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夢のマイホームコミュの空調・給湯設備の設計と光熱費

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■空調・給湯設備の設計と光熱費
 全館空調や蓄熱暖房器具を設置する場合には専門の方が空調の設計を行いますが、そうした設備を導入しない場合は施主が電気店に行って施主の住宅のことなど知らない店員が薦めるエアコンを契約する場合が殆どでしょう。
 給湯設備は、住宅を建築する建築会社が薦める設備を、他に良い設備があるのではと疑問に思いつつも、子細について考えずに言われるままに決める場合が殆どでしょう。
 こうした空調設備や給湯設備は、住宅の快適さや住みやすさ、維持のための光熱費に大きな影響を与えるのに、住宅のプランや設計に専門家が関わることは稀なのが不思議です。

 電気ガス併用からオール電化に、あるいはエコウィルやエネファームを設置する方もいるでしょう。オール電化から電気ガス併用になる方もいらっしゃると思います。そんな場合に光熱費が幾らくらいになるのかは気になるものだと思います。
 住んでみないと分からないと思いがちですが、同じように生活した場合は大まかな需要は変わらないので、住宅設備の性能による差異くらいで大凡のところは計算できるものです。

 以上で述べたような住宅の主要設備について、何を優先するか何が希望かを述べて、何を選べば希望するような家になるかを相談できるトピックがあれば良いと思い、トピックを立てさせて頂きます。

コメント(18)

■モデルケース(電気ガス併用)
 総務省のデータによると、平均世帯人数は 2.7人、電気ガス併用の年間平均使用量は、電力が 300kWh でガスが 33m^3(都市ガス)です。比較的に若くして新居を建築される方が夫婦二人にお子さんであれば平均世帯の典型になりそうです。
 モデルケースでは新居に住み始めて数年から十年くらい、お子さんが成長して成人したり、あるいは二人目が生まれ、夫婦二人とお子さん二人くらいを想定して総務省の平均より少し多い電力 400kWh ガス 40m^3 として試算してみます。
 モデルケースの住宅が東京電力から電力を、東京ガスからガスを買っているとすると、月々の電気代は 11625円(2015-7)、ガス代は 6801円(2015-7) になり、年間で 22万円強です。それに灯油の使用量を年に 300L 程度として 85円/L だと 25500円ですから年間の光熱費は 25万円程度と考えられます。
 後のコメントで他のモデルケースの光熱費を計算する際には、以上の電気代から電力の単価を 29円/kWh とし、同ガス代からガスの単価を 170円/m^3 として計算します。
 もしお住まいが島根県で、中国電力から電力を買っていると電気代は 10829円と東京電力より 800円ほど安いですが、松江市ガスから都市ガスを買っているとガス代は 10927円と東京ガスより 4000円ほど高くなります。
 電力の値段は全国的に差は少ないですが、ガスは都市ガスでも東京ガスと松江市ガスで上記のような差がありますし、プロパンガスまで含めると安い高いで 2倍以上 3倍程度の差がありますので、設備を選ばれる際には電気やガスの値段にも注意しましょう。

 以上は電気ガス併用で暖房には灯油も使用するモデル世帯の平均的な光熱費です。同じような世帯構成で、これより光熱費が多いと使い過ぎかも知れませんし、これより少ないと省エネになっていると考えて良いと思います。
■モデルケース(オール電化)
 先のモデルケースは電気ガス併用で暖房には灯油も使用していましたが、もしオール電化で同じような生活をすると光熱費が幾らくらいになるか計算してみます。
 オール電化に採用する設備も幾つか考えられますが、最近の傾向を反映して、給湯にはエコキュート、キッチンには IHレンジ、空調にはエアコンを使用することにします。
 電気ガス併用の 400kWh/月の部分は照明・テレビ・冷蔵庫・冷房時のエアコン等なので、オール電化になっても同じだけ使用するものとします。
 電気ガス併用ではガスを 40m^3/月使用していたわけですが、これの用途を給湯と調理に分ける必要があります。その比率は一般的な旧東洋 85% と調理用 15% を採用して、給湯用に 34m^3 と調理用に 6m^3 使用するものとします。
 ガスを 34m^3 使用して給湯できる量と同じ量をエコキュートで給湯した場合を計算します。給湯量は冬季に多くなるので少し低めの仕事率 COP=2.5 で計算すると 180kWh になります。
 調理用のガス 6m^3 に相当する電力は 75kWh ですが、レンジの効率が 2倍くらい異なるので 40kWh で計算します。
 暖房には灯油を年間で 300L 使用していました。灯油の使用は冬季限定ですが、計算の都合上 1月分 25L として、これを AFP=4.5 のエアコンで置き換えた場合の電力量は 57kWh です。
 以上で得られた電力量を合計すると 400+180+40+57=677 ですから、オール電化の年間の平均電力消費は 677kWh であることが分かります。
 東京電力から従量電灯契約B で 677kWh を購入すると 20870円になりますから年間の光熱費は 25万円になります。オール電化用の契約をすると時間帯によって電気料金が異なるので一概に言えませんが、大よそ 2割減の 20万円程度になると考えられます。

