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「花」の物語コミュの「向日葵」の物語

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英語名 サンフラワー

黄色、オレンジ以外にも赤、クリーム、チョコレート色、ライム色など近年多彩になっている。

コメント(15)

■若竹七海「あなただけを見つめる」(『サンタクロースのせいにしよう』収録)集英社

失恋の痛手を癒やすために引越しを考えていた柊子は、友人から紹介された松江銀子という女性との同居を決心した。料理さえ作れば家賃はいらないという好条件である。(銀子が)「変わってる」という友人の言葉が引っかからないでもなかったが、何しろ引越しを考えた直後に物件が転がり込んできたのだ。柊子はせいせいした気分で引越しの準備を終えた。

実際会ってみた銀子は「少年のような顔の美人」だった。同居する家の玄関先の下駄箱の上におばあさんが正座している(しかも背後が透けている)という生れて初めての体験を除けば、柊子は初対面の相手とうまくいっているようだった。しかし、銀子が「俳優で監督でエッセイスト」の松江丈太郎の娘ということを知り、彼女の昔話を聞いているうちに……。

+ + +

ひまわりの花言葉が印象的な短編です。
『サンタクロースのせいにしよう』(集英社)収録。連作短編集のこの作品は、小さな謎と謎解きが描かれたミステリです。
■喜多尚江「そして、彼はひまわりになった」(『ブラックリスト』収録)白泉社

時永良一に片思い中の多香は、育てているひまわりに彼の名前をつけ、それが咲いたら彼に告白すると決めていた。
図書館でのハプニングから彼に自分の存在を気づいてもらった多香だが、彼の返却した本にはさまっていた写真には友人の姿が写っていて……。
ふしぎな「ひまわり」の物語。

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向日葵が太陽の方を向く(ずっとではないようですが)という性質をうまく使ってある短編です。
■角田光代「ジミ、ひまわり、夏のギャング」(『だれかのいとしいひと』収録)文春文庫

猛暑になりそうな夏の日、白いノースリーブのワンピースを着たあたしは、数週間前まで自分の家でもあったアパートの一室に向かっていた。
そのアパートの名は「ハイムひまわり」。アパートの庭一面にひまわりが植えられていて、夏になると、まるでひまわりに支えられて建物が立っているように見えるのだった。

別れた彼の今も住むアパートに忍び込む理由はただ一つ。引越しのたびに持ち歩いていたジミ・ヘンドリックスのポスターを取り戻すためなのだ。

偶然見つけた合鍵を使って、彼のいない部屋に入ったあたしの見たものは?

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お気に入りの短編集の中の一編です。
■藤田貴美「おひさまを抱く君たち」(『電気』収録)白泉社

公衆の面前で彼女に「大嫌いよ あんたなんかっ」と言われひっぱたかれたことで落ち込んでいた紘明は、無断欠席をつづける「めめ」こと桂木にばったりと出会う。
めめは失恋の痛手を癒すために、学校をさぼってひまわりの花を売り続けているのだった。
どうしてそれが傷を癒すことになるのか分からないまま、紘明はめめを見守り続けるのだが……。

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彼女からもらった袋いっぱいの種を庭中にまいためめ。眩暈のするような暑さと、向日葵の黄色を感じられる短編です。
■杜野亜希『いま幕(カーテン)が降ろされる』白泉社

神林が脚本に手を入れた映画「マリア」の主役を演じることになったキリカ。元の台本にはない、まりあと朔郎の出会いは、向日葵畑の中だった。
クランクアップが近づくにつれて、しだいにまりあの気持ちが分かっていくキリカだが、朔郎が自分に裏切りを告げるシーンをどう演じていいのか分からない。

朔郎を演じる祐貴、まりあを演じるキリカ、脚本を担当した神林が最後に選んだ結論とは?

神林&キリカシリーズ第22弾。

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時季はずれと思われるかもしれませんが、こちらでは向日葵はまだ咲いています。この話にも向日葵がうまく使われていますね。
■岡野史佳『地上の星座』白泉社

あることがきっかけで高校を辞めることになった日輪子は、今は夜の定時制高校に通っている。
自分の名前の由来、向日葵(日輪草)のようになれなかったと思う彼女だが、年齢も境遇も違うクラスメイト達と過ごすことによって、少しずつ前を向こうと思うようになっていく……。

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65歳女子高生や、子持ち女子高生など、様々な人たちが出てきます。
向日葵をモチーフにした作品です。
■いせひでこ『にいさん』偕成社

生涯たった一枚しか絵が売れなかったという画家ゴッホ。
彼には彼を金銭的精神的にサポートし続けた弟がいた。

弟の視点から語られる、兄ゴッホの物語。
■エヴェリーン・ハースラー『魔法のひまわり』ほるぷ出版

周りの人間にがみがみ言われて落ち込んでいるユーリア。
そんな日にクラウスの面倒まで見なくてはいけないなんて、と思っているところに、
クラウスががらくた置き場で面白いものを見つけたという。
クラウスが見つけたのは、木でできた小さな箱で、中には金属製の管やマッチ棒などが入っていた。二人がつまらないものばかりでがっかりしているところに、女の子の泣き声が聞こえてくる。

顔つきも服装を変わっている女の子の名前は、オッティーリエ・リーリエといった。
彼女は自分は魔法使いだが、時代がモダンになってしまったために、自分の魔法はおしまいだとつぶやく。
オッティーリエの三つの魔法とは?
■寺村輝夫『王さまゆめのひまわり』理論社

