■最初に〜ミクシィをパソコンで見ていらっしゃる方へ〜■
ここでは癌種別の抗がん剤治療について纏めていますが、詳しくお知りになりたい方は「日本臨床腫瘍学会」の教育セミナーを最初に見て頂けるとより理解しやすいと思います。
日本臨床腫瘍学会は、肺癌学会や胃癌学会や乳癌学会などの臓器別のより専門的な学会と違って、広く腫瘍についての学会でありますので、医師以外の方にも解りやすく説明がされています。
大腸がんに関しては
http://
のＨＰの「８月２０日」の中の「大腸癌（大津先生）」
の講演をお勧めします。 （他の癌種に比べると少し内容が難しいかもしれません）
その他の内容を見たい方は
http://
のＨＰから選んでいただければよいかと思います。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
大腸がん-概略-
癌種別で死亡者数を見た場合、大腸がんは、肺癌・胃がんに続いて第３位で、年間約４万人の患者が亡くなっており、現在も増加傾向にあります。
病期の分類はおおよそ
０期： がんが粘膜にとどまっている
I期： がんが腸壁にとどまっている
II期： がんが腸壁を越えているが、隣接臓器にはおよんでいない
III期： リンパ節転移のある
IV期： 腹膜、肝、肺などへの遠隔転移がある
と考えてよいと思います。治療の基本はやはり手術で、肝や肺に転移があっても多発でなければ手術適応になるケースもあります。気になるのは再発率ですが、
ステージ別では
０期： 2％
I期： 6％
II期： 15％
IIIa期： 26％
IIIb期： 49%
という報告もあります。（ステージについて詳しくは
http://
などで確認下さい）
-----------------------------------------------------
本題（化学療法について）に入って行きたいと思います。
大腸がん治療の基本は手術と書きました。残念ながら手術ができず進行してしまった場合は化学療法の適応になります。
大腸がんの化学療法は様々な多剤併用療法の検討がなされ、その結果治療成績はかなり向上してきています。それら（エビデンス）に基づいて治療する訳ですが、
主にはNCCNガイドライン2007（米国）、大腸がん治療ガイドライン2005（日本）に沿って選択されていると思います。
現在の最先端の化学療法で最も推奨されているのはFOLFOX6あるいはFOLFOX４という療法です。
これは
・ レボホリナート（アイソボリン）
・ 5-ＦＵ（5-ＦＵ注）
・ オキサリプラチン（エルプラット）
という３つの薬剤の併用療法です。これを２週間おきに投与します。１ヶ月の薬剤費は４０万程ですが、高額療養費の適応になります。個人差は大いにありますが、奏効率（腫瘍が50％以上小さくなった割合）は40-60％、ＭＳＴ（治療を受けた人の50％が生存している期間）は15-20ヶ月と言われます。
また、FOLFOXと同様にエビデンスのある治療としてFOLFILIという治療が選択される
事もあります。これは
・ レボホリナート（アイソボリン）
・ 5-ＦＵ（5-ＦＵ注）
・ イリノテカン・CPT-11（カンプト注・トポテシン注）
３剤の併用療法です。これも２週間おきに投与です。
投与スケジュールは添付の表のようになります。
ですので、化学療法ではFOLFOX→FOLFILIあるいはFOLFILI→FOLFOXといった治療が多いかと思います。
http://
また、近年注目されている薬剤に分子標的薬があります。アバスチンという薬剤は血管新生阻害剤
の効果を持つ新しいタイプの薬剤。現在日本では、使用できる施設を限定して、全例調査（奏効率、副作用などの調査が必要）で使われています。
おそらく標準療法になってくると思われますが、しばりがなくなるのは先になるので、実際に広まるのはもう少しかかりそうです。
アバスチンを抗癌剤に併用することにより従来よりＭＳＴが2〜5ヶ月延長できるといった報告があります。おそらく、従来の抗癌剤にアバスチンを併用した場合の治療費は８０万程になってくるかと思います。
その他の、抗癌剤治療としては患者の状態や年齢、再発の場合などによってカペシタビン（ゼローダ）
http://
やＴＳ-1
http://
も使用されています。
しかし、分子標的薬の薬価は高くつきますね。
ここでは癌種別の抗がん剤治療について纏めていますが、詳しくお知りになりたい方は「日本臨床腫瘍学会」の教育セミナーを最初に見て頂けるとより理解しやすいと思います。
日本臨床腫瘍学会は、肺癌学会や胃癌学会や乳癌学会などの臓器別のより専門的な学会と違って、広く腫瘍についての学会でありますので、医師以外の方にも解りやすく説明がされています。
大腸がんに関しては
http://
のＨＰの「８月２０日」の中の「大腸癌（大津先生）」
の講演をお勧めします。 （他の癌種に比べると少し内容が難しいかもしれません）
その他の内容を見たい方は
http://
のＨＰから選んでいただければよいかと思います。
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大腸がん-概略-
癌種別で死亡者数を見た場合、大腸がんは、肺癌・胃がんに続いて第３位で、年間約４万人の患者が亡くなっており、現在も増加傾向にあります。
病期の分類はおおよそ
０期： がんが粘膜にとどまっている
I期： がんが腸壁にとどまっている
II期： がんが腸壁を越えているが、隣接臓器にはおよんでいない
III期： リンパ節転移のある
IV期： 腹膜、肝、肺などへの遠隔転移がある
と考えてよいと思います。治療の基本はやはり手術で、肝や肺に転移があっても多発でなければ手術適応になるケースもあります。気になるのは再発率ですが、
ステージ別では
０期： 2％
I期： 6％
II期： 15％
IIIa期： 26％
IIIb期： 49%
という報告もあります。（ステージについて詳しくは
http://
などで確認下さい）
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本題（化学療法について）に入って行きたいと思います。
大腸がん治療の基本は手術と書きました。残念ながら手術ができず進行してしまった場合は化学療法の適応になります。
大腸がんの化学療法は様々な多剤併用療法の検討がなされ、その結果治療成績はかなり向上してきています。それら（エビデンス）に基づいて治療する訳ですが、