 東京ガスエリアは、東京電力の電気料金が高く東京ガスのガス料金が安いので、以上のように年間 5万円程度の差額になります。こうした傾向は大阪ガスエリアでも同じです。しかし、地方へ行くと電気料金は大差ないか幾分下がり、ガス料金が高くなるので、電気ガス併用とオール電化の光熱費の差は拡大します。
■メッセージでの質問
 難いし長文なので誰も読まないかなと思っていたのですが、少しは読んで頂けているようで嬉しく思っています。
 できるだけ一般化しようと思い、統計上の世帯構成を用い、インフラは東京電力と東京ガスを用いていますが、我が家の世帯構成は違うし新居も東京ではないと考えている方もいらっしゃるでしょう。
 トピックでは質問し難いとお考えでしたら、メッセージで質問してください。過去にも「質問して良いですか…」とメッセージを送って来られる方は相応にいらっしゃいます。
 メッセージで質問された場合、条件など不明な部分の遣り取りはメッセージで遣らせていただきますが、最終的な結果は、質問された方が特定できないようにして、本トピックに掲載させて頂きたく思います。黙って読まれている方の参考になると思いますので、ご協力をお願いします。
 メッセージで質問を頂く場合は、以下のような内容を知らせてください。不足する情報については、統計情報等で補いますが、情報が多いほど正確な結果が得られると考えています。

●住宅規模、建設地、性能
 大よそで良いです。不明な部分は統計情報等で補いますが、建設地が判らないと住宅性能も判らなくなります。

●主要設備
 予定されている空調設備と給湯設備が判らないと始まりません。
 空調設備には、エアコン・蓄熱暖房器具・床暖房等がありますが、床暖房は、電熱式・ガス式・ヒートポンプ式の 3種類に分けられます。
 給湯には、ガス給湯器・エコキュート・電気温水器・エネファーム・エコウィル・太陽熱温水器等があります。太陽熱温水器には必ずバックアップ給湯器が必要です。
 全館空調の場合は統計データの年間の空調負荷(デグリーデイ)を用いて年間の空調コストを計算します。

●世帯構成
 夫婦と未就学児何名とか、義務教育児何名とか…お子さんが一人で入浴されるかどうか、髪が長いか短いか等も影響する可能性があります。

●電気やガスの使用量
 電気代やガス代は把握していても、使用量を把握されている方は少ないです。電気代やガス代しか判らない場合は、建設地の電力会社の料金表やガス料金から量を逆算します。
 季節変動も大きいので、年間の平均が判れば良いのですが、判らない場合は何月の分かを教えていただければ年間の平均を推量します。
 暖房には灯油を使用されている方もいらっしゃると思います。灯油の使用量は月によって変動が大きいです。東京は年間で 300L くらい使用されるようです。

追記
 この後は、エネファームについて、情報偏・検証偏・モデルケースの 3編を予定しています。
■エネファーム: 情報偏
 「モデルケース(エネファーム)」を書く前にエネファームについての情報を整理します。以下の文書で「エネファーム」と書いた場合は燃料電池部分を指し、バックアップ給湯器はエコジョーズと書きます。
 エネファームは使用している燃料電池の種類によって固体高分子型と固体酸化物型の 2種類があり、さらに使用するガスの種類や貯湯タンクの容量によって幾つかの種類があります。すべてのエネファームについて書くのは無理なので、今回は東京ガスが採用している以下のエネファームを俎上に乗せることにします。

 エネファーム NA-0715ARS-KB
  http://home.tokyo-gas.co.jp/enefarm_special/enefarm/specific.html

 この固体高分子型は起動と停止に要する時間が 1時間程度と短く、日に一度必要に応じた時間だけ運転することが可能なので、毎日の生活周期に合わせて運転することが可能です。

