孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】 下院でのトランプ大統領弾劾への動き等トランプ氏の政治基盤を奪う動き活発。

「白人至上主義」はトランプが作ったのでなく、存在するものをトランプが利用。トランプの政治基盤消滅でも「白人至上主義」は存在し過激化。バイデン就任に向け、全米に不穏な動き
2021-01-14 08:476


現在、米国下院でのトランプ大統領弾劾への動き、Twitter社のトランプ氏のツイッター系急停止等様々の形でトランプの政治力を抹殺しようとしている。
　しかし重要なポイントは、トランプが「白人至上主義」を作ったのではなく、トランプは潜在的に強固に存在する「白人至上主義」を利用し政治基盤を強化していったのである。したがって、トランプを抹殺しても「白人至上主義」は残る。むしろ一段と過激化しよう。
　すでにバイデン大統領就任に向け、全米各地に過激派の行動が展開されるとの報道がある。
　襲撃者の中にはオリンピック水泳金メダリスト・クリート・ケラーがいる。彼はは、2014年の離婚後にホームレスとなっており、およそ10か月間車上で生活していた。また、NY裁判所判事（ユダヤ人）の息子も加わっている。
　なぜ、この問題でトランプへの追及が一気に盛り上がっているのか。
　それを考える時、昨年大統領選挙で米国金融界と軍関係者がどう動いたかを見ればよい。
　大統領選挙の重要な時期、バイデン陣営は現職大統領の四倍の選挙資金を獲得した。金融界が主体である。9月、元軍大将ら489人がバイデン氏支持　異例の大統領批判する書簡を発出した。彼らはどうしてもトランプを政治の舞台より排除したいのである。当然大手メディアはこれらと一体である。
A-1事実関係 [米国のトランプ大統領は１２日、民主党が自身の弾劾訴追に向けた手続きを進めていることについても「史上最大の魔女狩りの続きであり、ばかげている。人々の怒りを生んでおり、この国に大きな危険をもたらしている」と語り、民主党側の動きを強くけん制した（読売）。
A-2：事実関係
　米下院は12日夜（日本時間13日午後）、合衆国憲法修正25条に基づいてトランプ大統領の罷免をペンス副大統領に求める決議案を採決し、賛成多数で可決した。民主党はトランプ大統領が事件を扇動したと断じ、ペンス氏にトランプ氏の解任を求めていたが、ペンス氏はこれを拒否した。これを受けて、民主党は13日に下院で弾劾決議案の採決を行う。（注、下院の決議は上院に贈られる。その際出席議員の三分の二の支持を必要とし、実際に弾劾が成立する可能性は極めて低い）（日経新聞）A−AA３:事実関係３
　「福音主義者や他の宗教指導者は、議会攻撃にもかかわらずトランプを支持（Evangelicals and other faith leaders still support Trump after deadly US Capitol attack）
　フランクリン・グラハム（ビリー・グラハムの息子）は「大統領にとって最善の時ではなかった」「だが彼は何が起ころうとしているかについて知っていなかった」「が福音派がトランプ支持を止めるとは思わない」と述べた。
　Edison Researchによれば、前回大統領選挙で白人福音派の７６％がトランプに２４％がバイデンに投票した。
A=3　事実関係３イースタン・イリノイ大学の政治学者ライアン・バージ氏によれば、、カトリック教徒は２３．０％、福音主義派は２２．５％、「無宗教」が２３．１％（CNN, 2019.04.）
A-4[全米で「武装デモ」情報 就任式に向けFBIが警戒呼びかけ]（NHK）
　連邦議会にトランプ大統領の支持者らが乱入した事件を受けて緊張が高まるなか、FBI＝連邦捜査局はバイデン次期大統領の就任式が行われる今月20日にかけて、全米で武装した集団によるさらなる抗議デモが計画されているとして警戒を呼びかけ。
　米メディアは11日、バイデン次期大統領の就任式が行われる今月20日にかけて、全米50州と首都ワシントンで武装した集団による抗議デモが計画されているとして、FBI＝連邦捜査局が関係機関に警戒を呼びかけていると伝えた。
　FBIは今月16日以降、各地で抗議デモが計画されていると警告したうえで、トランプ大統領が任期前に職を追われることになった場合、大規模な騒乱が起きるおそれもあるとして警戒を呼びかけ。
　今月6日の連邦議会への乱入事件を受けて、首都ワシントンでは緊張が高まっていて、バイデン次期大統領の就任式が行われる会場周辺には、高さ2メートル余りの鉄製のフェンスが設置されたほか、今週末までに1万人規模の州兵が動員されることに。