤鷹ではないが、潮吹きを経験させようとこだわる男性であったかどうか)

(5)好む性交体位は(Gスポット発見には正常位ではなく、後背位がベストあるいは騎乗位。しかも、ペニスが小さい方が見つけやすい)

3.論文によれば腟オーガズムと尿道腟腔の肥厚度については統計的に有意な差が認められていますが、この研究だけから、Gスポットの有無まで断言するのはいかがかと思われます。
DNA遺伝子相性診断のデートサービス、ついに登場
http://jp.techcrunch.com/archives/20080722ok-we-have-our-first-dna-based-dating-site-genepartner/
DNAを解析して遺伝子の相性をベースにしたデートサービスが出現するのは時間の問題だった。で、その日は今日だと判明。GenePartnerというサイトがローンチした。( 本当を言うとこのサイトが最初ではないのだが、一番安いのは事実)。

スイスに本拠を置くGenePartnerは$199でDNAテスト(23andMeは$1,000)を行って、似合いの相手を探してくれる。といっても統計的レベルの話だと思うが。何百ものカップルのDNA分析を行った結果、相性の良い遺伝子パターンの組み合わせを発見したのだそうだ。GenePartnerはこの独自のアルゴリズムで被験者のDNAを分析し、カップルが満足度の高い長続きする関係を持てる可能性を計算するという。(私はまだ懐疑的だが)。

ロマンスはどうなる? 一目惚れは? あのなんともいえない感じ―誰かに会ったときに胃がチクチクするような興奮が走る―はどうなる? しかし、もうそんな時代じゃないらしい。未来の恋人探しはDNAと口腔粘膜が決めることになる。慣れた方がいい。

口腔採取キットをお送りしますので、それに含まれる綿棒でDNAサンプルを採取してください。キットに添付された簡単な指示に従って、綿棒で頬の内側をそっとぬぐってDNAを採取します。宛先が記入された封筒に試料を入れて送り返してください。

GenePartnerでは、各種デートサービスと提携して、ユーザーにDNA相性診断を受けるよう勧めてもらうことを計画している。

ところで、アメリカで最近制定されるようになったアメリカではDNA解析を厳しく制限する法律についてはどうか? カリフォルニアその他の州の法律はこういうサービスを禁止しているのだが、GenePartnerはなんといってもスイスの会社なので、あまり影響は受けないだろうと思う。
ピル服用の女性、遺伝子的に合わない男性を選ぶ傾向 英研究
2008年08月14日 04:16 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2505912/3216160

【8月14日 AFP】全世界で数千万人の女性に服用されている経口避妊薬ピルは、女性が持つ遺伝子的に相性の良い相手をかぎ分ける能力をだめにしてしまう――。こうした研究結果が、13日発行の英国王立協会紀要(生命科学版、Proceedings of the Royal Society B)」で発表された。

 女性には通常、自らと異なる遺伝子構造をもつ男性を本能的にかぎ分け、魅力を感じるとされる。これまでの研究によると、遺伝子構造があまりにも似ている場合、妊娠が困難になる、流産の危険性が増加する、免疫システムが弱くなるなどの問題が発生することがあるという。

 主に主要組織適合性複合体(Major Histocompatibility Complex、MHC)と呼ばれる遺伝子領域に含まれる約140の遺伝子群が、皮膚細菌との相互作用によって生じるにおいの発生に重要な役割を果たしているという。MHCはもともと、免疫反応に関係するタンパク質を生成するものだとされる。

 こうした遺伝子の働きの程度によって、われわれの魅力はにおいを通じ無意識に決定されるという。

 英ニューカッスル大学(Newcastle University)のCraig Roberts氏が率いる研究チームは、ピルを服用することがにおいの好みに与える影響の有無に関して実験を行った。その結果、ピルの服用を始めた女性は、遺伝子的に似ているにおいを発する男性に魅力を感じる傾向に変わったという。(c)AFP
「結婚できる確率が低くなる遺伝子」と「離婚の危機を回避することができる薬」
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080903_divorce_gene_avpr1a/

一夫一婦制を好むかどうかを左右する遺伝子「AVPR1A」というのがあり、この遺伝子が特定タイプの男性は、離婚や別離の危機を経験する確率が2倍になるということが明らかになり、さらにこの遺伝子を持っている男性は当然ながら、総じて結婚している割合が低かったとのこと。

