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警察官コミュのアメリカのお巡りさん

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コラム

闘病少年の“願い”に警官集結、遠方から含め250 人&パトカー100台。 12月31日 15:10 提供:ナリナリドットコム

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米バージニア州ラストバーグでがんと闘う5歳の男 の子には、どうしても欲しいクリスマスプレゼン トがあった。それは、彼が“ヒーロー”と憧れる警察 官や消防士からのクリスマスカード。その話は周 辺地域の警察に広がり、一部の警察官たちは彼の 願いを叶えようとカードを作成し、さらには「直 接届けたほうが良いのでは」と考えた警察官たち が州を越えて250人以上の有志となって集結、男の 子の家に近い大学のキャンパスに100台のパトカー に乗って駆けつけたという。

米放送局NBC系列WHDH-TVやABC系列WSET-TVなど によると、クリスマスカードを希望したのは、5歳 にして脳と脊髄のがんと闘うネイサン・ノーマン くん。4人兄弟の3番目として2006年12月28日に生 まれた彼は、1歳になる前から発作を起こすように なり、定期的に病院へ通うようになった。そして2 歳を過ぎたばかりの2009年1月にMRIで脳の検査を したところ、腫瘍ができていることが初めて分か り、すぐに手術。病理検査で腫瘍は悪性と判明し たが、残念ながら全体の45%は切除しきれず、そ の後は手術や化学療法を繰り返しながら、進行を 食い止めるべく懸命の努力をしているという。

そんな彼はクリスマスと誕生日を控え、国中にい る“ヒーロー”からクリスマスカードを欲しがってい た。すると彼の願いを知った“誰か”が今年11月、援 助が必要な人の願いを受け付けるオンラインサイ ト「ウィッシュ・アップオン・ア・ヒーロー」へ投 稿。これをきっかけに、彼の願いが周辺地域の警 察署へと広がっていくことになる。

その中の1つ、マサチューセッツ州バーリントン警 察では、最初に話を知った刑事が中心となり、各 部署で彼に贈るカードを書き始めた。さらに、カ ードを書くだけでなく「直接彼や家族に手渡した ほうが良いのでは」との考えから、彼らは片道12 時間かけてネイサンくんのいるバージニア州まで 出向く計画が立てられたそうだ。

そして周辺の警察署にも声を掛けた結果、マサチ ューセッツやニューハンプシャー州にある80の署か ら250人以上の警察官たちが集結。12月20日、一団 が乗った100台のパトカーは大事件が起きたかと思 わせるほどの長い隊列となり、一路バージニア州 へ向かった。一方、息子の願いが叶うと知ったネ イサンくんの家族は、友人や地元警察の協力も得 て、家にほど近いリンチバーグのリバティー大学 キャンパスで訪問を待ち受けていたが、やって来 るまで「どのくらいの警察官が来るのか、全く分 からなかった」という。

いざ対面の時を迎え、ネイサンくんのために250人 もの警察官が遠くから駆けつけてくれたと分かり 、父ボビーさんは「なんと言えば良いのか、言葉 が見つからない」と声を詰まらせながら感激。駆 けつけた警察官の中には、彼と同年代の子どもを 持つ親も少なくなかったそうで、彼のみならず両 親に向けた応援の意味もあったようだ。

そして当のネイサンくんは、カード以外にもツリ ーなど多くのプレゼントをもらい、兄弟と一緒に 大喜び。整列する警察官たちの前に家族と立ち、 敬礼や「片足ジャンプ」といった珍妙な命令を出 す司令官役も経験出来て、最高の1日を過ごしたよ うだ。大好きな人から応援されれば、誰だって今 まで以上に力がみなぎるもの。大勢の警察官から 応援の声をもらったネイサンくんもまた、幼いな がらも、精一杯病気に立ち向かう力が湧いて来た ことだろう。

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