 仕様の概略は、定格運転時にガスを 2kW 消費し、その際に 0.7kW の発電と 1.01kW の熱を出力できるということです。効率は (0.7+1.01)/2=0.855 で 85.5% ですから 95% だとされるエコジョーズより低いことになります。
 最長 22時間しか連続運転できないので周日運転を行い、合計 7万時間の運転が可能です。10年使うなら日に 19時間です。
 貯湯タンクには 60度の湯を 120L 貯えることが可能です。真冬に水温が 5度まで下がると 40度の湯を約 180L 給湯可能です。

 真冬に水温が 5度まで下がったときに、エネファームが貯湯タンク一杯に湯を沸かすのに要する時間は約 7時間半です。午後 7時に浴槽に湯張りしようとすると昼前からエネファームの運転を始める必要があります。
 浴槽に湯張りすると貯湯タンクの湯は殆ど使ってしまうのでシャワーはエコジョーズを使用することになります。夕食の準備などで炊事に湯を使用すると、浴槽の湯張りも十分に行えません。
 春や秋に水温が 20度くらいまで上がると 240L 程度給湯できるので、浴槽に湯張りした後でシャワーを使用する程度の余裕が生まれます。それでも二人目や三人目がシャワーを浴びようとすると湯が沸くまで待つかエコジョーズを使用することになります。
 以上のように、冬場や春秋に複数の人が入浴しようとするとエネファームの給湯能力は不十分で、エコジョーズを使用することになり、エネファームの能力を活かし切れません。

 エネファームが稼働中は発電した電力を消費しないと効率が悪くなりますから、昼前から入浴するまで 0.7kW 以上の電力を使い続ける必要があります。
 電気ガス併用で想定した 400kWh/月は平均すると 0.56kW になります。多くの場合に夜間の方が電力消費が多いため日中は 0.56kW も消費しません。
 エネファームを有効活用するためには、日中にも何かしらの電気製品を使い続ける必要があります。減力運転も可能ですが、そうすると湯沸しの時間は長くなりますし、公表されていませんが効率が低下してエネファームを活かせなくなります。

 エネファームを運転中は 1.01kW の熱出力がありますが、以上で述べたように湯沸し中心に使用しても夏場以外は入浴用途以外にも使用するには余裕がありません。
 湯沸しはエコジョーズで行うと割り切ってエネファームを床暖房に使用した場合、この出力で賄えるのは 6畳程度の面積です。最小クラスのエアコンでも 3kW 程度の暖房能力があるのですから、その 1/3 程度で暖房できる面積を考えれば想像に難くありません。

 冬場以外は暖房が必要ないので給湯に専念できます。夏場はエアコンで冷房するから発電した電気を利用できそうですが、夏場に水温が 25度まで上昇すると 5時間弱で沸いてしまうので運転時間が短く光熱費削減に貢献し難いです。

 ガス会社のシミュレーション(http://home.osakagas.co.jp/price/menu/profitable/p_01.html)だと、電力の 70% 程度をエネファームの電力で賄えると見込んでいます。そのためにはエネファームを日に 13時間以上運転する必要があります。
 冬場はタンクの湯量に合わせて昼前から運転し、深夜に入浴し終えるようにすることで 13時間くらい運転できますが、夏場に 13時間運転しようとすると湯が余ります。
 そうした工夫をせずに生活していると頻繁にエコジョーズを使用することになり、エネファームの効率を活かすことができず、思ったように光熱費が下がらないといった結果になります。
■エネファーム: 検証偏
 エネファームを設置することで得られるメリットを説明したページを探しているのですが、東京ガス関係では以下のようなページしか見つけられません。

 エネファームスペシャルサイト・光熱費削減
   http://home.tokyo-gas.co.jp/enefarm_special/merit/expense.html

 この程度の情報量では検証するのに情報が不足しますので、大阪ガス関連で見つけた以下のページに書かれている内容を元に検証します。

 大阪ガス GAS得プラン・マイホーム発電
   http://home.osakagas.co.jp/price/menu/profitable/p_01.html