この遺伝子の作用はスウェーデンのストックホルムにあるカロリンスカ大学の研究所が運営する双生児プロジェクト「Twin and Offspring Study in Sweden」(TOSS)を使ってHasse Walum氏とその同僚が発見したもので、550を越える双子とそれらのパートナーあるいは配偶者のデータからわかってきたもの。極端な話、この遺伝子の特定タイプを何とかすることができれば、将来的には離婚の危機を回避することができる薬を開発できる可能性もあるかもしれないそうです。

詳細は以下から。


'Divorce gene' linked to relationship troubles - Telegraph

この研究結果によると、遺伝子「AVPR1A」の中でも「334」あるいは対立遺伝子と呼ばれるバージョンを持った人の場合、結婚していない割合が高かったそうです。また、この遺伝子の特定タイプを持っている男性と結婚した妻の場合、結婚生活に満足していないと感じる割合が高く、医学的疫学と生物統計学の大学院生であるHasse Walum氏によると「この遺伝子の特定タイプを1つあるいは2つのコピーを持っている男性と結婚した女性は、平均的にそれらを持っていない男性と結婚した女性よりも結婚生活に満足していなかった」とのこと。

当然ながら結婚関係がうまくいかない原因は多くあるものの、特定の遺伝子タイプが関与している可能性が発見されたのはこれが初めてだそうです。

また、ハタネズミ中にも同じ遺伝子が存在しており、初期の研究によると、この遺伝子は脳の中のバソプレッシンのレベルを押し上げることによって、動物をより「一夫一婦」にすることにつながっており、人間も同様であることがわかってきたとのこと。

ちなみにWalum氏によると、この遺伝子を使って将来的に離婚するかどうかを任意の精度で予知することはできないそうです。

なお、この「AVPR1A」については過去にも以下のようなことがわかっています。

スラッシュドット・ジャパン | 無慈悲な行動に関連する遺伝子発見
エルサレムのヘブライ大学の研究で、無慈悲な行動とAVPR1aという遺伝子との関連性が発見されたそうです(Nature Newsの記事)。人間の社会的行動にはバソプレシンというホルモンが関わっているとされており、バソプレシンの受容体を生成するAVPR1aを調べたところ、この遺伝子の長さと無慈悲な行動との間に関連がみられたとのこと。研究には実験経済学で使われる「独裁者ゲーム(Dictator Game)」と呼ばれるゲームが使われました。このゲームではプレイヤーが利他的な行動をしたり独裁的行動をとることが可能で、人間の自己本位的経済活動の反証に使われるものだそうです。200人以上の被験者の遺伝子を調べたところ、無慈悲で自己本位的な行動を取る人はAVPR1a遺伝子の長さがより短かったそうです。また、性別によっては特に差はみられなかったとのこと。

壊れる前に…: 思いやる遺伝子
人に惜しみなくお金をあげる傾向と遺伝子の間に関連が発見されたという話題。遺伝子を提出した203人の被験者にコンピュータでゲームをさせ、自分でポイントをため込まずに仲間に分け与える傾向を計測したところ、ある特徴を AVPR1a という遺伝子上に持つ人は、その特徴を持たない人の約1.5倍、人に分け与える傾向が見られたとのことです。
夫婦間のもめ事は男性の遺伝子変化が原因?研究成果
2008年09月03日 18:17 発信地:ストックホルム/スウェーデン
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2513263/3286158

【9月3日 AFP】夫婦間のもめ事の原因は男性の遺伝子にあるのではないか――。世の女性たちが常に抱えてきた疑惑を証明する研究結果がスウェーデンの研究チームによって発表された。

 スウェーデン・ストックホルム(Stockholm)のカロリンスカ研究所(Karolinska Institute)の研究チームが、2日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表した論文によると、男性にみられるある遺伝子変化が、妻や恋人との関係の親密さの度合いに影響を与えることが分かったという。

 チームは、スウェーデン人男性の約4割にみられる「allele 334」と呼ばれる遺伝子変化と男女関係に問題が生じることの関連を国内の双子550組とそのパートナーや配偶者を対象に調査した。この結果、男女関係において、その遺伝的変異の複製を1つないし2つ持っている男性は、持っていない男性とは異なる行動をとることが多いことが分かった。

 統計的にみて「allele 334」はパートナーとの結びつきの感じ方に影響を与えており、その遺伝子の複製を2つ持つ男性が過去1年間に妻や恋人ともめ事を起こした割合は、持たない男性の約2倍に上ったという。

 研究チームの1人、Hasse Walum氏は声明で、「男女間でもめ事が起こる原因はもちろん多数あるが、男性のパートナーとの接し方に特定の遺伝子変化が関連付けられたのは初めて」と明らかにした。

 この遺伝子変化の有無の違いは女性側も感じ取っているようで、Walum氏によると、この遺伝子を持つ男性と結婚した女性は、持たない男性と結婚した女性と比較して、男性との関係に満足していないという。

 ただし、遺伝子変化の影響はそれほど強いものではなく、将来の関係における行動を正確に予測することはできないという。

 同研究所のMartin Ingvar教授(神経生理学)は調査結果を「非常に興味深い」とし、「今回の研究結果は、われわれのすべての行動が本能と学習の両面に影響されるという事実を初めて証明した。結婚などの複雑な文化的・社会的現象でさえ、個人の遺伝子の影響を受ける」と述べた。

 問題の遺伝子変化は、大半のほ乳類に見られるバソプレシンと呼ばれるホルモンの分子受容体の生成をコントロールするもので、この同じ遺伝子が雄の野ねずみの一雄一雌行動と関係していることは以前から判明していた。

 カロリンスカ研究所のチームは、人間関係におけるバソプレシンの影響をさらに詳しく調べれば、自閉症などの病気の原因解明に役立つ可能性もあるとして期待している。(c)AFP
女性は父親似、男性は母親似を選ぶ傾向 科学調査で実証 
2008年09月04日 23:48 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2513893/3289883
【9月4日 AFP】男性は母親に容姿が似た女性を生涯のパートナーに選び、女性は父親似の男性に引かれることを科学的に調査した報告が3日、発表された。

 報告によると、異性愛の人たちは、自分の性と逆の性別の親に顔が似た人物に強く引きつけられる。この特性が進化の動因に根ざしている可能性があるという。

 研究を率いたハンガリー国立ペーチ大学(University of Pecs)のTamas Bereczkei氏は、人間の顔を14区分し、あごの広さや、口とまゆの間の距離、その他の部分同士の距離などに基づき、各部の比を表したモデルを作成。このモデルを基準にハンガリーの52家族から、それぞれの家族内の夫婦と、夫婦それぞれの両親の計312人の顔を計測した。

 この結果、研究者たちは、女性の被験者の伴侶と父親、男性の被験者の場合は伴侶と母親の顔が似ているという極めて明らかな相関関係があることを発見した。被験者は無作為に選ばれた人たちで、審査団を設けて調査を繰り返しても同じ結果が出た。

■男性と女性では注目する部分に違い

 興味深いことに、引かれた相手の顔について男性と女性では異なる部分に注目することが分かった。男性では唇の厚みと口の横幅、あごの縦横の長さが母親と似た女性に魅力を感じていた。一方、女性にとって重要なポイントは、口からまゆまでの距離、顔の長さ、両目の間の距離、鼻の大きさが父親と似ているかどうかだという結果だった。

 Bereczkei氏は、こうした選択は心理的な原因や社会的な環境によるものというよりも、進化的圧力によるものではないかとみている。

 昆虫のように遺伝子的な交配が過剰になると、進化的には不利になる。しかし、遺伝的に似ている性質を探すのであれば、逆に「付加的な有利性が授けられる可能性がある」という。また、親と容姿が似ている人を伴侶とすることで、そのカップルが持つ互いに似た遺伝性質がさらに子どもに受け継がれる度合いが高まり、子孫における遺伝的発現が強化されるとも考えうる。

 さらに似た性質を持つ者同士で伴侶を見つけることで、特定の環境に適応するよう進化した遺伝的複雑性を保持することができるだろうともいう。

 しかし、遺伝的必然性よりももっと「幸福」なボーナスがあるかもしれない。「身体的、心理的に似た特徴を持つ者同士のカップルは、似ていない者同士のカップルよりも関係が持続する傾向があるとみられ、結果的に繁殖力が高まるといえるかもしれない」と報告は結論づけている。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

生命科学研究ハイライト 更新情報

生命科学研究ハイライトのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング