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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの案内、本日発売『いま語らねばならない戦前史の真相』、著者・孫崎 享×鈴木邦男

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孫崎享のつぶやき
案内、本日発売『いま語らねばならない戦前史の真相』、著者・孫崎 享×鈴木邦男
2014-10-25 06:542




10月25日、本日発売『いま語らねばならない戦前史の真相』、著者・孫崎 享×鈴木邦男 が発売される。
 鈴木 邦男氏はは、「日本の政治活動家、新右翼団体「一水会」最高顧問」である。私は自分の政治的スタンスはリベラルと思っている。
 この二人が話し合って共通点があるか。
 多分、「日本の国がどうあるべきか」を真摯にかんがえようという点では共通すると思う。
 この対談を終えて、本のあとがきを鈴木邦男氏が書いた。
 多分、ここにこの本の内容が凝縮されていると思う。

 ******************************

あとがき     鈴木邦男 

長年の疑問が解けた! いままで必死に考え、多くの人に訊き、厖大な本を読み、それでも分からなかったことだ。孫崎享さんと話をして、それが分かった。この本を読んだ読者もきっと同じことを感じただろう。

孫崎さんは『戦後史の正体』で、僕らの思い込みを完全に覆してくれた。僕らはこんな見方をしてこなかった。教わってこなかった。衝撃の体験だった。では、その前の日本について知りたい、教えてもらいたいと思っていた。いわば、「戦前史の正体」だ。

なぜ、勝てる見込みのまったくない戦争を始めたのか? 

日露戦争に勝って驕り高ぶり、アメリカと戦っても勝つと思っていたのか? 

日本は神国で、イザとなったら神風が吹くと思っていたのか? 

しかし、冷静で頭のいい人たちがたくさんいたはずだ。政治家にも外交官にも軍人にも。優秀なリアリストたちが、なぜ軽々と自滅への道を踏み出したのか? 

いや、彼らだけの責任ではない。「国を護るために戦争をやるべし」とマスコミも国民も叫び、その熱狂・興奮が政治家や軍人たちの背中を押した。それはかえって「国を護ること」にはならないと国民を説得するべきではなかったのか? 

でもできなかった。「冷静な愛国心」は、興奮した「狂気の愛国心」の前には無力だったのだ。同じ構図がいま、繰り返されようとしている。時間がない。それで急遽、孫崎さんと会い、僕の疑問、不安をすべてぶつけて訊いた。

切羽詰まった気持ちは分かるにしても、まわりの人たちは皆、心配していたはずだ。孫崎さんは日本を代表し、長い間、外交官として国のために闘ってきた人だ。僕のほうは長年、右翼活動をやってきた。四十年以上だ。自分では「国のため」と思っていたが、主観的な思い込みかも知れない。「国のため」をめぐるリアルとフィクションの闘いかも知れない。「これでは接点がない」と思われても仕方ない。あるいは平行線か? 最悪の場合、「右翼」がキレて孫崎さんに殴りかかり、めちゃくちゃになるかも知れない。普通ならそう思う。そんな危ない対談はやらせてくれない。

でも現代書館社長菊地泰博さんはやってくれた。すべてがゼロになるかも知れない危険を冒して対談の場をつくってくれた。孫崎さんも引き受けてくれた。

異分子・異文化をも引き受けて話をする。これこそが日本精神なのかも知れない。日本は古来から中国・朝鮮、そして近代では欧米の文化を取り入れてきた。無制限なまでに寛大な国だ。それがいま、排外主義のデモがおこなわれ、「自分の国だけが正しい」と妄信する人が急増した。それは「愛国」ではない。日本主義でもない。では日本とは何か? 日本人とは何か? 二人の対談はそこから始まった。

危険を冒して対談の場をつくってくれた現代書館、そして孫崎さんには感謝の気持ちでいっぱいだ。それに応えようと必死に頑張ったつもりだ。それに僕には秘かに確信があった。これは凄い本になる、凄い化学反応が起きると思っていた。

だって二人は昭和十八年生まれの同い年だ。子どものときからアメリカに対する憧れと期待があった。そして、後には反発と絶望があった。そのアンビバレンツな気分を共有している。「官」と「民」に別れても、「国のため」に生命を賭けて闘ってきた。上と下からこの国の歴史を見る、複眼の歴史検証だ。それに司会をしてくれた現代書館の吉田秀登さんの力が大きい。厖大な資料を用意し、討論の方向づけをしてくれた、優秀なナビゲーターだ。その力があったので無人の荒野に分け入り、新しい道を切り拓くことができた。

この本は孫崎さんに僕が一方的に話を訊き、教えてもらったものだ。それに対談本では話をお願いする立場の者が「まえがき」を書き、メインの人が「あとがき」を書く、そう思っていた。ところが、もう「孫崎さんは、『まえがき』をご執筆されました」と言われ、僕がこの「あとがき」を書いている。逆になった。申し訳ない。この対談は本当にありがたいし、貴重な体験だった。読者もこの感動を共有してもらえれば、と願う。

我がままを言えば、これは本にしたくない。自分ひとりの宝物にして独占したい。この本を読んだ人も、宝物にしてくれたら嬉しい。自分の思い込みが壊れる快感を感じられるからだ。その実感は僕が一番、大きかった。

日本の歴史の素晴らしい面だけでなく、暗い面も反省すべき面も直視し、そのうえで「愛おしい」と思い、抱きしめるのが本当の愛国心だと思っている。だが、それにしても無謀な戦争に突入する日本は、何と愚かだったことか。そのくせ集団狂気に陥り……、と思っていた。憂国というよりも自虐的・反日的な気分になっていた。それが、孫崎さんと話して変わった。情報のない時代にもかかわらず、きちんと世界を理解し、闘った人たちがいた。国民に誤解され、「反日」と罵られながらも国のために闘った人たちがいた。本当に勇気のある人たちだ。

また、単なる野蛮なテロとしか思われていなかった「攘夷」の数々の事件、でもそれがあったからこそ開国ができた。外国からも一目置かれる日本になったのだと言う。驚いた。自分の中のすべての細胞が生まれ変わったようだ。化学反応は自分の中で一番大きかった。自分は新生した。そう痛感した。この本は多くの人に読んでもらいたい。日本や日本人、そして世界に対する見方が変わる。確実に変わる。

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私見
 左右両極を問わず、他者の存在や意見に胸襟を開き、物事をまっとうに考えるひとびとがいる。彼ら先達に学ぶものは得難いものとしてそこに、在る。

コメント(1)

さすがに、戦前・戦後史の見方は、おそらく180度違うであろうと思われる、御二人の対談。
冷静に、お互いの知見を披露しあう、意義深いものだったようですね。
本は、読んでみたい気がします。
それに比べ、ユーチュブでみた、橋下市長と、桜井氏(在特会代表)の会談は、あれは、ヤクザ同士の罵りあいでしかない。

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