 このページでの試算に採用しているエネファームの種類は不明ですが、検証では先の情報偏で用いたのと同じエネファームを使用したとして考えます。そのために効率などで矛盾が生じる可能性があります。
 エネファームの給湯効率はエコジョーズに比べて低いので、光熱費が削減できる最大の要因は、発電によって生じる電力を利用することで電力会社から購入する電力が減ることです。
 試算条件では、エネファームを導入することで電力会社から購入する電力が 5389kWh から 1697kWh に減少しています。その差は 3692kWh をエネファームで発電したことになり、そのためには定格で 5274時間運転する必要があります。平均すると毎日 14.5時間運転する必要があります。
 エネファームを定格で発電するには 2kW で運転する必要があり、それだけ発電するには 844m^3 の都市ガスが必要です。エネファームを導入した場合のガスの消費量は 1368m^3 ですから、残り 524m^3 がエコジョーズで消費された分だと計算できます。
 導入前のガスの使用量 732m^3 の内の 85% が給湯用だとし、それがエコジョーズで使用されていたとすれば必要な熱量は 26600MJ です。エネファームの熱出力は 3.64MJ/h ですから 5274時間運転すると 19176MJ の熱が得られ、残り 7424MJ をエコジョーズから得れば良いことになり、エコジョーズで使用するガスの量は 174m^3 です。計算が合いません。
 エネファームは発電時に湯を沸かしますから、タンクの湯が一杯になると発電できません。それでも発電する場合はラジエターで熱を捨てますが、そんなことをすればガスを無駄にしてしまいます。
 モデルケースの電力需要は年間 5389kWh ですが、平均すると 0.615kW 消費していることになります。一般的な世帯だと日中は外出していたり照明が不要だったりで電力需要は少ないものです。
 夕時に入浴したり炊事に湯を使用しようとすると日中から運転している必要がありますが、その時間帯に十分な電力需要があるとは考え難いです。エネファームを有効活用したいなら、夕刻から運転を始めて深夜に入浴といった生活パターンが適当です。
 夏場に給湯需要が減少すると考えると、春秋や冬場に運転時間を稼ぐ必要があります。そのためには時間を掛けて電力と湯を沢山使用するといった節約とは相反した生活をしないとなりません。
 多額の光熱費を節約をしようと思ったら、光熱費を沢山使えば良いのですが、それでは本末転倒ではないでしょうか。光熱費が年間 20万円の世帯が 10% 節約すると 2万円の節約ですが、同 40万円だと 4万円の節約ですから、光熱費を沢山使った方が多額の節約になります。
■モデルケース(エネファーム)
 エネファームを導入して電気ガスの場合と同様の生活をすると光熱費がどうなるか計算します。
 電力需要自体は電気ガス併用と同じ 400kWh/月です。ここからエネファームで発電した電力の分を差し引き、買わずに済んだ電力の分だけ光熱費の内の電気代が削減できます。
 給湯需要の多寡が光熱費に大きく影響します。各季節の給湯需要については、電気ガス併用住宅のガス使用量の季節変動を元に、大まかに季節毎の給湯需要を想定しています。

●夏場
 給湯需要としては、炊事等に湯を使うことはなく、もっぱら浴槽への湯張りとシャワーくらいで 300L/日を想定しています。
 水温は 25度程度と高く、タンクの湯を利用して 250L 程度は給湯できるし 50L/時程度の焚上能力があるので、昼過ぎから運転を始めて間隔を空けて入浴すればエネファームだけで給湯需要を満たせます。
 エネファームだけで給湯するとして消費するガスの量は日に 11.7kWh 分の 0.93m^3 程度になり。炊事用を加えると 1m^3 強と考えられ、月に 30m^3 のガスを使用すると想定します。
 上手に運転すればエネファームだけで給湯できる可能性が高いので、正午から夕にかけてエアコンなどで積極的に電力を消費しましょう。

●春秋
 湯の需要としては、炊事等に湯を使うことは少なく、主に浴槽への湯張りとシャワーが多くを占め 400L/日を想定しています。
 水温は 15度程度と比較的に低く、タンクを使い切っても 200L 弱しか給湯できず、日に 2度沸かす必要が生じますが、そのためには入浴間隔を空けるなど生活が制限されるのでエコジョーズを使用する機会も多いでしょう。エネファームは 30L/時程度の焚上能力があるので、時間に余裕があればエネファームだけで給湯需要を満たすことも可能でしょう。
 エネファームだけで給湯するには 13.3時間運転してガスを 2.1m^3 使用します。一部エコジョーズを使用するとしてエネファームを 10時間で 1.6m^3 と残りをエコジョーズで沸かすとして、炊事用と合わせて 2m^3 使用することになるので月に 60m^3 のガスを使用します。
 上手に運転すればエネファームだけで給湯できる可能性も考えられるが、日中の運転時間が足りなくなる可能性が高く、入浴間隔も計画的でないとエコジョーズが使用される時間が増えてしまいます。

