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社会福祉士レポート〜受験コミュの人体の構造と機能及び疾病 

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人体の構造と機能及び疾病          学籍番号 xxxxxxxxxxx

私達は、人生の途中で事故や病気で命を奪われない限り、誕生→発育→成熟→衰退という経過を辿り死に至るものである。この一連の過程を加齢といい、成熟期以降におこる心身の変化を老化と呼んでいる。老化は、生理的老化と病的老化とに分類される。病的老化とは、成熟期以降におこる心身の変化のうち、誰にでも必ずおこるとは限らないものを言う。血管の変化、つまり糖尿病や高血圧による動脈硬化などがその代表である。これに対し、成熟期以降になると、遅かれ早かれ、誰にでも必ずおこってくる心身の変化を生理的老化といい、必ずおこるという普遍性のほかに、発現が遺伝的に決定されている内在性、必ず進行し、後戻りしない進行性、必ず身体に不利をもたらす有害性という特徴をもっている。老眼、白内障、難聴、女性の閉経、骨・関節の変形などがその代表である。高齢者は、1人で複数の病気をもっていることが多く、そのために治療が困難となる。また年をとっても、いろいろな臓器の働きが成人と変わらない人もいる反面、極端に低下している人も少なくない。このため、同じ病気であっても、病気の現われ方や重症度が人によって大きく異なるのである。高齢者は、その病気に非典型的な症状を示すことが多く、若い頃とは異なった症状が現われることが少なくない。例えば肺炎では、発熱、咳、痰などが典型的な症状であるが高齢者は、これらの症状が現われず、食欲不振や意識障害が主症状のことがある。また、心筋梗塞の場合、胸痛を訴えないこともある。高齢者は、体内に備蓄されている水分が少なくなり感覚が鈍くなっているために、体内の水分が少なくなっても、喉の渇きを感じず、飲料をあまり飲まないので脱水状態になり易いものである。脱水状態になると、循環する血液量が減少しその結果、脳へ行く血液量が減り、意識障害を発症したり、腎臓へ流れる血液量が減るために、尿に含められて体外に捨てられるはずの尿素窒素やクレアチニンなどの老廃物が捨てられず、血中量が増加するのである。肥満、糖尿病、高血圧、高脂血症そしてこれらによって構成されるメタボリックシンドローム、そしてこれらの基になる動脈硬化や各種合併症、更には各種の悪性新生物も含めて、これらが引き起こされないようにする一次予防こそが最も重要なのである。

現代のような超高齢社会では、これまでよりも老年期における精神障害が重要な社会問題となってきている。老年期には、しばしば徘徊、不潔行為、食行動異常、幻覚・妄想、興奮・暴力、性的逸脱行為、自殺企図などの異常行動が認められ、これらの異常行動の背景には、器質性疾患、身体状況の悪化、機能性精神障害などが存在することが多い。せん妄の成因には大きく分けると身体的要因、心理的要因、環境的要因の3つがある。身体的要因としては脳器質性疾患、心血管障害、感染症、代謝性疾患、治療薬による副作用などが挙げられる。また、心理的・環境的要因としては急激な環境の変化、疾病や仕事に対する不安、家庭内の対人関係の悩み、離別・死別・別居、経済的問題、身体拘束などがある。高齢者ではこれらの要因が複雑に絡み合っており多要因性の場合が多い事が特徴である。ここで注意すべきは、診断の際にしばしば問題となる認知症との鑑別である。もちろん、認知症患者がせん妄を起こすことも多いが両者の鑑別は重要である。せん妄は適切な治療によって回復する可逆的な病態であるが、認知症は非可逆的であり、せん妄時の認知機能障害を認知症と誤診してしまい治療が遅れた場合は、取り返しのきかない結果を生むこともあるため注意が必要である。

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