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UC(潰瘍性大腸炎)神戸コミュのイムラン錠(アザチオプリン)

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【概説】

体の免疫をおさえるお薬です。臓器移植後の拒絶反応抑制のほか、クローン病や潰瘍性大腸炎、膠原病などの治療に用います。

【作用】

本来、“免疫”は、細菌やウイルス、異物などから体を守るための自然な防衛システムです。けれど一方で、臓器移植においては、拒絶反応の要因となります。

このお薬は、高ぶった免疫の働きを抑制する「免疫抑制薬」です。免疫を担当するリンパ球の働きを強力に抑制する作用があります。腎移植など臓器移植後の拒絶反応の予防に用いられています。

潰瘍性大腸炎やクローン病は、腸に炎症を起こす病気です。慢性に推移し、活動期には下痢や血便、腹痛などがいっそう激しくなり、ときに重症化します。

このお薬は、そのような炎症性腸疾患に適用する免疫抑制薬です。体の免疫系をおさえて腸の炎症をしずめます。炎症が軽くなれば、下痢や腹痛もしだいによくなってきます。標準薬のペンタサやステロイド薬で効果不十分な場合、あるいはステロイド薬の減量をしやすくするために併用します。

膠原病は、膠原線維などから成る結合組織に病変を生じる病気です(正確には結合組織病)。関節や筋肉に痛みやこわばりを伴なうことが多いことから、リウマチ性疾患と総称されることもあります。また、自己免疫病とも考えられ、何らかの免疫異常がかかわっているものです。結合組織は体全体にあり、炎症の起こる部位により、さまざまな病形をていします。

このお薬は、異常な免疫反応をおさえ、膠原病の炎症を落ち着かせます。適応となるのは、全身性エリテマトーデス(ネフローゼを含め)、多発性筋炎・皮膚筋炎(間質性肺炎を含め)、強皮症、血管炎などのリウマチ性疾患です。関節リウマチにも有効なことがわかっています。ただし、むやみに使うのではなく、難治でステロイドだけではよい効果が期待できない場合、あるいはステロイド薬の効き目が悪いとき、副作用で増量できないとき、またステロイド薬の減量をしやすくするために併用します。

【特徴】

細胞の核酸合成を阻害する「代謝拮抗薬(プリン合成阻害薬)」の部類です。略号はAZA。免疫を担当するリンパ球だけでなく、他の細胞にも強く作用します。そのため、骨髄抑制や肝障害などの副作用がでやすいのが欠点です。専門医により、慎重に使用されなければなりません。
膠原病にも有用とされ、海外ではその準標準薬として広く用いられています。もともと、日本では適応外でしたが、2011年に公知申請という特例扱いで、治療抵抗性の膠原病(リウマチ性疾患)に対する効能が正式に認められました。

【注意する人】

病気によっては、その病状を悪化させるおそれがあります。ウイルス性肝炎を含め、感染症を合併している人はとくに注意が必要です。また、腎臓病や肝臓病のある人は、用量に注意するなど慎重に用いるようにします。

【適さないケース】

白血球数が異常に少ない場合、妊娠中もしくはその可能性のある人。
注意が必要なケース..腎臓病、肝臓病、骨髄抑制、出血性素因のある人、感染症、ウイルス性肝炎、肝炎ウイルスをもっている人、水痘(水ぼうそう)または帯状疱疹にかかったことのない人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

痛風の薬のフェブキソスタット(フェブリク)やアロプリノール(ザイロリック)など、飲み合わせによっては、この薬の作用が強まり、副作用がでやすくなります。服用中の薬は必ず医師に報告しておきましょう。また、別の病院で診察を受けるときも、この薬を飲んでいることを伝えてください。生ワクチンの予防接種を受けてはいけません。

【飲み合わせの悪い薬】

フェブキソスタット(フェブリク)、生ワクチン
飲み合わせに注意..アロプリノール(ザイロリック等)、ワルファリン、不活化ワクチン、ペニシラミン(メタルカプターゼ)、メサラジン(ペンタサ)、サラゾスルファピリジン(サラゾピリン)など。

【使用にあたり】

決められた飲み方を厳守してください。治療目的や病状によって、用法・用量が違います。
飲み始めに吐き気がすることが多いです。徐々になれることも多いですから、自分だけの判断で止めないで医師と相談してください。
十分な効果がでるまで多少時間がかかることがあります。とくに、クローン病や潰瘍性大腸炎では、2年くらいを目安に継続の要否が決められます。指示された期間、根気よく続けましょう。
使用中は妊娠しないように避妊してください。男性もパートナーの妊娠を避けてください。
発熱やかぜ症状を含め、この薬を服用中にいつもと違う症状があらわれたら、すぐに連絡してください。

【検査】

副作用や効果をチェックするため、定期的に検査を受けなければなりません。とくに、飲み始めは1〜2週間ごとにおこないます。血液検査、肝機能、腎機能検査などが必要です。

【妊娠授乳】

動物実験で催奇形作用が報告されています。妊娠中は使用できません。また、服用中は授乳を控えます。
服用しているあいだ、男女ともに避妊をおこなってください。もし、本人またはパートナーの女性に妊娠の可能性があるのなら、すぐ医師に相談してください。

【食生活】

大量服用中は感染症にかかりやすいです。外出のときはマスクをし、うがいや手洗いをしっかりしてください。できたら、人ごみは避けたほうがよいでしょう。もし、発熱やのどの痛み、頻尿や血尿、皮膚のピリピリする痛み、発赤や水ぶくれ、下痢などがあらわれたら、すぐに受診してください。
わずかな傷や打ち身でも、血が止まりにくくなるかもしれません。運動や危険な作業をおこなう場合は、ケガをしないように注意しましょう。もしも、ひどいケガをしたときは、直ちに受診してください。
できるだけ皮膚を日光にさらさないようにしましょう。日焼け止め効果の高い衣類、帽子、サンスクリーンなどを上手に利用してください。

【効能】

[効能A]

次の臓器移植における拒絶反応の抑制//腎移植、肝移植、心移植、肺移植

[効能B]

ステロイド依存性のクローン病の緩解導入及び緩解維持並びにステロイド依存性の潰瘍性大腸炎の緩解維持

[効能C]

治療抵抗性の下記リウマチ性疾患

全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎、ヴェゲナ肉芽腫症、結節性多発動脈炎、Churg-Strauss症候群、大動脈炎症候群等)
全身性エリテマトーデス(SLE)
多発性筋炎、皮膚筋炎
強皮症
混合性結合組織病
難治性リウマチ性疾患

【 用法】

[効能A]

通常、成人及び小児において、下記量を1日量として経口服用する。しかし、本剤の耐薬量及び有効量は患者によって異なるので、最適の治療効果を得るために用量の注意深い増減が必要である。

腎移植の場合..初期量としてアザチオプリン 2〜3mg/kg相当量。維持量としてアザチオプリン 0.5〜1mg/kg相当量。
肝、心及び肺移植の場合..初期量としてアザチオプリン 2〜3mg/kg相当量。維持量としてアザチオプリン 1〜2mg/kg相当量。

[効能B]

通常、成人及び小児は、1日量としてアザチオプリン1〜2mg/kg相当量(通常、成人は50〜100mg)を経口服用する。

[効能C]

通常、成人及び小児は、1日量として1〜2mg/kg相当量を経口服用する。なお、症状により適宜増減可能であるが1日量として3mg/kgを超えない
こと。

【副作用】

効果が高い反面、いろいろな副作用がでやすいです。あわてないよう、事前に医師から十分説明を受けておきましょう。軽い副作用の場合、治療を優先しなければならないことも多いです。

とくに注意が必要なのは、骨髄抑制にともなう血液障害と肝障害、それとウイルス性肝炎の再発を含め、各種の感染症です。皮下出血など出血傾向、発熱やのどの痛み、皮膚の発赤や水ぶくれ、皮膚や白目が黄色くなるといった症状に注意してください。予防のためには、頻回な検査が欠かせません。

そのほか、食欲不振、吐き気、嘔吐などもかなりの頻度でみられます。また、多くはありませんが、脱毛、口内炎、舌炎、関節痛、筋肉痛などもみられます。いつもと違う症状に気づいたらすぐ医師に連絡してください。

すぐに起こる副作用ではありませんが、将来的に白血病やリンパ腫、皮膚がんなどの悪性腫瘍の発現リスクが少し高まる可能性があります。このへんのことも含め、治療上の有用性と危険性についてよく相談しておくとよいでしょう。


【重い副作用】

<重い血液成分の異常>
発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向。
重い感染症..発熱、のどの痛み、咳や痰、息苦しい、下痢、皮膚がピリピリ痛い、皮膚の発赤・水ぶくれ・できもの。

<肝臓の重い症状>
だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。
間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
リンパ腫、皮膚がん、その他の悪性腫瘍..リンパ節のはれ、発熱、食欲不振、体重減少、出血傾向、皮膚にできもの、ホクロの異常(かゆい、痛い、出血、潰瘍)。

<白質脳症>
頭痛、もの忘れ、ボーとする、歩行時のふらつき、手足のしびれ・まひ、うまく話せない、動作がにぶる、けいれん、二重に見える、見えにくい。

【その他】

食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢
発疹、関節痛、筋肉痛
脱毛、口内炎、舌炎

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