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歌楽捜索倶楽部コミュの『日本SF全集・総解説』

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今回もまたハヤカワ・オンラインで注文した本。
日下三蔵『日本SF全集・総解説』

架空のSF全集に解説するという形で構成された日本SF総覧というべき一冊。

読書ガイドと考えて読み始めたら、あら大変、これはまずい。一晩引き込まれていきそうで、やっと一旦本を置き、このトピックをたてている次第です。

第1期は1957-1971年。

第1巻 星新一
第2巻 小松左京
第3巻 光瀬龍
第4巻 眉村卓
第5巻 筒井康隆
第6巻 平井和正 ……

以下、第2期(1972-1977)、第3期(1978−1984)と、3期に分けて43作家の長編・連作71作、短編641冊を厳選。
まあ究極の日本SFガイドブックをねらったものとも感じられます。

読み進めていくと止めどがなくなりそうなので、今日はとりあえず、第1期のアンソロジー(1人1巻に入らなかった作家、作品を集めたもの)をながめて、久野四郎さん、そして戸倉正三さんが入っていました。久野さんはわたしがSFマガジンを読み始めた当初から、多作ではありませんが妙に異色の作品を発表していた人で、現在ではもう忘れ去られた作家ではないでしょうか。戸倉さんは、自分のショート・ショートをはがきに印刷して(「ハガジン」と称した)発表していたSFファンダム出身の方です。確か学校の先生だったと記憶しているのですが。

著者の日下三蔵氏は1968年生まれ。評論家、編集者として活躍してきた実績を買って、早川書房がこの「全集・総解説」の執筆者として白羽の矢を立てたようです。

まだざっとしか読んでいませんが、1950-55年あたり生まれの作家って多いですね。同い年の人もけっこういたりして、感慨無量です。


コメント(6)

この本は本当に楽しめますよね。
架空の全集をつくるというのは丸谷才一さんたちが世界文学全集でやってますが、これを日本人SF作家だけでやってしまうというのがうれしいです。日下さんとは最近仕事でおつきあいをいただいております。本当にこの全集が実現してほしいものです。
久野四郎さんの作品は読みやすくて好きでした。「夢判断」「砂上の影」「上流社会」「グルルンガ・ジダ」「ワム」「事故多発者」「溶暗」といくらでも思い出せます。
SFマガジンの連載で読んでいたので単行本は買っていないのですが
やはり第一期が圧巻です。
来年、この企画に沿って一作家一作品というアンソロジーが出るとか。
これも楽しみです。
久野四郎さんの作品は私も好きでした。
福島正美さんとのつながりでSFMに寄稿していたと聞いた事があります。
 久野四郎は一冊だけハヤカワSFシリーズから短編集が出ていたような気がします。
 タイトルは確か「砂上の影」だったと思います。
久野四郎さんの作品は、「生活臭」とでもいうものが色濃く流れていて、他の作家でもそうした雰囲気を背景としたものはありますが、久野さんの場合、そこいら辺へのフォーカシングが特段に強い感じがしました。「砂上の影」だったと思いますが、カレーのにおいが口の中にみちていて、といった描写が前面に来る。ある意味ではそうした生活臭を意識的に持ってきて、SF的なストーリーとのカップリングが、読後に独特の印象を与えるとでもいうような。
とにかく「異色」の作家でしたね。SFマガジン一冊の中心に座る作品を書く人ではありませんでしたが、hitomaroさんと同じく、一作一作、今でも思い出せます。あの頃の読書生活は濃厚だったですね。

そういえば、不満だったのは椎名誠が漏れていることです。第3期が1984年まで、ということで、「アド・バード」で日本SF大賞を受賞するのが1990年なので、もっと後の作家という評価なのかとも思いますが、「雨がやんだら」は83年には出版されているので、ここに入れてほしかったとも思うのですが……。
>久野四郎さんの作品、「生活臭」とでもいうものが色濃く流れていて、
>カレーのにおいが口の中にみちていて、といった描写
私は「事故多発者」だったかで、奥さんとキスしたらかすかにギョーザの味が
して…という描写が強烈な印象で残っています。

村田基さんは入ってましたか?
ずっとあとになって知ったのですが、私は彼とは高校が一緒でした。
クラスは違ったけれど。
当時はSFファンではなかったなぁ。頭の良い男だったけど。
村田基という名を聞いても結びつきませんでした。
写真を見て、ああ村田さんだとびっくりしました。
村田基さんは入っていませんね。
第1期のアンソロジーに入っているのはミステリ系の人が多いですが、意外だったのはムツゴロウの畑正憲さん。ジュヴナイルの秀作として「海から来たチフス」という作品が入っています。
今読み返したら、久野四郎さんは「アマチュア作家」として紹介されていました。

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