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石原莞爾平和思想研究会コミュの木村武雄の交通事故

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木村武雄を、交通事故が襲った。実は、田中が大平と会った五月五日には、「三木おろし」のため第一回会合が東京で予定されていました。山形県各地で時局講演会を行っていた木村は、五月三日に最終の天童市での講演を終え、同日午後十時に東京に向かった。

東北自動車道を走行していたところ、栃木県塩屋町接骨木で、木村を乗せた車が大型トレーラーに衝突した。 前夜からの雨で道路が濡れていたため、大型トレーラーがスリップし、横向きに進路をふさいでいたのです。運転していた秘書の永沢憲は頭の骨を折り、病院に運ばれる前に亡くなりました。

木村も大怪我を負い、意識不明のまま栃木県大田原市の高橋外科病院に緊急搬送された。その後、東京女子医大病院に運びこまれたが、左足の甲から多量の出血があり、額から頭にかけては穴があいて肉が突出し、四針縫う重傷だった。

医師は、完全に回復するのは難しいかもしれないと宣告していたという。ところが、入院から21日目、木村は奇跡的に意識を取り戻したのです。当時のことを木村は、自伝の中でこう書いています。意識が明瞭になり始めた頃、眠っている私の枕もとに石原将軍が現われた。

「おい、木村君、なんだ君は、こんな重大なときに寝込んでいるとは。日本はアジアで孤立してしまったんだぞ。今や世界に見捨てられ、このままでいくと十年後には大変なことになる」将軍が例の厳しい口調でこういうのである。

私は汗でぐっしょりになり、目が覚めた。石原将軍の言葉が耳に残り、責任感にかられて、もうベッドに横になってはいられないと、あちこちに電話をかけはじめた。それからというもの、私の病状は信じられぬほどのスピードで回復し、食欲も出、入院して40日目、どうやら普通食を残さず食べられるほどになったのです。

政界では「木村の現役復帰は難しい」と噂されていたが、木村は復活した。ところがその矢先、7月27日に田中角栄はロッキード事件で逮捕される。親父が「三木おろし」に動き出す最中の事故でした。あの事故によって「三木おろし」の動きが一旦止まってしまいました。そして、七月には田中総理の逮捕です。

あの事故させなければ、と悔やまれます。親父の事故は田中総理の動きを止めるための謀略だったのではないかと言う人もいます。しかし、木村は事故にも田中逮捕にも決してへこたれなかった。その直後『週刊ポスト』のインタビューに答え、こうまくし立てている。

「とにかく田中が拘置所から出てくるときには迎えにいってやろうと思っている。それもウンと派手にだ。大いに示威運動のようにやるんだ。今の国会議員連中は腰抜けになっていて度胸がないから言うべきこともよくいわん。これじゃだめだ。 義理人情がなくなれば、動物の世界と同じじゃないか」

(「元帥・木村武雄が吹く中角栄 義賊論”をどうみる」『週刊ポスト』 昭和五十一年八月二十七日号) 木村はこう述べて、自分の事故によって頓挫した「三木おろし」の運動を再開すると宣言したのである。三木は、衆議院解散によって党内の指導力回復を目指したものの、党内は解散阻止の声に満ち、衆議院解散権の行使ができないまま、衆議院の任期満了を迎えた。こうして同年十二月五日に総選挙が行われることになった。

十一月十五日の告示以来、木村は朝五時に家を出て、夜の十時に帰宅するといった壮絶なハードスケジュールをこなしていた。「週刊サンケイ』 (十二月九日号)に載った「“元帥” 木村武雄、山形を快進撃!」と題した記事には「この五月に交通事故で重傷を負った元帥が朝五時から飛びまわっているなんて、実際に会うまでは信じられなかった」と書かれている。

さらにこの記事は、こんな木村の言葉を紹介している。「今の政治は、日本も世界も低調だよ。その原因は、ルーズベルト、チャーチル、ドゴール、毛、周恩来という名だたる政治家がいなくなったからだな。 政治談議がなくなったからだな。誰か一人でもそういう政治家が出ていけば、活発になるのだな。おれが、五月の事故以来、発言しないから低調になったんだな」

この選挙で、木村は見事に当選を果たした。田中角栄もトップ当選した。しかし、自民党は大敗し、三木内閣は総辞職、福田赳夫内閣が発足するのです。木村武雄の日中国交正常化─王道アジア主義者・石原莞爾の魂・坪内隆彦 (著)。

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