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ベートーヴェンのピアノソナタコミュの【演奏】ケンプの演奏

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Wilhelm Kempff(1895〜1991。独)

LP時代バックハウスと並びドイツ的演奏の典型とされていました。豪壮なバックハウスに対して、ケンプは輝きのある美しい音色と優美な歌い回しが特徴で、オルガニストでもあった彼の資質と、一方でドイツロマン派を得意とするレパートリーからベートーヴェンのソナタ演奏は独特の魅力を今も放っています。
全集は2種あり、1950年代のモノ録音(写真左)と、1960年代のステレオ録音(写真右)があり、技巧的には前者、精神性と音色の美しさでは後者がおすすめです。また3大ソナタの3曲だけは1950年代に別テイクの録音があり、「ハンマークラヴィーア」ソナタの映像も残っています。

コメント(14)

はじめて意識して聴いたクラシック音楽はカザルスの無伴奏でした。
本格的に愛着をおぼえて離れられなくなったきっかけがケンプの
「ワルトシュタイン」です。
軽い気もちで友人から借りたCDだったのに、
気がつくと何度も何度もリピートしていた記憶があります。
ほほえみかけるような出だしに軽やかな疾走感は忘れられません。

ある種の感傷性や甘さがケンプの特徴であり、
それをどう受けとめるかで評価や好き嫌いが分かれるようです。
坂本龍一は浅田彰との対談で嫌いだと話していました。
たしか許光俊がCDの解説に書いていた、
ケンプを聴くことは反時代的なよろこびである、
といった形容が本質を突いているように思えます。

DGのステレオ盤を現行のCDで聴くと、
やや乾いた音色に聴こえてしまうのが惜しい。
実演の音はさぞかし芳醇だったのではないでしょうか。
バックハウスあたりの禁欲的な美しさとは対照的かもしれません。
ケンプは戦後になってスタインウェイを使うようになったそうですね。
それまではベヒシュタインを愛奏していたとどこかで読んだ記憶があります。

いちばん気にいっているのはシューベルトですけれど、
ケンプの録音を語るうえでベートーヴェンを外すわけにはいきません。
どちらかといえばロマン派寄りで深い思いいれを身上とする、
このピアニストの美質がよく出ているのは後期のソナタ群かと思われます。
とりわけ30、31番の第3楽章、32番の第2楽章での
老獪でいながら慈しみに満ちた語りかけは筆舌に尽くし難いです。
31番の「嘆きの歌」の部分で静かに遠くを見つめるような表情、
たぶん死ぬまで自分にとってはケンプのステレオ盤がこの曲のベストでしょう。
はじめまして。
父親がケンプのファンだった影響で、小さい頃からずいぶんと聞いて育ちました。
もう30年近く前、札幌に住む高校生だった私は、函館で行われたケンプの演奏会(何故か札幌では開催されなかった)に行くために、早めに学校をフケて列車に飛び乗り、夜行列車で戻ってそのまま学校へ・・・なんてことをやった思い出があります。
その時のメインはソナタの30番、1楽章から終楽章まで心を揺さぶられる至福の時間でした。

ベートーヴェンのピアノソナタでは、最後の3ソナタが一番思い入れもあり個人的には好きですが、どの時代のソナタにもそれぞれの素晴らしい閃きを感じます。
様々なピアニストが様々な演奏で楽しませてくれますが、やはり私の心を掴んで離すことのない演奏といえば、ケンプをおいて他にはありません。
おや、どなただったか批判的な意見が載っていたのが消えていますね。いろんな意見があって良いし、自分の意見を押し付けるような必要も感じないので、別にそのままで構わないと考えますが。

上記、私が函館まで聴きにいったとき、ケンプは既に80歳を越えていた筈です。そもそもが人を驚かすような技巧派でもないし、聴き方によっては物足りない方も多いのかも知れませんね。その頃は例えばポリーニなどが華々しく脚光を浴びはじめた時期でした。その煌めくような完璧ともいえるピアニズムにも酔ったものです。

