ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの「外交問題評議会研究所所長リチャード・ハースの北朝鮮と核開発の見解」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


【孫崎享のつぶやき】

『北朝鮮に対し、制裁措置核開発、ミサイル開発を阻止できるか。過去制裁措置を講じてきたがどんどん開発が進んでいる。何故か。開発意志があれば今日、技術、材料の入手は簡単。排除は望めない。管理が必要というハースの見解。』

2017-07-30 08:047



7月28日午後11時42分、北朝鮮中部より弾道ミサイルが発射され、米国を射程距離に収める可能性があるとみなされている。これに対して、CIAのポンペオ長官は、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮について「過去の政権は平静を装ってきたが、その時期は過ぎた。そのことについては大統領も同意するだろう」と述べ、強い危機感を示した。その上で「大統領が『外交はもう機能しない』と伝えてきた時にすぐ提示できるよう、様々な選択肢を準備している」と強調し、「秘密工作にせよ、国防総省を支援するにせよ、検討を進めている」と明らかにした。(2017年7月28日日テレ)。そして北朝鮮に対する制裁が新聞を賑わしている。

では、現実に、北朝鮮政権を倒す軍事行動は出来るのか。

更に過去制裁を行ってきたが、核兵器、ミサイル開発を止められたか。現実は逆に開発が進んでいる。ではどうしたらいいのか。

こうした中で、極めて異例な形で、「制裁は功を奏しない、現在の情勢下では北朝鮮が核開発とミサイル開発を行うのを止められない」という論評が発表されている。その論評を行った人物がリチャード・ハースである。

 国際問題で、世界で最も権威のある研究所は外交問題評議会である。

 現在この研究所所長はリチャード・ハースである。元国務省政策企画局長である。国務省政策企画局長はそれぞれの時代で最も識見のあるとみられる人物がこのポストについている。

 彼が、最近、「北朝鮮にどう対応するか「北朝鮮の核開発プログラムからの10の教訓(Ten Lessons from North Korea’s Nuclear Program)」という論評を発表した。

 私達は少なくともこうした見解が存在することを認識しておかねばならない。

1事実関係「北朝鮮の核開発プログラムからの10の教訓(Ten Lessons from North Korea’s Nuclear Program)、「Project Syndicate 掲載論評」著者リチャード・ハース会長は外交評議会会長、元国務省政策企画局長。

・北朝鮮は核弾道弾を製造し、ミサイル開発を行ってきている。多くの政府は北朝鮮の開発をどう防止するか、開発速度を弱めさせるか、これらの努力が失敗した時にどうすべきか検討してきている。国際社会の努力にもかかわらず、北朝鮮が何故核兵器、ミサイル開発を進めてきたかを理解することが重要だ。

・第一に、 基本的な科学的ノウハウと近代的工業能力を持つ政府は、遅かれ早かれ開発に成功する可能性が高い。該当する技術は広く利用が可能である。

・第二に外部からの支援は抑制することはできるが、閉ざすことは出来ない。利益が生み出せる時にブラック・マーケットはいつでも存在する。特定の国はこうした市場を手助けする。

・第三に経済制裁が達成できることには制約がある。制裁は核兵器開発費用を増加させるが、歴史を見れば特定国がその獲得が十分価値あると判断すれば、その国家は相当額を払う用意がある。

インドの核開発の例を見れば、特定国の開発の現実を受け入れたり、他の目的を追求する際には、この制裁は消滅する。

第四に諸政府は常に国際的視点を最重視するわけではない。中国は核拡散を望まない。だが中国は分断されてた朝鮮半島を望み、北朝鮮がバッファーとして機能することを望んでいる。

米国はパキスタンの核兵器開発に反対であったが、アフガニスタンでのパキスタンの協力を望んだので、行動は緩やかだった。

第五に核兵器が使用されて約七五年、依然核兵器は価値あるものとみなされ、それは維新のためではなくて安全保障の観点に基づくものである。

 そのような判断をイスラエルが行った。ウクライナ、リビア、イラクは米の圧力などで核兵器をあきらめたが、結果、攻撃された。北朝鮮はこうした運命を避けてきた。

第六にNPTは不十分である。NPTは自発的協定である。

第七に最近の国連総会での核兵器禁止などの新たな外交努力は目立った効果を持って居ない。

 第八に核兵器拡散に反対するという明確な基準はあるが、特定国が核兵器を開発しようとした場合どうするかについての明確な基準はない。

 第九に核拡散に対応する他の手段は時の経過と共に、悪化している。一九九〇年代初め、米国は軍事使用を考えたが、朝鮮戦争を引き起こす可能性から止めとなった。状況は改善されず、使用すべき軍事力はより大きく、成功の見通しはより不透明となった。

 最後に全ての問題が解決されるというものではない。幾つかの問題は管理できるだけである。イランが核兵器をいつの日か開発するので中という問題に結論を出すのは早すぎる。2015年合意はこの危険を遅らせはしたが、排除はしていない。北朝鮮に対しても同様である。こうした危機を管理することは満足できるものではないが、多くの場合それが望みうる最大のものである。

コメント(2)

核抑止力なんてばかな論理をやめて、保有国、特にアメリカが、率先して、廃棄に乗り出せばいいだけのこと。
>>[1]

「イイネ」に厚くお礼申し上げます。
まったくおっしゃるとおりと共感をおぼえます。
真理は単純に的確に表現できることなんですよね。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見 更新情報

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング