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備後の歴史を歩くコミュの和理比売神社

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和理比売神社(わりひめ)式内社 備後国世羅郡一座小 世羅郡世羅町本郷に鎮座する。

この式内社の祭神は櫛名毘売神(くしなびめのかみ)という。広島県神社誌には櫛名毘売神は伊邪那美命(いざなみ)、または奇稲田姫命(くしいなだひめ)と記されている。志賀剛氏が書かれた「式内社の研究」では奇稲田姫命を主祭神とし住吉三神。皇學館大学の「式内社調査報告」でも奇稲田姫命を主祭神とし住吉三神とし、主祭神は伊邪那美命という説もあるが奇稲田姫命が妥当と思われると記されている。このように千年という時の流れは神社の性格を決めてしまう主祭神までもあやふやにしてしまう。まして鎮座地はそれ以上にわからなくなっている場合もある。主祭神とされる奇稲田姫命は、素戔嗚尊(すさのお)が八岐大蛇を退治し、生け贄となっていたこの姫を助けて妃とし、子孫には大国主命がいる。日本書紀では八岐大蛇を退治した場所では出雲の「ヒの川上」と記されているが、一書には安芸の国「エの川上」とも記されている。広島県とも縁が深い。江戸時代の寛保年間(1741−1744)には広島藩主浅野氏の厚遇を受け世羅郡総鎮守として繁栄し、明治4年には郷社に列せられている。

本殿は三間社入母屋造で千鳥破風が付き、一間の向拝には軒唐破風が備わる。身舎の前方一間分は壁板が張られず吹き放ちの外陣となる。外陣は角柱だが、内陣は正規の円柱が使われ、長押と頭貫で固定される。すべての木鼻には彫刻が施される。柱上は台輪がめぐり組み物は出三斗。中備には蟇股が施される。軒は二軒で、長押と頭貫の間には彫り物が施される。向拝柱の頭貫は虹梁型でその木鼻には龍の彫刻が施され、中備、手挟みの彫刻もすばらしい。妻飾りは虹梁蟇股である。拝殿も三間社の入母屋造と大型だ。前方には神楽殿も建つ。鳥居は石鳥居と木製の鳥居、拝殿前にも石鳥居が建ち合計で3基持つ。

写真
左:参道石鳥居
中:木製の鳥居
右:拝殿前

地図
http://link.maps.goo.ne.jp/map.php?MAP=E133.3.22.769N34.35.30.283&ZM=8

コメント(3)

和理比売神社

写真
左:拝殿に掲げられた神名額
中:本殿 右側は境内社
右:神楽殿
和理比売神社

写真
左:横から見た本殿。吹き放ちの外陣がよくわかります。
中:外陣の組み物
右:向拝部分
和理比売神社

写真
左:本殿の妻飾り 虹梁蟇股式と称される。

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