香港映画脇役悪役列伝コミュの【男優列伝】エディ･コー(高雄)

1944年12月26日､中国･廣東省中山市生まれ。本名･何耀深。68年､香港最大の映画会社ショウ･ブラザースの｢特技訓練班｣にてスタントマンとしてのキャリアをスタート。直後から映画にからみ役でも参加するようになった。70年代初頭から徐々に役が付くようになり､主にアクション映画で活躍する。長く香港や台湾を往復する下積みが続いたが､70年代後半からはTVのアクション時代劇にも進出し､その過程で気鋭の若手監督ツイ･ハーク(徐克)と出会い､彼の映画監督デビュー作や初期作品に参加する。その頃から所謂｢香港ニューウエーブ｣派の監督たちから次々とお声がかかり､彼らの監督作へも出演を重ねていった。83年にはジョン･ウー(吳宇森)の戦闘アクション『ソルジャー･ドッグス』(83年)に主演するが､その過激な内容からお蔵入りとなる。しかしその後もコンスタントに香港で映画とTVドラマへの出演は続き､88年には日本と香港の合作による大作『孔雀王』(88年)に大役で出演した。アクション映画の脇役としての多忙な日々には90年代に入ってからも止まらず､95年のATVドラマ｢精武門｣(テレビ放送)では､主演ドニー･イェン(甄子丹)の師匠役を演じ好評を得る。しかし96年､子供たちの教育環境を考慮しカナダ･バンクーバーへ移住するが､出演のオファーが止むことはなく､香港返還後は中国本土での仕事が急速に増え､遂にはハリウッドからもお声がかかり､メル･ギブソン主演の世界的ヒットシリーズ『リーサル･ウエポン４』(99年)にて､ジェット･リー(李連杰)と共にハリウッド進出を果たす。以降はジョニー･トー(杜琪峰)監督作品の常連となり､日本の映画会社が出資したアクション映画にも出演。2015年には再びハリウッド資本の大作『オデッセイ』に出演。以降は中国本土での作品がメインとなりつつある。現状140本以上の映画に出演。広東語のほか北京官話や英語も堪能で､簡単な会話程度であれば日本語も話せるとのこと。

＜主な出演作品＞
レディ･ブレイド(71)、燃えよ!ジャガー、14アマゾネス王女の剣、拳頭枕頭(72)、ドラゴンVS不死身の妖婆、必殺! サンダーボルト(73)、冷血十三鷹(78)、真説･モンキーカンフー、スリーピングモンキー睡拳(79)、カニバル･カンフー燃えよ! 食人拳(80)、香港の竜･酔八拳(81)、ポストマン･ファイツ･バック、ミラクルファイター(82)、妖刀･斬首剣、妖怪道士、チャンピオン鷹、ソルジャー･ドッグス(83)、ドッカン爆弾娘(85)、孔雀王(88)、カジノ･レイダース(89)、サンダードラゴン、リーサル･パンサー２(90)、熱血弁護士(92)、スウォーズマン/女神復活の章、白髪魔女伝、ワンダー･ガールズ２、白髪魔女伝２(93)、少林寺達磨大師(94)、精武門、レッド･ブロンクス(95)、ブラック･シャドウ/黒影(96)、フィスト･オブ･フューリー(98)、リーサルウェポン４、ザ･ミッション非情の掟(99)、ＰＴＵ(2003)、爆裂都市(2004)、忍者(2006)、MAD探偵 7人の容疑者(2007)、カンフー･ダンク(2008)、オデッセイ(2015)