王様がひとりで勉強できるよう、お城の中に図書館が造られることになった。
やっかいになったと思う王様だが、図書館を造る会議に参加したところ、けっこう面白そうなことに気づき何だか楽しくなってきた。
だが、図書館を設計したレオドナールの言葉にびっくり。
図書館の入り口に置く銅像を王様自身に作ってほしい、しかも、王様の銅像を作らなければならないという。
会議でもそのとおりに決まってしまい、王様はすっかり図書館が嫌になってしまう。
いっそのこと、レオドナールをくびにしてしまえと思った王様は、早速彼を呼び出した。
ところが、レオドナールは大きなヒマワリの花を持って、にこにこ笑ってやってきて、王様の考えをどんどん当ててしまうのだった……。

+ + +

王様の考えをずばりと当ててしまうレオドナールのキャラクターが面白いです。
■つげ義春「退屈な部屋」(『無能の人・日の戯れ』収録)新潮文庫

妻に内緒で男は別の場所に部屋を借りていた。
そこは、むかしの女郎部屋で、特に何をすることもなく、男はそこでの時間を楽しんでいた。

しかし、ある日、新聞屋から話を聞いた妻が、男の部屋を訪ねてくる。
妻はその部屋に次々と生活道具を持ち込みはじめるのだが……。

+ + +

男の住む部屋からは向日葵が見えます。
普通の向日葵のイメージとは違い、生命力旺盛に見えないのが不思議です。
■西川つかさ『ひまわりのかっちゃん』講談社

小学五年生の春、転校先の北檜山小学校で、かっちゃんは森田先生と出会った。
字もあまり書けず、計算も苦手……周りのみんなに「はんかくせぇ」と言われていたかっちゃんは、前の学校ではひまわり学級という特殊学級にいた。
しかし、森田先生との出会いがかっちゃんを変える。

森田先生との春休みの特別訓練で、かっちゃんはいろいろなことをできるようになり、それをきっかけにどんどん成長していったのだ……。


 森田先生は、また夕日に染まるグラウンドのほうに目を向けると、
「にしかわ、おめは、やっぱり”ひまわり”だったな」
と、突然、妙なことを言った。(p.232)

+ + +

人との出会いの大切さを感じます。
■竹久夢二「日輪草」

「こんな所に日輪草が咲くとは、不思議じゃあありませんか」

三宅坂の水揚ポンプのわきに咲く一本の向日葵を、そこを通る人たちは不思議そうに見て、そう言い合っていた。

 自分の仕事場に生えた一本の草の芽を熊吉という水撒人夫が毎日水をやり大事にしていたのだ。その芽が少しずつ大きくなって見事な花が咲いたときに、連れてきた電車の車掌さんに見せたところ、車掌さんはその花の名前を教えてくれた。

「この花は、日盛りに咲いて、太陽が歩く方へついて廻るから日輪草って言うのさ」

そして、向日葵の特徴についても説明してくれたのだ。
ますます、その植物を好きになった熊さんは、日が暮れてずっと暗くなるまで、じっと日輪草をながめていることさえあった。

しかし、この頃帰りが遅い熊さんをお内儀さんが疑い、腹を立てたことから……。

+ + +

副題は「日輪草は何故枯れたか」。
何だか悲しくなるような短編です。

青空文庫で読むことができます。↓
http://www.aozora.gr.jp/cards/000212/files/46427_23641.html
■ラフカディオ・ハーン「日まわり」(『怪談』収録)旺文社文庫

高田村の近くで「日まわり」を目にした私は四十年前に聞いた竪琴弾きの声を思い出していた。

僕は七歳、ロバートは八歳のころ、家の後ろで妖精の輪を探していたときに、家に竪琴弾きがやって来る。煉瓦工のような様子に、あれでウェールズの歌が歌えるのかとロバートはつぶやき、僕はがっかりして口もきけない。
ところが、竪琴弾きの歌を聞いた僕は、何ともいいようのない感動を覚えてしまい……。

「夕べに沈む日を見おくりしごと
 あしたに昇る日を迎うひまわり。」(p.127 旺文社文庫)
■伊藤計劃『ハーモニー』早川書房

<大災禍>を経験した世界は、政府を単位とする資本主義消費社会から、メディケアとWathcMeが人々を監視する医療福祉社会へと移行していた。そこには病気もほとんど存在せず、人々はお互いを気遣い、とどまることをしらない善意にあふれていた。

その中で、オトナになりたくない、WathcMeを入れられたくないと思った少女たち三人は餓死しようとする。
13年後、自殺に失敗した少女の中の一人トァンは、故郷に戻ってくることになり……。

「だから、ここには償いのひまわりが黄色く花開いている。」(p.34)
■山本渚『吉野北高校図書委員会3』メディアファクトリー

ふと、花壇に一輪だけひまわりが咲いているのが目にとまった。一本だけ遅れて成長したらしく、他の花はもう俯いているのにその一本だけはまだ真っ黄色に咲き誇っている。それがかえって切なく思えて、俺はひまわりから目をそらした。
(p.115)

高校三年生になった川本かずらは、図書委員を引退して受験勉強に集中しなければいけない時期なのに、いろいろと迷っていた。進路のことや、大学生になってからの生活のことや、友だちのこと……。
そんなときに、かずらは同じ委員会だった武市の友人に告白される。そのことから、自分の本当の気持ちを自覚してしまい……。

+ + +

続きがとても楽しみなお話です。

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