●冬場
 湯の需要としては、洗物等に湯を使用しますし、入浴時にも浴槽一杯に湯張りしたくなるので 500L/日を想定しています。
 水温も 5度と低く、貯湯タンクの湯を全て使っても 150L 程度の給湯能力しかなく、浴槽を満たすのは困難なためエコジョーズで湯を足す必要があります。エネファームの焚上能力も小さく、タンクの湯を使い切るとシャワーを使うにも数時間待つ必要が生じ、エコジョーズの出番が多くなります。
 エネファームは昼前から運転を始め、最初の入浴で使い切った後も最後の人が入浴するまで運転するとして 14時間くらい運転するとしてガスの使用量は 2.2m^3 です。これで沸かせる湯の量は 300L 以下なので残り 200L をエコジョーズで沸かすと 0.8m^3 ですから炊事用と合わせて 3.2m^3 使用すると想定します。
 さらに暖房用に灯油 200L 相当分のガスを日割りにして足すと 1.8m^3 になるので合計 5m^3/日ですから月に 150m^3 のガスを使用します。

 以上で想定したガスの使用量と発電することで購入せずに済んだ電力の分を差し引いて年間の光熱費を計算します。

 エネファームのガス料金は季節によって異なるので、各季節のガス代を計算して年間のガス代とします。
 夏は 30m^3=5232円、春秋は 60m^3=8825円、冬は 150m^3=19725円で年間のガス代は 12.8万円になりました。
 エネファームの運転時間を合算すると 4113時間になるので 2879kWh 発電できることになり、購入するのは 1921kWh で良いため変動を考慮しないと 160kWh の電気代は 4618円なので年間の電気代は 5.5万円です。
 電気ガス併用の年間の光熱費は灯油代を含めて 25.0万円だったのが、エネファームを導入して上手に運転すれば 6.7万円削減できて 18.3万円に抑えられることになります。
 以上は電力が高伊東京電力とガスの安い東京ガスの場合の試算です。東京以外だと光熱費の削減効果は圧縮されるので注意しましょう。
■間違いの指摘歓迎
 エコウィルの場合やエコフィールなど、以上の他にも様々な住宅設備がありますが、ここで一旦終わりにします。
 私の誤解による間違い等がありましたらご指摘を期待しています。内容を確認のうえで修正して再掲させていただきます。
 この次はメッセージで頂いた 2点について空調規模と予想される光熱費の計算を行う予定です。
■省エネ軽視で「住宅貧乏」
 建築関係のメールマガジンで知った記事です。

 省エネ軽視で「住宅貧乏」
  http://www.nikkei.com/article/DGXMZO88459310U5A620C1000000/

 多くの方が 30年程度の長期ローンを組まれるでしょう。月に 7700円、年間 9万円程度の光熱費の差が 30年で 270万円の差に現れてくるってことです。
 断熱性能を落とした分だけ光熱費が高くついた場合と断熱性能を上げて光熱費を低く抑えた場合が総合的に同じコストであった場合、後者の方が快適に過ごせます。
■主要設備の耐災害性能
 今月は関東大震災をきっかけに設けられた防災月間ですね。住宅を建てるに当たって耐災害性能を気にする方も多いことでしょう。
 住宅が倒壊してしまったら主要設備がどうこういっても意味がないことも多いでしょうから、住宅が倒壊しなかった場合前提で主要設備の耐災害性能について考えて見ましょう。
 普段から電気が必要なテレビやラジヲといった、電気ガス併用とオール電化で同じように使用される機器については何れにしても電気が供給されていないと使用できないので比較対象から外し、電気ガス併用とオール電化で異なる部分について比較します。
 以下の比較で「電力」と記した場合は、電池などの電気と区別するため、各地域の電力会社から供給されている電気の意味で使用しています。

●キッチンのレンジ
 キッチンのガスレンジの多くは電池でも利用できますし、通常は電力が必要なガスレンジであっても、電池を入れることで最低限の動作が可能になっている場合が多いです。電池を入れなくても使用できたとしても、災害時を考えて電池を入れておきましょう。
 以上のように、電力が供給されていなくてもガスレンジは使用できるので、ガスだけが供給されていて電力が供給されていない場合は電気ガス併用の方が耐災害性は優れているでしょう。
 オール電化の場合は、カセットガスレンジを常備されることをお勧めします。電気ガス併用でも停電が長引くと都市ガスが止まりますし、プロパンガスの場合もシリンダーの交換ができなくなる可能性があるので、何れにしてもカセットガスレンジとカセットガスの備蓄を行いましょう。

