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読み人倶楽部の読書会コミュの第73回読書会☆報告☆『華氏451度』

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令和3年11月28日、久しぶりの対面読書会となった今回は、本が忌むべき禁制品となった未来を舞台に描かれた不朽の名作『華氏451度』を課題本に取り上げてみました。

聖書になぞらえた所に注目した読み方。映画との比較に注目した読み方。本が読まれなくなった世界の恐ろしさに注目した読み方。と、大きく分けて3通りの読まれ方があったように思います。

参加者の大まかな感想は以下の通りぴかぴか(新しい)
(知識不足により拾いきれていない所は補足をお願いします)

・SF苦手だけど読みやすかった。
・キリスト教・宗教的な読み方、社会問題とリンク、いろんな読み方ができる。
・主人公のモンターグが気に入った。心にふたをしていた何かを開放していく姿にがんばれと応援したくなった。
・「あなたは恋をしていない」「妻を愛していない」恋と愛の問題はこのストーリーの中でどういった意味を持つのか。
・詩的、ポエム的でおもしろい
・終盤、宗教的・黙示録的につながる。
・映画を観た後に読んだら筋がわかって早かった。
・映画と本ではミリーとクラリスが一人二役だったり、機械猟犬が出てこなかったり違いがあった。
・読みやすく異例の速さで読めた。
・ジョージオーウェル1984年に似ていた。
・文が持つ熱量を感じた。文が美しい。
・ベイティー隊長の長セリフがメタルギアソリッドのラストバトルに似ている。
・フェーバーの話に共感、特に本質の部分、細部を表現する大切さ、だから文学は大切に、人類の財産。
・主人公以上に信念のある悪役ベイティー。
・文体が独特で読みづらいと思ったのになぜかすらすらと読めた。
・最初から最後までおもしろく充実した読後感だった。
・いろいろなことを考えさせれらたけれど、一番深く刺さったのは、テレビやラジオの受動的なメディアによる文化の破壊といったところ。
・思考力の低下、戦争が迫っていても危機を感じなくなってしまった。現代にも通じる。
・記憶力の低下もテレビの影響?
・ミセス・フェルプス、ミセス・ボウルズは聖的イメージ、黙示録的部分につながる。
・モンターグが妻との出会いを思い出すシーンは大事。
・スピード感が速くなる、人間性を追い越していく。
・最後の爆発が一番速く、妻との出会いを思い出す皮肉。
・絶望・ディストピア。
・批判されるべき人とする人がそんなに隔たっていない。
・キリスト宗教的エンド?
・最後には希望も感じられた。
・ベイティーのイメージは顔がジャガイモ、ではなくイケメン?
・ベイティーはなぜ死のうとしていたのか?未来に失望していたのでは?
・テレビは文化も愛も破壊した。
・大事なのは本そのものではなくてかつて本の中にあったもの。
・へび=わるいやつ
・P60 ベンジャミン・フランクリン、アメリカ建国の父と同じ名前。
・本が禁じられた世界は架空の世界か?

本が禁じられた世界は、本が読まれなくなった世界であり、それは架空とも言えず、今まさに進行中なのではないか。テレビやインターネットといった受動的なメディアがどんどん進化して、本を読む人がどんどん少なくなって、このままでは本で描かれたようなディストピアが訪れても不思議ではないのかもしれない。しかもそれは、これも本で描かれていたように大衆自らがその道を選んでいく。

クラリスは物事がどう起こったのかよりもなぜ起こったのかを考えていた。
本を読んだ私たちは、なぜ、本で描かれたような世界になってしまったのかを考えなくてはいけないのだと思います。

本のことを熟知しながら死を選んだベイティー。対照的に生を選んだモンターグ。失望した者と希望を見つけた者。一見対照的な二人は、実は同じことを考えていたのかもしれない。
今自分に何ができるだろうか、できることは何だろうかと。

読もう。考えよう。読書会へ行こう♪

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