冒頭の「訳者 序」に載っているとおり、
「ドイツ語版の第1巻が,「2004年ドイツの最も美しい本」(ドイツ・エディトリアルデザイン財団)に選ばれ,英語版の第1巻がBenjamin Franklin Award 2006を受賞するなど,出版界でも広く注目を集めている。」
というのもうなずけるぐらいきれいなイラストです。
本書の原著“Prometheus LernAtlas der Anatomie”は,ドイツが培った肉眼解剖学の伝統と,21世紀のコンピューター技術を融合させた,まさに解剖学の歴史の新しい1ページを切り開く解剖学書である.アトラスと銘打っているが,単なる解剖図譜ではなく,また記述を中心に据えた教科書でもない.視認性に優れた解剖図と文字情報を伝えるテキストの特性を生かして融合させた,統合型の解剖学書である.その構成は,系統解剖学や臨床解剖学といった伝統的な枠組みを単に踏襲するのではなく,医学生の学習に必要な事項を再吟味し,重要度に基づいて新たに選択し,新しい魅力的な解剖学の枠組みを実現したものである.解剖学書の命ともいえる解剖図も,独自の構想の下に新たに描かれているが,ここでも画家の優れた感性と技量,さらにコンピューターによる画像処理を用いて,これまでにない高品質のものを実現している.本書を手にとりページをめくると,整理された大量の情報が気持ちよく流れ込んでくる.必要な情報を求めてインターネットでホームページを探していくような快適感がある.
「ハート・オヴ・リスニング(Heart of Listening)」は私たちに、単に耳(ear)をもってだけでなく、全身全霊をもって聞く(hear)ことを求める。それはエネルギー・ワークであり、ヒーラーの手の熱(heat)は潜在的なエネルギーの形である。現実の、まるごとの人間存在を扱うことは、激しい企て、つまり他のすべての事柄を超えた術(art)なのである。知覚とは直観の視覚的、外的な構成要素であり、洞察(insight)とは直観の瞑想的、内的な構成要素である。それは「内に見えるもの(in-sight)」なのだ。それは自己と他者を内的に見ることなのである。
ヴィジョナリーとは、自分が外側で知覚することや内側で感じることを信頼し、両方を等しく尊重する人のことである。部分を把握できる人は多く、全体を把握できる人も多いが、部分と全体とを把握できる人は極めて少ない。
この本はクラニオセイクラル・ワークにヴィジョナリー・アプローチをもたらす。ヒーラーに内側の方法、外側の方法、そしてその2つを組み合わせるための方法を示すものである。