●給湯
 電気ガス併用で電力が止まった場合はガス給湯器が使用できませんので、ガスだけ供給されて電力が止まっている状態で電気ガス併用のオール電化に対する優位性はありません。
 電気給湯器によってはタンク内に焚き上げてある湯を利用可能なこともあるので、オール電化の場合は停電しても一度くらいの入浴が可能である可能性があり、僅かですがオール電化の方が有利かもしれません。
 昔からのバランス釜を使用していると停電でも入浴可能かも知れませんが、効率の点や普段からの不便を考えると新居に採用されることはないでしょう。
 オール電化の場合は電気給湯器内に数百リットルの水が貯えられているので、断水などを想定した場合はオール電化の方が耐災害性に優れているでしょう。

●暖房
 電気ガス併用であっても一般的なガスファンヒーターは電力が供給されていないと使用できませんので、オール電化に対する電気ガス併用の優位性はないでしょう。電気エアコンを使用していればガスが止まっても暖房可能です。
 カセットガスレンジにミルク缶などに孔を開けたものを被せると簡易ストーブになるので、キッチンのレンジの項でも記したように、電気ガス併用とオール電化の何れであってもカセットガスレンジとカセットガスの備蓄は行っておきましょう。

 以上はガスだけ供給されていて電力が供給されていない場合の対応を中心に記しました。逆に電力だけ供給されてガスが供給されていない場合、オール電化だと不自由はありませんが、電気ガス併用だとガス器具は全て使用できません。
 電気ガス併用とオール電化で異なるのは以上の程度だと思います。電気ガス併用だとエネルギーインフラが複数あるので災害に強いといわれることがありますが、実際のところは電気ガス併用の場合は複数のインフラが必要なのに対し、オール電化が電力だけで良いので災害には強いといえるでしょう。
■畳数だけで大丈夫?間違いだらけのエアコン選び
  http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/bldcolumn/14/667329/012800005/

 登録しないと本文が読めないので要約すると、エアコンの対応面積は断熱材の入っていない住居を想定しているので、最新の省エネ基準を満たす住宅を想定した場合にはカタログで示される対応面積の 2倍から 3倍の面積を空調可能だってことです。
 現実には空調する時間の割合や人の出入りによって冷気や熱気が出入りするので単純ではありませんが、全館空調だと床面積 40坪を 14畳用のエアコンで対応可能になります。

備考
 エアコンを連続運転すると電気代が安いといった情報の検証実験も行われています。そうした情報を流した方はデータを取っていなかったようですね。実験データは計算に沿ったものになりました。
■2016年 3月のエアコンコスト
 我が家のエアコンが 3月に消費した電力は 1階が 12.2kWh 2階が 22.8kWh 3階が 10.2kWh で、合計 45.2kWh でした。
 オール電化なので電気料金は変動するが、運転時間が寒い時間帯に偏っているだろうから電気代は 1000円強といったところでしょう。
 安くなった灯油 18L 分くらいでしょうか。使った電力は灯油 4.5L 分くらいなので COP は大よそ 4 ということです。
■エアコンの室外機は建物の東面に
 エアコンの室外機は畳物の東面に設置するのが合理的なようです。
 エアコンの室外機は、冷房時には低温の場所が適していますし、暖房時には高温の場所が適しています。
 冷房が必要な時期、最高気温を記録するのは午後ですから、午後に日陰になる東面が適していることになります。
 暖房が必要な時期、最低気温を記録する時間帯に日照はないでしょうが、気温の低い午前中に日が射す東側にすることで少しでも暖房効率を上げることができます。
 
【エアコンの提案】
 東芝からエアコンの仕組みについて新たな提案がなされました。
 ダイキンが先行しているかなと思ったのですが、市井の声を聴いて製品に反映させるって意味では東芝が一歩リードしたかな。
 今のような盛夏を迎える前の、気温はそれほどでもないが湿度が高い時期の空調は、湿度の制御を考えたエアコンが良いようです。

※大清快
https://www.toshiba-lifestyle.co.jp/living/air_conditioners/

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