主にはNCCNガイドライン2007（米国）、大腸がん治療ガイドライン2005（日本）に沿って選択されていると思います。
現在の最先端の化学療法で最も推奨されているのはFOLFOX6あるいはFOLFOX４という療法です。
これは
・ レボホリナート（アイソボリン）
・ 5-ＦＵ（5-ＦＵ注）
・ オキサリプラチン（エルプラット）
という３つの薬剤の併用療法です。これを２週間おきに投与します。１ヶ月の薬剤費は４０万程ですが、高額療養費の適応になります。個人差は大いにありますが、奏効率（腫瘍が50％以上小さくなった割合）は40-60％、ＭＳＴ（治療を受けた人の50％が生存している期間）は15-20ヶ月と言われます。
また、FOLFOXと同様にエビデンスのある治療としてFOLFILIという治療が選択される
事もあります。これは
・ レボホリナート（アイソボリン）
・ 5-ＦＵ（5-ＦＵ注）
・ イリノテカン・CPT-11（カンプト注・トポテシン注）
３剤の併用療法です。これも２週間おきに投与です。
投与スケジュールは添付の表のようになります。
ですので、化学療法ではFOLFOX→FOLFILIあるいはFOLFILI→FOLFOXといった治療が多いかと思います。
http://
また、近年注目されている薬剤に分子標的薬があります。アバスチンという薬剤は血管新生阻害剤
の効果を持つ新しいタイプの薬剤。現在日本では、使用できる施設を限定して、全例調査（奏効率、副作用などの調査が必要）で使われています。
おそらく標準療法になってくると思われますが、しばりがなくなるのは先になるので、実際に広まるのはもう少しかかりそうです。
アバスチンを抗癌剤に併用することにより従来よりＭＳＴが2〜5ヶ月延長できるといった報告があります。おそらく、従来の抗癌剤にアバスチンを併用した場合の治療費は８０万程になってくるかと思います。
その他の、抗癌剤治療としては患者の状態や年齢、再発の場合などによってカペシタビン（ゼローダ）
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やＴＳ-1
http://
も使用されています。
しかし、分子標的薬の薬価は高くつきますね。
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いよいよ６月１１日のアバスチンの発売が近づいてきました。
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2007053008257h1
ちなみに薬価は
１００ミリグラム５万０２９１円
４００ミリグラム１９万１２９９円。
でした。発売前の予想よりも大分安くなりました。保険財政も厳しい中、高い薬価はつけられなかったのかな。
http://today.reuters.co.jp/investing/FinanceArticle.aspx?type=resultsNews&storyID=2007-05-30T110831Z_01_nTK3173490_RTRJONT_0_CnTK3173490-2.xml
また、効能・効果、用法・用量については、こちら。
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp?documentId=doc_9127&lang=ja
一体、5mg/kgがよいのか10mg/kgがよいのか？他のコミュをみてますと、
-----------------------------------------------------
一次治療の場合は5 mg/kg、
二次治療の場合は10 mg/kgです。
三次治療は推奨されません。
セカンドラインでもFOLFOX4以外は5 mg/kgからスタートに
なります。
FOLFOX6は5 mg/kgです。
-----------------------------------------------------
と書かれています。
ということは・・・標準的な人でmFOLFOX6をすると
アバスチンが150,873円
エルプラットが145,536円
アイソボリンが33,849円
５ＦＵが7,446円
しめて337,704円/１クール。１ヶ月辺りは675,408円。
ここに、ステロイドや抑吐剤などがオンですね。
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2007053008257h1
ちなみに薬価は
１００ミリグラム５万０２９１円
４００ミリグラム１９万１２９９円。
でした。発売前の予想よりも大分安くなりました。保険財政も厳しい中、高い薬価はつけられなかったのかな。
http://today.reuters.co.jp/investing/FinanceArticle.aspx?type=resultsNews&storyID=2007-05-30T110831Z_01_nTK3173490_RTRJONT_0_CnTK3173490-2.xml
また、効能・効果、用法・用量については、こちら。
http://www.chugai-pharm.co.jp/generalPortal/pages/detailTypeHeader.jsp?documentId=doc_9127&lang=ja
一体、5mg/kgがよいのか10mg/kgがよいのか？他のコミュをみてますと、
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一次治療の場合は5 mg/kg、
二次治療の場合は10 mg/kgです。
三次治療は推奨されません。
セカンドラインでもFOLFOX4以外は5 mg/kgからスタートに
なります。
FOLFOX6は5 mg/kgです。
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と書かれています。
ということは・・・標準的な人でmFOLFOX6をすると
アバスチンが150,873円
エルプラットが145,536円
アイソボリンが33,849円
５ＦＵが7,446円
しめて337,704円/１クール。１ヶ月辺りは675,408円。
ここに、ステロイドや抑吐剤などがオンですね。
- mixiユーザー
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