しかし、私は老いたケンプの紡ぎ出す一音一音に「心から心へ」受け渡される別の次元の物を感じました。その後、様々に音楽に関わる生活の中で、あの一夜の記憶が私の拠り所となったのは事実です。
アンコールで弾いたバッハの「ラルゴ」など自然に涙の溢れるような澄み切った音楽でした。「感心」と「感動」の違いを初めて知った若い日の思い出です。
文京シビックホール大ホール2Fロビーに展示されている、前身の文京公会堂で使われていたスタインウェイのフレームに残るケンプのサイン(1961年)
ケンプのトピが出来て嬉しいです。バックハウスを聴いたのですが、やはりケンプのほうが私は好きですね。すごい歌うピアノを弾くので、ベートーヴェンの私のイメージとすごいマッチしています。去年ピアノソナタ全集を買いましたが、11番や31番などケンプらしいなあと思う弾き方が多く、すごい買ってよかったです。20番の小曲もベートーヴェンの味わいを出していて、聞いた途端にすぐにケンプだとわかってしまうのも、今のピアニストにはあまりないタイプのピアニストですね。古きよきベートーヴェンを聴いているようですごい幸せな気分になります。
ハイドシェックがケンプのお弟子さんだったことにはじめ、
個性を伸ばす教育が光りますね。
録音については新しいものしかしりませんが、
24番テレーゼが非常に心に残っております。
芯から温まる演奏でまた聞いてみたくなりました。
こんにちは。

ステレオ録音のほうを持ってます。ケンプが好きでわざわざHMVの通販で取り寄せました。25番とか27番のタッチが大好きです。昔どこかでケンプのよさは弱音の美しさにある、というのを見ましたが、本当にその通りだと思います。誤解を恐れずに言えば、「かわいい」というか、「微笑みのような」と思えることのある音を25番の第三楽章で聞かせてくれるのはケンプだけだと思います。

ハイドシェックのことを書かれている方が多いですが、彼はケンプのような古きよき演奏スタイルを現在でも持っている、数少ないピアニストだと思います。ハイドシェックはコルトーにも師事していたので、もともと古いスタイルでもありましたが、ベートーヴェンを弾くには、ケンプとの出会いが欠かせなかったことでしょう。

イギリスで評判のケンプの弟子、ジョン・リル(Jhon Lill)というピアニストがいるので、そちらもお金がたまったら聴いてみたいと思っています。

彼が他界してしまったのは私がまだ物心つく前の事で、生で聞けなかったのが残念でなりません。ハイドシェックは生きているうちに聴こうと思います。
>みけのさん
情報ありがとうございます。
現在関西在住なので来ないかなと調べてみたところ、大阪でもやるそうです。
テンペストやるみたいなので楽しみです!!
ケンプは味わい深い解釈の演奏が印象的ですね。
tiefwasserさんが最初に書かれているワルトシュタインの演奏は私も大好きな演奏です。ほほえみかけるような、と表現されてますが、第3楽章の出だしなどまさにそういった雰囲気がありますね。

ケンプの演奏にふれたのはテンペストとハンマークラヴィーアが入ったCDが最初だったように記憶しています。両曲とも聴いたのがこのCDが最初だったせいか、この曲はこれくらいゆったりとしたテンポで弾くものだ・・と思いこんでしまい、いまだに他の演奏家の録音はせわしなくきこえてどこか落ち着きません。ちなみにワルトシュタインもケンプの演奏が最初の出会いだったような気がします。これもケンプくらいのテンポがしっくりくるように感じてしまいます。

これらがただ単に最初に聴いた演奏だったからなのか、それともケンプの演奏があまりに印象深かったからなのか、はもうわかりませんが・・どれもよい出会いだったと感じている自分がいます。
学生の頃購入した「レコ芸」の別冊です。
ケンプのベートヴェン、ソナタ全集の項にこんな文章が載っています。

『(略)ケンプが十回目の来日をしたときである。
あるお弟子がケンプの楽屋に行き、先生のとられたホテルの部屋は道路側で外の雑音がやかましくありませんかときいた。
そのときケンプは、”私はもう雑音があまりきこえなくなった。日本にくるのももうこれでおしまいだろう”と笑ったという。
しかし、この最後の来日のときの演奏は感動的だった。
私はそのときのベートーヴェンの演奏を忘れることができない。
それは心の歌であった。』

小石忠男氏の紹介です。

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