最近のスウェーデンでは、スウェーデン民主党(Sverigesdemokraterna)という極右の政党が躍進しており、それに対抗する形で抗議活動も非常に活発です。これは学校で開かれた政治ディベート大会でも同じです。こちら(※引用者注:http://www.dn.se/sthlm/elever-blockerar-gymnasium-for-sdu/)の報道では、生徒がスウェーデン民主党を「差別主義だ」として、スウェーデン民主党青年部が来ることになっていたディベート大会当日に、学校の入り口を封鎖するという事件も起きました。こちら(※引用者注:http://www.lararnasnyheter.se/chef-ledarskap/2014/06/02/svara-valet-sd-skolan-eller-inte)の記事では、過去に起きた生徒の騒動に学び、セキュリティーガードをディベート大会に配備した学校の事例が報告されています。確かに排外主義的なスウェーデン民主党の行動と方針には、賛成できない理由もわかりますが、民主主義的な価値観を学ぶ生徒のはずが、このように実力行使にいたってしまうことは残念なことです。グローバルシティズンシップを提唱しているNel Noddings も”We should not need a common enemy to draw us together” (団結するという目的のために共通の敵を作るべきではない) と述べていますが、まさにその通りです。 まとめ